今野誠一の“マングローブ的生き方”ブログ

2009.09.24日記
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本当の頭の良さとは?

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先日、ある人に妙な誉められ方をして違和感を抱いた。

「今野さんって頭いいですよね。書いているものを読むとわかる」

「高卒と言ったって、家庭環境か何かのせいで大学進学できなかっただけなので、本来は、旧帝国大学上位校以上に進学されたと思う」

ご本人は最大級の賛辞を送っていただいたおつもりのようなので誠に申し訳ないのだが、ボクにとってはあんまりうれしい気はしなかった。

第一、人に向かって「頭がいい」とか「頭が悪い」という、評価する、診断するような物言いは失礼だよね。
ボクが、人に頭がいいって言われて喜ぶなんて低級な人に見えてるのかなあ。すごいガッカリしたなあ。
人に頭がいいとか悪いという人は、ほぼ100%の確率で、自分は頭がいいと思い込んでいる。
だって、頭の悪い人に、他人が頭がいいとか悪いという診断はできないはずだからね。
自分で自分のことを頭がいいと思ってる人って、どんなもんかなあ・・。

第二に、高卒であることの理由を推察してくれているんだけど、はっきり言ってよけいなお世話だ。
家庭環境は、まあどちらかと言えば貧乏だったけど、本気で大学に行こうと思えば、バイトだって何だってできるわけで、それが理由じゃなくて、単にクラブ活動(ブラスバンド)やバンド活動に明け暮れて勉強しなかったから進学ができなかっただけ。

第三に「本来は、旧帝国大学上位校以上に進学されたと思う」って、またまたここでも人を自分のモノサシで評価してくれているんだけどね。ほんとによけいなお世話なんだよなあ。大学のレベルで人をレベルづけするなんて、はっきり言ってダサイよ。


本当の頭のよさって何なんだろうね。

高校時代成績が良かった人。受験勉強ができていい大学へ行った人。
そういう人は身の回りに何人もいて、切磋琢磨して30年ビジネスマン生活をしてきて思う結論は、知識は知恵として使えなければ、学歴というレッテルをよくする以外には何にも意味はないということ。
そして、生きる知恵というものは、勉強したことに含まれていないとは言わないけど、多くは「経験」することによって自分のものになるということ。

学校では先生に教えられたこと、教科書の中に書いてあることの中から試験問題が作られる。
人生の学校では学びの順番はまったく逆になるんだよ。
まず試験範囲に関係なく問題が出され、そこから自分ががどれだけ学ぶことができて、次に生かしていくかが問われる。
ただ単に教わったことや、頭に詰め込んだことなんて何の役にも立ちはしないんだ。
 
人生という学校の中では、あくまでも学ぶ側に責任がある。
教える側にではない。だからこれから入る会社を選ぶ時に、教育制度がいいとか悪いとか、人を育てる風土かどうかなんて言っている人は最初から話しにならないってことだ。
要は経験を生かすつもりがあるかどうかってことだ。
特に心の成長はそうなんじゃないかと思うんだな。
どれだけ多くの人に影響を受けたか。どれだけ多様な経験を積んだかによるんじゃないか。

本当の頭の良さや心の成長は、本や、セミナーだけからではなく、日常的な経験から培われていくってことだろう。
学問を否定するつもりはない。人間社会がここまで豊かになったのは、自然科学を中心とした学問のおかげだということを否定するつもりはない。さらには、人文科学、社会科学の進展で人間社会が進化しているということも(個人的には、それがおかしくした部分は少なくないと思うんだけど、それはまた別のところで・・)。

何だかんだ言っているうちに、ボクももう孔子がおっしゃるには「天命を知る」年齢になってしまった。
今さら、学歴がどうのこうの言っている歳でもなく、そんなこととは別の次元で、これからも人間的に成長していきたいと思うんだよね。

こころの知能指数「EQ」で有名な心理学者のダニエル・ゴールマンは、こう言っている。

『歳を取っても、人間としてさらに磨かれるためには・・・・子供のような好奇心を忘れることなく、自分の感情に正直に行動してみる。そして経験から得られたものをしっかり学ぶことだ』

俗に言う頭がいいってだけで、子どものような好奇心のない人はつまらない。
自分の感情に正直でない、俗に言う頭のいい人は不気味なだけだ。
経験から得たものをしっかり学ばない人は、仕事ができない。


ダニエル・ゴールマンの最新刊「SQ 生き方の知能指数」では、社会的知性という言葉が紹介されている。

『人間は、そもそも脳の回路自体から、他者の影響を受けざるを得ない。 社会的知性は、他者の感情を認識する「社会的意識」と、その認識に基づき行動を起こす「社会的才覚」に分かれる。せっかく「社会的才覚」を持った人でも、自分のことで精一杯な状態では周囲に関心を向けられず、社会的知性が低くなる。 まずは他者の気持ちになり共感することが重要である』

社会的意識、すなわち、共感する力が重要だということだ。
考える知性と感じる知性という言葉があるが、感じる知性も重要だということだ。


ボクの著書です。いい感じに仕上がりました。
マングローブからヒントを得た生き方・働き方・経営の仕方を提案しています。

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