今野誠一の“マングローブ的生き方”ブログ

2008.11.24若手の成長
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人に投資する

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若手社員の仕事できる化プロジェクトとして、これまで大きな項目として『目的を大切にする』『協力者を増やす』の二つのことについて書いてきました。
 
今日からは『武器を増やす』について、お届けします。
 
仕事ができるようになるために、どう学び、どう自分を磨いていくか、ということですね。
 
『武器を増やす』については、
「自分に投資する」「ノウハウを共有する」「コツコツ変化する」という3回に分けてお届けしようかと思っています。
 
書いているうちに変わってしまったらごめんなさい。
 
第1回の今日は「自分に投資する」
 
 
誰かが非常にうまいことを言っていました。
 
「最も安全で確実にリターンが見込める投資は“自分への投資”である」と。
自分に投資して得られた、知識や経験や技術や資格や人脈などは、それこそ一生ものだというわけです。
 
一方で、ある知り合いの大学教授が嘆いておられました。
 
「学生が自分に投資しなくなっている」と。
お金がないという理由で、教科書を買わず、本もほとんど読まないと。
それでいて、サークルで遊び、頻繁に飲みには行っていて、要するにお金の使い方が刹那的である、と。
 
あまりステレオタイプな発言もどうかと思いますが、習慣というものはそうそうすぐにはできないわけで、若手社員に、自分に投資する姿勢があまり見られないのは、学生の延長上ということなんでしょうか。
(若手社員に限らず、自分への投資の大切さをそれなりの年齢になってから気がつく場合も少なくないのでは?いい投資は早いほうがリターンも大きいんですが・・・)
 
自分への投資について、今回から「人に投資する」「本に投資する」「学びの場に身を置く」の3回に分けて考えてみましょう。
 
 
【人に投資する】
 
1.人脈とは(これまでのブログに記載した内容を再整理した内容が含まれています)
 
①人脈の定義
 人脈という言葉は、自分のビジネスのために利用できる人を何人知っているか、というようなビジネスライクで少しネガティブなイメージを持っている人もいると思います。
 
 [定義1]:「人脈とは、いざという時に、自分のために働いてくれる人である」
     というのが、一般的な人脈の定義ではないでしょうか。
 
 自分にとってその人がどれだけ役立つ人か、という基準が存在し、そうした有益度で、出会ってからの接点の持ち方を変えている人も多いと思います。

 
 自分にとっての有益度という、一方通行で考えていることが、本当の人脈ができない原因のように思います。
  「人脈=いざという時に自分を頼ってくれる人が何人いるか」という逆のベクトルで考えてみたほうがいいかもしれません。
 
 [定義2]:「その人に頼まれたら決して嫌とは言えない関係のことを言う」
 
  そして、同時にあちらから見ても、自分がそういう存在と思ってもらえている関係であれば最高でしょう。
 こちらの定義のほうが、グッと深い人間味があり、温かみのある人間関係ですね。
 
 本当は、何らかの頼みごと、頼まれごとをお互いにし合える関係が人脈というものになるのかもしれません。
 
 しかもその「頼みごと、頼まれごと」というものが、「商品を少し買ってくれ」というようなケチな内容では困りますね。
  そこで第3の定義をしてみましょう。
 
 [定義3]:「お互いの夢をサポートし合っている関係」
 
  自分の夢の実現に大いに近づくような何かを頼んだり、そのための悩みを聞いてもらったりというレベルは「最高レベルの人脈」と呼べるものになるのではないでしょうか。

 交流会などで名刺交換する際には、お互いに単に事業内容などを話しての「営業モード」ではなく、「自分がどんな夢を持っているのか」「あなたはいったいどんな夢を描いて参加しているのか」といったやりとりをしたいものです。

 そして、聴いた相手の夢のために、いったい自分に何ができるだろう、と考えてみることです。
 そして役に立てることを思いついたら、迷わず相手にそのことを伝えます。
 
 いざ頼まれごとをしたら、全身全霊、できることは何でもやることです。
 それなしには、何も始まらないということですね。
 
 このように考えますと、前の「協力者を増やす」のところで書いた「仕事を一緒にした人こそが人脈」という言葉を理解していただけるのではないでしょうか。
 一緒に仕事をしてみたこともなく、お酒を飲んでいるだけでは、お互いを信頼し合って夢をサポートし合える仲になどになれないものだと思うからです。
 
 誰かが言っていました。
 「一緒に修羅場を経験した間柄は、本当の人脈になる」と。
 
 「最初に入った会社を大切にしよう」と若手社員の皆さんに、ボクは声を大にして言いたいと思うのです。
 最初に一緒に仕事をした人こそ本物の人脈になる可能性を秘めているのだと。
 
