今野誠一の“マングローブ的生き方”ブログ

2010.04.23リーダーシップ
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修行の毎日:好きになる力

社長は、だいたい社員に好かれたいと思っているものですね。

社長として、社員達から愛されている存在でいたいという気持ちは皆強くあるんじゃないでしょうか。

かくいうボクも人一倍そう思って12年間やってきたんですよね。

嫌われたくなくて、決断を甘くしてきたことは何度もあるし、言わなくてはいけないことを飲み込んだことも何度もあります。
それはそれでしょうがないことなんですよね。
だって、嫌われてもいいからと、非情の決断をし、厳しいマネジメントをして、業績を上げ続けるというのは相当にエネルギーのいることなんですよね。

必要なことのためとはいえ、人に嫌われるのは本当にエネルギーを消耗することです。
だから、嫌われないように努力するわけなんです。
 
今成功している(大きく儲けている。会社を大きくしている、という意味で)企業の多くがワンマン経営だとボクは思いまして、こうした経営者を尊敬するしかありません。
ワンマン経営者の最大の資質はですね「人に嫌われても平気でいられる」という点にあるような気がするんですよね。
 
ところで、話の方向をちょっと変えてみたいと思いますが、会社経営がうまくいっていない社長さんの傾向として、データがないので感覚的な話しですが、「幹部のことが好きではない」「社員のことを愛していない」という傾向があるように思うんですよね。
 
このことは、ニワトリと玉子みたいな関係にあるわけでありまして、社長が幹部や社員を好きになり切れないから経営がうまくいかないのか、経営がうまくいかないから、幹部や社員を好きじゃなくなるのか?ボクは圧倒的に前者だと思っておるわけなんであります。
 
ややどうでもいい話になりかけている危険がありますので、話を立て直したいと思います。
 
ボクの生き方に影響を与えている言葉のひとつに「好意の返報性」という言葉があるんですね。著書にも書きましたし、いろんなところで言っているので、またかと思われそうですが。
 
人は自分を肯定的に評価してくれる他人のことを好意的に思う傾向がありますが、これを、「好意の返報性」と言います。自分のことを好きになって欲しければ、まず相手のことを好きにならなければなりませんし、相手に認めてほしければ、まず相手のことを認めなければならないということなわけですが。
 
「好意の返報性」は、自分のことを肯定的に理解している人には有効ですが、自分のことを否定的に理解している人にとってはあまり効果がないという特徴があります。いったん自分のことを否定的に理解してしまった人に、後からいくら好意を表す言動をしたとしても、お世辞やわざとらしい対応にしか感じられないということになってしまうわけです。
 
社長と幹部、社員との関係に話を戻しますと、いったん社長が幹部や社員から否定的な理解をされてしまうと、後からいくら「君達を大切に考えている。大事に思っている」と言っても後の祭りだということになります。
 
こう考えてきますと、一番うまくいくのは、社長が幹部や社員と出会ったその瞬間から好きになることができた場合だということになります。
 
このようなメカニズムを頭では理解しているつもりのボクは、12年間そのように努力してきましたが、いやはや、非常に難しいですね。
 
幹部や社長の強み、長所に徹底的に注目し切れれば、好きになれるのですが、弱み、短所に注目してそれにカリカリ来ていると、もうどうにもなりませんな。

修行の毎日でございます。


 
満を持したボクの初の著書です。いい感じに仕上がってます。
マングローブからヒントを得た生き方・働き方・経営の仕方を提案してます。
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この記事へのコメント
  • SPKさま 難しいですね。成果に焦点をすえること。お互いに成果に貢献することで繋がる人間関係でなくてはならないのであって、好き嫌いは関係ないんですよね。仲良しクラブじゃないんですからね。まったくもってその通りなのですが、嫌われていると分かると本当に疲れるんですよね。しかし、成果とそのための貢献にフォーカスせよ。まったくそのとおりだと思います。

    Posted by 今野 誠一 | 2010/04/28
  • 「リーダーは尊敬されても、必ずしも好かれるとは限らない」

    ドラッカーか誰かの本にそのようなことが書いてあった記憶があります(出典は不明です。すいません。)。それを読んだとき私自身は「あぁ、そうか」とすごく腑に落ちたことを覚えてます。

    ちなみにドラッカーは成果を焦点にすえるのが人間関係の本来の姿だと言ってました。(経営者の条件p91~)

    でも、いずれにせよ人間関係は難しいですね・・。

    Posted by SPK | 2010/04/28

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