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2009.12.08日記
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今日は、昼にセミナー講師、夜に某社幹部研修のファシリテーターと、話す場の多い一日だった。
昼のセミナー講師は、テーマについて淡々と話す時間が長く、皆さんの興味を惹き付ける力が弱かったと反省。
話す技術の師匠は、立教大学経済学部教授の山口義行先生である。
先生の立教大学大講堂での授業にお邪魔したことがあるんだけど、これは圧巻だよ。
600名以上の学生が私語ひとつせず、先生の授業を熱心に聴いている。
・難しい経済の話を、いとも簡単に分かりやすく解説できる。
・緩急のある話し方で、集中力を途切らせない。
先生の著書に、『聞かせる技術』がある。
先生が体験的に編み出された「聞かせる技術」を、非常にわかりやすく書かれた本で、ボクもいくつかパクらせてもらっている。目から鱗の本である。
最も印象的だったのは「半径1メートルから始めよ」という教え。
多くの人たちは、「半径1メートル」という小さな世界の中で暮らしている、と先生は言う。
「話す」ではなく「聞かせる」ことを本当に実践したいと考えているのなら、まずはその「半径1メートルの世界」の中に入っていくことが重要なのだそうだ。
その例として、千円札と百円玉という話は、秀逸である。
-----------------------------------------------------------------------
しかも、手に取って触ったり、目で見て分かる具体的なものは「身近」です。
でも、そうした具体的な事象の背後にある仕組みとかメカニズム、あるいはそこを貫く法則といったことになると、「遠く」なります。それは抽象的な世界で、なかなか直感では分からない。理解するのに、論理的な思考力が求められるからです。
(中略)
たとえば「金融論」だとすれば、多くの場合「金融とは・・・・・」なんて、「定義」から始めたりする。
「定義」はいろんな事柄から「共通性」を取り出してきて、学者が頭の中で作った一番抽象的なものです。だから「遠い」。
そんな遠いところから始めたら、学生たちはさっそく「聞く気」を無くします。
だから、私の「金融論」はそうしません。
「君たち、今サイフの中に千円札と百円玉があるだろう。それをちょっと机の上に出してみてくれない」。
こんな風にして始まります。まさに「手で触れることのできるもの」から始めます。
「千円札と百円玉をよ~く眺めて、この二つの貨幣の決定的な違いを見つけてください。もちろん、金額とか形状じゃないからね。そんなものはよく見なくても分かる。さあ、何か分かった人、手を挙げて!」
なんだか小学校の授業みたいですが、今の学生たちは結構素直に応じてくれます。ちなみに、これを、500人を超える学生たちを相手にやっているところが、私の授業の特色です。
「千円札には日本銀行と書いてあるけど、百円玉には日本国としか書いてない!」----そうだ、すごい!よく分かったね。大したもんだ。
「この違いが意味するものは、発行主体の違い。千円札などのお札は日本銀行が発行している。百円玉などのコインは国(政府)が発行している。ちなみに、日本の貨幣の主役は日本銀行券。コインは補助通貨と呼ばれている」。
「ところで、日本には、日本銀行でも政府でもないところがつくってるお金があるんだけど、何か知ってますか?」
話は徐々に本題に入っていきます。
(後略)
-----------------------------------------------------------------------
このように、誰でも持っている千円札と百円玉の観察から入り、貨幣の知識に触れ、後略の部分では、預金通貨という形のない世界に話を持っていって、お金の基本を考えさせている。
いやはや、さすがにウマイ!
ボク自身、この話を著書『聞かせる技術』そのものがテーマの先生の講演で直接聞いたんだけど、実に惹き込まれた記憶がある。
昼のセミナー講師は、テーマについて淡々と話す時間が長く、皆さんの興味を惹き付ける力が弱かったと反省。
話す技術の師匠は、立教大学経済学部教授の山口義行先生である。
先生の立教大学大講堂での授業にお邪魔したことがあるんだけど、これは圧巻だよ。
600名以上の学生が私語ひとつせず、先生の授業を熱心に聴いている。
・難しい経済の話を、いとも簡単に分かりやすく解説できる。
・緩急のある話し方で、集中力を途切らせない。
先生の著書に、『聞かせる技術』がある。
先生が体験的に編み出された「聞かせる技術」を、非常にわかりやすく書かれた本で、ボクもいくつかパクらせてもらっている。目から鱗の本である。
最も印象的だったのは「半径1メートルから始めよ」という教え。
多くの人たちは、「半径1メートル」という小さな世界の中で暮らしている、と先生は言う。
「話す」ではなく「聞かせる」ことを本当に実践したいと考えているのなら、まずはその「半径1メートルの世界」の中に入っていくことが重要なのだそうだ。
その例として、千円札と百円玉という話は、秀逸である。
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しかも、手に取って触ったり、目で見て分かる具体的なものは「身近」です。
でも、そうした具体的な事象の背後にある仕組みとかメカニズム、あるいはそこを貫く法則といったことになると、「遠く」なります。それは抽象的な世界で、なかなか直感では分からない。理解するのに、論理的な思考力が求められるからです。
(中略)
たとえば「金融論」だとすれば、多くの場合「金融とは・・・・・」なんて、「定義」から始めたりする。
「定義」はいろんな事柄から「共通性」を取り出してきて、学者が頭の中で作った一番抽象的なものです。だから「遠い」。
そんな遠いところから始めたら、学生たちはさっそく「聞く気」を無くします。
だから、私の「金融論」はそうしません。
「君たち、今サイフの中に千円札と百円玉があるだろう。それをちょっと机の上に出してみてくれない」。
こんな風にして始まります。まさに「手で触れることのできるもの」から始めます。
「千円札と百円玉をよ~く眺めて、この二つの貨幣の決定的な違いを見つけてください。もちろん、金額とか形状じゃないからね。そんなものはよく見なくても分かる。さあ、何か分かった人、手を挙げて!」
なんだか小学校の授業みたいですが、今の学生たちは結構素直に応じてくれます。ちなみに、これを、500人を超える学生たちを相手にやっているところが、私の授業の特色です。
「千円札には日本銀行と書いてあるけど、百円玉には日本国としか書いてない!」----そうだ、すごい!よく分かったね。大したもんだ。
「この違いが意味するものは、発行主体の違い。千円札などのお札は日本銀行が発行している。百円玉などのコインは国(政府)が発行している。ちなみに、日本の貨幣の主役は日本銀行券。コインは補助通貨と呼ばれている」。
「ところで、日本には、日本銀行でも政府でもないところがつくってるお金があるんだけど、何か知ってますか?」
話は徐々に本題に入っていきます。
(後略)
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このように、誰でも持っている千円札と百円玉の観察から入り、貨幣の知識に触れ、後略の部分では、預金通貨という形のない世界に話を持っていって、お金の基本を考えさせている。
いやはや、さすがにウマイ!
ボク自身、この話を著書『聞かせる技術』そのものがテーマの先生の講演で直接聞いたんだけど、実に惹き込まれた記憶がある。
人前で話す機会のある方にはお勧めの一冊。
ぜひご一読を。
というわけで、「聞かせる技術」をもっと磨いていきたいと決意した今日である。
マングローブからヒントを得た生き方・働き方・経営の仕方を提案している。

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