 だから、万が一、転職をするようなことになったとしても、辞め方は非常に重要なんですよ。
 やれるだけのことを一生懸命やって、本当にやりたいことを見つけて次のステージに行く場合と、不満の塊になって、仕事に身が入らず、石もて追われるように去っていくのとでは将来に向けて天地の差ができることになります。
 
 「本物の人脈」ということついては、ボク自身も、これからも考え続けたいと思います。
 
 
2.師匠を持つ
 
①厳しい人を上司に持つ幸せ
仕事柄、毎日たくさんのビジネスマンにお会いします。
 お会いしてしばらく一緒の時間を過ごすと、その立ち居振る舞いから仕事の基本ができているかどうかは、だいたいわかるものです。 
  「この人は仕事の基本ができているなあ」と思う時と、言い方がきついですが、「この人は何年仕事をしているんだろう」と思うくらい基本が感じられない人もいます。

 恐らく、その差というものは、新入社員から数年間の間に厳しい師匠につくことができたかどうかということだろうと思います。

 厳しいというのは、ただガミガミ怒るということとは違います。
 仕事をよく見ていてくれて、基本を叩き込んでくれるかどうか、ということです。

 上司がそういう人でなかった不幸な人は、他に師匠を求めなくてはなりません。
 隣の部署の先輩であれ、社外の人であれ、自分に厳しいことを言ってくれる人は絶対に必要なのです。
 そういう師匠を持たない人や、いたとして、そこから逃げる人が成長する確率は圧倒的に低いと言わざるをえません。
 
②「生きるモデル」となる師匠を持つ幸せ
 
人間として目標となる人がいる人は幸せです。
 
 「キャッチアップ戦略」という言葉があります。
 「キャッチアップ戦略」とは、発展途上の立場で理想とする対象をことごとく意識して、時には真似し、時には自分なりのやり方を編み出しながら、追い続けることで成長していくことを言います。
 国や企業で一般的に使う言葉ですが、個人であっても同じことだと思います。
 
 「この人は・・」と生きるモデルにできるような、すごいと思える人に出会えたとすれば人生の最高レベルの幸運と言えると思います。
 人間には誰でもデコボコがありますから、それが一人でなくてもいいのです。
 この人の生き方のこの部分は見習おう。別のこの人のこの部分は見習おうと、見習うところを探しながらつきあうのが、人との上手なつきあい方だとボクは思います。
 
③分野ごとに信頼できる師匠を持つ幸せ

  早いうちから自分が追い求めるテーマを決めて、それぞれのテーマごとに師匠を決めて取り組むことがそれぞれのレベルを上げることにつながります。

 趣味の世界の例になりますが、分野別のたくさんの師匠がいることで、豊な人生を送れていることを実感しています。
 音楽には三人の師匠がいます。レパートリーを広げてくれるN氏。ライブの魅力を教えてくれるK氏。そして三味線の師匠のS氏。
 他に、トレーニングの師匠、植物を育てることの師匠、健康の師匠、連句の師匠、ワインの師匠・・・・。分野別にハイレベルな師匠に恵まれました。
 
 これはビジネススキルの上でも同じことが言えると思います。
 プレゼンテーションスキルについては、誰々・・。
 企画書作成については、誰々・・。
 時間の使い方については、誰々・・。
 
 分野別に、いつでも教わることのできる人を師匠に持つことが最強のビジネスマンへの道です。
 本を読むことも、セミナーに行くことも学びの方法としていいと思いますが、最高レベルは人から学ぶことです。
 
3.年上の人とつきあう
 
成長度の高い人の共通項の一つに「意識して世代を超えた交際をしている」ということがあります。
特に、自分よりも年上の人とつき合うことを心がけている傾向があるように思います。
 
同世代の人とのつきあいが意味がない、などと言っているわけではありません。
そういうつきあいも大事にすべきですが、そればかりだと成長度が低くなるということです。
 
経験豊富な年上の人たちと接点を持つということは、高いレベルの空気に身を置くということ。
異分野や異次元との接点での刺激からもたらされるものは大きい。
自分の立場では得られない、色々な情報に触れる機会になります。
自分の立場では接点を持つことのできない、人脈の恩恵に与る場合も少なくありません。
 
時には、自分に関して思ったことを客観的に言ってもらえます。
時には、自分の意外な長所を言葉にして言ってもらうことによって、新たな自分と向き合う経験をすることもあります。
 
特に経営者になってしまうと、どんどんつきあう人が年下ばかりになり、苦言を呈してくれる人もいなくなってくるのです。
「なるべく年上の人とのつきあいを意識的に作る」
いくつになっても言えることなんです。
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