今野誠一の“マングローブ的生き方”ブログ

2009.12.09組織風土
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人の悪口を言わない

【理想の会社】

「理想の会社ってどんな会社?」と、社長さん方と語り合う機会があったんだけど、なかなかシンプルにまとめることが難しい。

・儲かっている会社
・お客さんに愛されている会社
・ファンの多い会社
・社員がのびのび働ける会社
・家族的な会社
・社員が成長する会社
・100年企業
・地域に根ざして愛されている会社
・夢が全員で共有できていて、いつも燃えて仕事ができている会社
・仲間同士が尊敬し合えている会社
・財務体質の健全な会社
・子供たちに自慢のできる会社
・社長が人格者で誰にも愛されている会社
・有名じゃなくても、入りたい人がたくさんいて、知る人ぞ知る人気企業

きりがないからやめるけど、いろんな表現が出てくる。
ダントツに「愛されている」という言葉が多い。

人間同士でもそうだけど、なかなか愛されようと思って愛されるもんじゃないね。
「愛される会社にしよう」と思えば思うほど、ギクシャクしておかしな会社になるってこともある。
サービス過剰にすれば愛されるってもんでもないしね。

ボクはひたすら「明るさと、元気さと、素直さと、誠実さのあふれる社員(経営陣も)」の揃っている会社にしたい、と思って11年間やってきたつもりなんだけどね。
そのために大事にしてきたのが、マングローブの大切にしたいものの30ブロックだ。

「自然にする」「大切にする」「反応する」「感謝する」「学ぶ」「楽しむ」が、ボクが仕事をしていく上で、経営をしていく上で大切にしたい6つの言葉なんだよね。
それと「事業」「人」「オフィス」「コミュニケーション」「働き方」の5つの場の交わったところで、どんな行動をとればいいかを規定したものなので、6×5で30ブロックと呼んでいるんだ。

「楽しむ」 × 「人」のところには「言いたいことは直接言え」と「人をいつも楽しませる」の2つのことが書いてある。

この2つのことは、このマングローブの大切にしたいものの30ブロックの中でも、大切な順位の高い(全部大切なんだけどね)項目だ。

「言いたいことは直接言え」は、以前は「いない人の悪口は言わない」というものだったんだけど、「何々ない」だと後ろ向きだという社員の意見が多かったので、表現を変えたものなんだ。

「明るさと、元気さと、素直さと、誠実さのあふれる社員(経営陣も)」と言った時に、一番その実現のじゃまになるのは、いない人の悪口を言う社員だとボクは思っている。
会議の席であれ、飲み会の席であれ、そこにいない人の悪口を言っていると、確実に人間としての素直さと誠実さを失っていく。


【ウチの社長も焼きが回った】

現実の社会は「人の悪口は蜜の味」ですし、自分の相対的ポジションを上げるために人の悪口を言うのはサラリーマンの癖みたいなものになっちゃってて、しょうがないと言えばしょうがないね。
それだけ、虐げられて、会社から苦労させられている。大事にされていないという思いも募っているということだと思う。

色々な会社の中間管理職の方と飲んでいる席などで、時々出る言葉に「ウチの社長も焼きが回った」という言葉がある。

だいたい上層部の悪口として使われがちだ。「ウチの経営陣は焼きが回っている」といった具合に。

「焼きが回る」の意味は、年を取るなどして、頭の働きや腕前など、能力が衰えてにぶくなること、と辞書に書いてある。

焼きが回るの「焼き」は、刃物を作る際に行う「焼入れ」のこと。
焼入れは、刃物を堅く鍛えて丈夫にし、切れ味をよくするために必要なことだが、火が回り過ぎるとかえって刃が脆くなったり切れ味が悪くなる。
そのように火が回り過ぎることを「焼きが回る」といい、転じて「老いぼれる」ことを意味するようになったという。

「ウチの社長も焼きが回った」社長が聞いたら、これほどショックなこともないかもなあ。
これまで会社を盛り立てて社員を幸せにしようと、私生活も犠牲にし、資産を全部保証に入れて、粉骨砕身働いてきたのに、少し気に入らないことがあると、飲みにいって「老いぼれ」呼ばわりされるんじゃあ、やってられないぜ!と思うよね。

前にことになるんだけど、ある会社の幹部とその部下の人数人と飲んだことがあるんだよね。
その席でも、幹部からは社長の悪口のオンパレードだった。

・ウチの社長は方針がコロコロ変わる
・社員を大事にしていない。将棋の駒だと思っている。
・人事が不得意で、組織変更や人事異動はいつもトンチンカンだ。
・会社を守ることと、利益のことしか頭にない。
・社長を交えた会議はただの報告会になってしまう。

とどんどん出るわ出るわ・・・・・酔いが回ると共にエスカレート。

・社長は何にもわかっちゃいない。
・会社はオレでもっている。
・社長はオレが食わせているようなもんだ。

そして、とどめの一言が

・ウチの社長も焼きが回っている。

いやはや、すごいエネルギーと言えばエネルギーだ。
言うに事欠いて「社長はオレが食わせているようなもんだ」って・・・。
社長が聞いたら卒倒するか、胸倉を掴んで殴りかかるような内容だ。

さて、問題です。
この場合に一番問題なのはどういうことでしょう???
分かるかなあ・・・。

そう、自分の部下の前で社長の悪口を言っているということ。
さらには、その言っている相手(ボク)が社外の人であるということ。

酔った席とはいえ、社外の人に対して、自分の部下を前にして、自分が給料をもらっている社長の悪口を言いまくる幹部に人は着いていくだろうか。

 

満を持したボクの初の著書だよ。いい感じに仕上がった。
マングローブからヒントを得た生き方・働き方・経営の仕方を提案している。

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この記事へのコメント
  • 匿名さま ありがとうございます。「社員の話を聞く文化」大切だと思います。

    Posted by 今野 誠一 | 2009/12/13
  • 社長の悪口を言う社員は問題があると思います。ただ、私にはそういう話しをする社員からは、部下の話を聞く姿勢のない社長の姿が透けて見えます。

    会社や社長の悪口が外部に出るのは、会社の上層部が社員の話を聞く文化を持っていない証拠ではないでしょうか?

    Posted by 匿名 | 2009/12/11

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