今野誠一の“マングローブ的生き方”ブログ

2009.10.13今日の日めくり
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わだかまりの蓄積

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前職人事部長時代、バブルの崩壊から経営危機に陥った会社の沈没回避のために、大きなリストラを行った記憶は時間と共に当然薄れつつある。

しかし、その中でもその時々で忘れられない場面というものがあり、それは一生消えないものになるような気がする。

役員会でリストラ方針を決めた瞬間の社長以下取締役陣の苦渋の表情と場の空気。

退場していく人たちに処遇の説明などを行った時の一人ひとりの顔。

北のリゾート地に社員を受け入れてもらう交渉に行った時に、社長がホテルの部屋に差し入れてくれたフルーツにあった「お前が一番大変な思いをしているのはわかっている」と書かれていたメッセージ。

去っていくことになって、最もボクを恨んでいたらしき人物から、通勤のバスの降り口で突き飛ばされて転び、振り返って目に入った彼の目の怖さ。

出された社員から自宅にかかってきた電話での悲痛の叫びの声。「今野さんを信じて入社したのに・・・・」。

リクルートの関連会社に受け入れてもらって、異動した女性社員と面談していた時に「何か困っていることはないか」と聞いた時の「いい人ぶらないで・・・」と言って泣き崩れた彼女の泣き顔。

それらは、こびりついて離れない。

組織の論理で非情に行動しなくてはいけない時、ナイーブ過ぎる自分はまったく向いていないと感じた。
リストラとは、何人まで減らせれば会社が生き残れるかという数の論理であり、一人ひとりと向き合っていては何も前に進まない「作業」である。
だから、ボクのように一人ひとりの人生ときちんと向き合いたいと思っている人には、つらくシンド過ぎる作業だったんだ。

そんな仕事をしている時に、もっとつらかったのは、そのプロジェクトに関わるチームの中がギスギスとしてくることだった。
非常事態に直面して、しかも人間性を殺しながら「作業」を進めなくてはいけない時、全員がいわゆる「いっぱい、いっぱい」になる。
ちょっとしたことでいがみ合いになったり、ちょっとしたすれ違いからできたわだかまりが蓄積されていった時もある。

この「わだかまりの蓄積」は、人間関係において最高レベルにまずい事態だ。
これがあちこちで起こるようになると、組織の力は弱まっていくことになる。
ここぞ!という時に力が出ない組織になる。

どのようにすれば、そんな事態を回避できるのだろうか?

ボクは2つしか思いつかなかったが、皆さんはどう考えるだろうか。

リーダーが、非常事態であっても、常にオープンマインドで、明るく快活なアウトプットを心がける
すれ違いや、わだかまりは、その場で解決。その場は無理でもその日の内に解決すること


世の中の多くの企業が業績悪化にあえいでいるようだ。
恐らく、社内では、社長と幹部、幹部と社員、あちこちで、余裕をなくしているがゆえの、「わだかまりの蓄積」が起こり始めているんじゃないかと思う。

今日の日めくりは、ピッタリの内容だった。

DSC04509.jpg


軽率な言動や怒りにまかせた言動は、その日の内に謝ること。
一日待つと、信頼の壁の修復がより難しくなる。

Make amends the same day for hasty or angry words, 
lest you breach a wall of trust that will be more difficult 
to repair the next day.


 
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ボクの著書です。いい感じに仕上がりました。
マングローブからヒントを得た生き方・働き方・経営の仕方を提案しています。

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