今野誠一の“マングローブ的生き方”ブログ

2009.12.17経営戦略
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パルメニデスの誤謬

昔、MBAを取ろうと思ったことがあったんだけど、今さら2年も通う余裕もないしということで、学ぶ機会には徹底してお金と時間を使ったんだよね。
 
グロービスにも通い、慶應大学院の社会人特別コースに通い、大前研一さんのスクールに通い、放送大学も受講し、MBA取得モドキの勉強を自分の金銭的余裕と時間の余裕のある限りやってきたんだよね。
 
やってみてわかったことがいくつかあるんだけど、大きくは2つだったなあ。
批判を浴びそうな気もするけど、思い切って言ってみる。
 
1.     ケーススタディーをやりまくるんだけど、所詮は今後起こるかどうかもわからない過去の事例を机上でチマチマいじって、わかりもしない若造達が、ああでもないこうでもないと底の浅い議論をしているだけ。しかもビジネス経験もない教授がお高く止まった批評をしてくれるだけ。ケースを100やろうと200やろうと、体を張って命がけで10年実際に経営を経験することの100分の1も役に立たない。慶應の合宿コースで京都で数週間缶詰になった時などは、当てられて自分の経験から色々言ったら、ハーバードから来た教授に「君の意見は論理的じゃない」とか何とか英語でまくしたてられたんだよね。よっぽど椅子を蹴飛ばして帰ろうと思ったんだけど、すごいお金を振り込んでいたから、我慢に我慢したんだ。
 
2.     でも、ロジカルに考えることや、マーケティングなどのフレームワークは勉強になったなあ。戦略思考力もえらく鍛えられて今の自分を創ってくれた時間だったと思えているんだよね。今、ボクがマーケティングを軸にした幹部教育の講師やファシリテートができているのは、その頃の勉強の賜物だからね。
 
この2つを統合すると、経営現場の修羅場の経験があって、そこにロジカルな思考や分析手法としてのフレームワークの知識がつくということであって初めて意味があるということだと思うね。
 
ハーバード・ビジネススクールの教授のクレステンセン教授が「パルメニデスの誤謬に気をつけなければならない」と言っていた。
 
パルメニデスの誤謬というのは何かと言うと、「経営理論や戦略フレームワークはけっして不変じゃなく、また万能でもない。それらを金科玉条のごとく信じ込み、失敗してしまうこと」を言う。
 
「万物は不変である」と述べた古代ギリシャの哲学者パルメニデスにちなんで、「パルメニデスの誤謬」というのだそうだ。
 
若くしてMBAを取ったり、実践経験もろくにないくせに机上の勉強ばっかりしている人は、この誤謬に注意しなくてはいけない。
教授によると、優秀で勤勉な人ほど、この落とし穴に陥りがちだということだから。

 


満を持したボクの初の著書だよ。いい感じに仕上がった。
マングローブからヒントを得た生き方・働き方・経営の仕方を提案している。

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この記事へのコメント
  • 水島達也さま ありがとうございます。理論も排除してはいけませんね。学び続けたいと思います。

    Posted by 今野 誠一 | 2009/12/25
  • 当にその通りですね。私も同様の経験を多数しており真実、理論だけでは経営はできなかった。しかし理論武装していることで説得できる範囲は広がってくる。
    いつの時代も学ぶべき対象はあるもの。
    福沢諭吉の「学問のススメ」にもあるように、学ぶことができる環境こそ最大の武器になりそうです。

    Posted by 水島達也 | 2009/12/24

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