今野誠一の“マングローブ的生き方”ブログ

2009.09.28日記
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人をタイプ分けしないで見る

【性格類型検査】
 
ボクがリクルートに入って最初に配属されたのは、人事教育事業部といって顧客企業の採用試験や教育研修の支援をする部門だった。
その部門が現在のリクルートマネジメントソリューションという会社の前身である。

ボクが配属された時はSPIが登場してすぐ、正に売り出し中の頃、360度サーベイに基づくROD研修という商品も出始めた頃だった。

当時は、SPIのテストの中にTI(type indicator)型という性格類型検査なるものが組み込まれていて、入社試験などの参考データとして、受験者をタイプ分けして考える役割を持っていた。
 
興味・関心の方向性は?  I : 内向   E : 外向
ものの観方          N : 直観   S : 感覚
判断の仕方          F : 感情   T : 思考
環境への接し方       P : 知覚   J : 判断
 
この4つの観点の組み合わせで、その人のタイプを質問用紙への回答結果で判定する。
例えば「ISTPタイプ」とか「ENTPタイプ」といったような具合だ。
ちなみにボクは、入社試験(今から30年以上前だ)の時は、極端なほどのINFPタイプであった。
この性格類型タイプというものは、あまり変わらない先天的な要素が大きいという説明だったが、しばらく後に再検査をしてみると、ENFJタイプに変わっていた。
 
この話題は、このタイプ分けの中身にはほとんど関係ないので、前置きはこれくらいにしよう。
(ちなみにこの類型検査は、パテントの期間が切れて現在リクルートでは扱っていないそうだ)
 
 
【タイプ分けはほどほどに】
 
上の性格類型検査の話題は、前振りでしかないんだけど・・・。
こうした検査でなくても、人をタイプに分けて断じてしまうことは、日常的に少なくないよね。例えば、面接のすり合わせなどでは、そうだし、人事考課の時の行動評価などでも、半ば人物評価的にタイプ分けの会話がされちゃう。
あるいは普段人について語る時も多いんじゃないかな。
 
「アイツは基本的に積極性のある奴で・・・・」
「元々何があっても動じないタイプだから・・・」
「楽観的で、くじけないタイプで・・」
「あいつは何事もネガティブに受け止めるタイプだ」
 
よく、「多様性」というような言葉が使いやすくて「多様性を重視して、いろんなタイプの人間を集めなくてはならない」って言うでしょう?
これも実に怪しい言い方なんだよね。
 
そういう思い込み的会話で、ボクも失敗の経験があるよ。
人を観るときに大事にしなくてはいけないのは(あるいは気をつけなくてはいけないのは)、誰にでも2面性があるということ。拮抗した2つのタイプが一人の人に内在されているということ。
普段楽観的だった人が、いざとなるとメチャメチャ落ち込んで悲観的になることがある。
内向的で人に接するのが苦手だと思ってそれなりの仕事につけていた人が、実は人間関係作りの才能が眠っていたり・・・。
 
安易にレッテルを貼ることはいろんな意味で問題がある。
人に対しての先入観を生んで、目に見えない努力や成長の跡を見逃してしまうことがある。
人を観る時のスタンスが画一的になり、思考停止状態でその人の可能性の芽を最初から摘んでしまう時もある。
 
タイプ分けする言葉をあまり使わないこと。
タイプ分けするような会話をあまりしないこと。
 
大事なのは、今目の前にいる人ときちんと向き合うこと。
人が何を感じ、何を考え、何をしているか、何をしようとしているかを、理解するように努めることがとても大切だ。
 
 
 ボクの著書です。いい感じに仕上がりました。
マングローブからヒントを得た生き方・働き方・経営の仕方を提案しています。

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