今野誠一の“マングローブ的生き方”ブログ

2010.01.18人事制度
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評価は愛である

先週ある会社のセミナーに参加した。
 
クライアントをはじめとした企業の経営者を集めた「社長会」で、定期的に講演会と懇親会を開催しているとのこと。社長さんと知り合ったのがきっかけでご案内をいただいて参加した。
 
その会社の企業理念の中に「全社員の物心両面の幸福の追求」という文言が入っていた。
 
この頃この文言を目にすることが多くなった。
恐らく京セラの創業者、稲盛和夫氏の影響なんだろうと思います。
当たり前のように感じられることではあるけれども、理念に明確に謳わないと、ついつい経営者が一人で搾取して、従業員を犠牲にしてしまうという戒めの意味があるのでしょうか。
 
先週号の日経ビジネスの有訓無訓に「仕事を与えて報いよ。辞めたい人は即クビに」という刺激的なタイトルで、ソニーPCL元会長の郡山史郎氏の談話が載っていましたね。
 
創業者の一人の盛田昭夫さんは、「辞めたいという人が出てきたら、その場でありがとうと言って、クビにしてしまえ」と郡山さん達に教えていたとのこと。「よそからスカウトが来ている。給料を上げてくれたら残る」といった交渉を許さなかったといいます。
給料の額に拘泥するよりも、「あの人のために働きたい」「世の中の役に立つ仕事をしたい」という方が幸せになれる。一生懸命にやっていれば、信頼関係ができて仕事が回ってくる。給料に関心が向くと、不思議とうまく立ち行かなくなる。
 
またもう一人の創業者井深大さんにも「仕事がよくできる人を報いるのは、もっと仕事を与えることだ。給料なんてのは、生活できるレベルでいいんだ」と教えられていたと言います。
 
郡山さんの談話は、
「必要とされる場所で自分を“殺して”一生懸命に取り組み、周りの人に喜んでもらい、世の中に役立つ。それで生活していける給料をもらう。これが一番いいのでしょう」
と結ばれていました。
 
本当に難しい問題です。一円でも多く欲しいと思うのも人情ですし、周りの人より少しでも評価が高く給料が高いと、そこはかとなく喜ばしいのも人情という面もあります。
 
世間並みかそれより少しいい程度の給与水準にはしたい。その上で、成長機会としてたくさんの仕事をさせて上げられる会社にしたいですな。
 
きちんと仕事振りを評価し、給与にも差をつけ、その仕事に適性があり貢献度も高い人に高い給料を払い、適性があまりなく、結果貢献もあまりできない人にはそれなりの給与にすることは大切なことだとボクは思います。
 
ワタミの渡邉美樹会長は「人事評価で差をつけることは、その人の適性をきちんと見極めて上げるということなのだ」と著書で書かれていました。
 
素晴らしい見方だと思いました。チームワークを重視するつもりであまり差をつけず、評価を曖昧にしておくと、その人がその事業や仕事に向いているのか向いていないのか、この先も貢献できるのかできないのか、人生自体を曖昧にすることになるように思います。
シビアにきちんと評価することは社員への愛情であると思っています。

 
満を持したボクの初の著書だよ。いい感じに仕上がった。
マングローブからヒントを得た生き方・働き方・経営の仕方を提案している。

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この記事へのコメント
  • 菊入さま

    メルマガに本文そのまま引用しておりますので、そちらも「物心」が「物品」になってしまいました。申し訳ございません。本文は修正しました。また修正のメルマガ送信もご迷惑かと思いますので、差し控えたく思います。何とぞご容赦ください。

    Posted by 今野 誠一 | 2010/01/22
  • メルマガの中のブログの紹介のところは、まだ「物品」のままですよ。

    Posted by 菊入 | 2010/01/21
  • ご指摘ありがとうございます。大変失礼いたしました。おっしゃるとおりです。物品じゃあ両面になりませんし、さもしすぎますね。お恥ずかしいかぎりです。

    Posted by 今野 誠一 | 2010/01/21
  • ブログ中にある
    「全社員の物品両面の幸福の追求」

    物心両面ではないでしょうか。

    Posted by 匿名 | 2010/01/21

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