今野誠一の“マングローブ的生き方”ブログ

2010.06.07人物列伝
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矢沢永吉 × 糸井重里

ボクの憧れの人、糸井重里氏の「ほぼ日イトイ新聞」創刊12周年記念企画である「矢沢永吉×糸井重里 素人社長会議 “お金のことをあえて”」というトークイベントに行ってきました。

いや~、最高に面白かったですよ。

ustreamで生放送もされていたそうですし、今日の夜に再放送もされるそうなので、かなりたくさんの方が観ていると思うので、あまり多くを語ってもしょうがないかもしれませんが。

ボクにとっては二人とも憧れの人ですから、このイベントの存在を知って迷わず申し込んだわけです。

会場の日経ホールは席が500~600くらいですかね。こじんまりしたホールですから、当然抽選です。

会場で生で観られて本当にうれしかったです。

ボクにとっては、今自分がやっていること、取っている態度、大げさに言えば生き方が、全部OKだと思える、勇気をもらえた2時間ちょっとだったんです。

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【スーパースター矢沢永吉

         なんて真面目な人なんだ、進行役の糸井さんの投げかけに100%直球で、真摯にボールを投げ返す。出たくないのを渋々やってきたと言ってましたが、いざ本番が始まったら、さすがプロです。与えられたテーマにきっちり合わせてきますもの。糸井さんが気を使って、永ちゃんのデビューの頃からの物語から始めたんだけど、最後はきっちりお金との向き合い方で、見事に話題がまとまってますから。
 
         永ちゃんのお金の話と言えば、有名な「30億円持ち逃げされた事件」。何度も話題になっていました。30億の金を持ち逃げされた時、「矢沢も終わった。人生おしまいだと思って、アメリカに避難してやけ酒を飲みまくった」と正直に言ってました。スーパースターも一人の人間であることに親しみを覚えました。スタッフ等の関係者に「永ちゃんだったら返せない金額じゃない」って乗せられて、本気で仕事して全部の借金を返して今があると。彼は「最後は自分で自分のケツを拭け」というメッセージしていました。自己破産みたいな便利なルールができて、安易に利用している人もけっこういるらしく、逃げずに自分のしでかしたことときっちり向き合って落とし前をつける。「政治家でも何でも、自分のケツを自分で拭く、という態度を徹底していけばほとんどの問題はなくなる」と強く言っていました。
 
     「自分が“人間”になったのは、50歳からだった。それまでは自分の立ち位置が見えていなかった。50歳を過ぎてからようやく人生の色んなことが見えてきたんだ」と言っていた。とてもうれしかった。人生まだまだこれからだ!と強く思うことができた。
 
     糸井さんに子供にお金のことを教えているかを聞かれて、「言って聞かせている。お前たちには敵がいる。それは苦労したことがないことだ。そいつは牙をむいて来るぞ、って。この前も怒ったんだ。エアコンつけっぱなしにするから。“お前、このエアコン代ただか?誰がペイしてると思ってんだ。お父さんなんだ。誰かが金払わなくちゃいけないんだぞ”って」。この話も痺れました。エコだなんだとカッコすけるんじゃなくて、「これタダか?誰がカネ払ってると思ってるんだ?だからエアコン止めろ!電気消せ!」というのは、実に分かりやすいです。
 
 
糸井重里はやはり言葉の魔術師だ】
 
糸井さんの話の運びはさすがでした。
緩急を使い分けているし、随所に笑うところもあり、質問力抜群だと思いました。
ボクも経営者インタビューや、組織コンサルの過程で人に話を聴く機会はとても多いんですよね、とても勉強になりました。
 
糸井さんの経営者としての話も面白かったです。
 
     「無駄なお金を使わないということは、ちょっとずつ削るって発想じゃだめで、どんなことも一回“ただでできないか”というのを徹底して考えてやってくれ、と社員には要望している」と言っていた。なるほどそうですよね。けっこう地味にやっているんだと、感心しました。
 
     「産業界は昔、第一次産業の頃は、土地があってそこからどう収穫するかだった。第二次産業の時には、工場を作ってそこから物が生まれた。第三次産業以降の今は、土地でも工場の機械でもなく、人しか物を作れない時代になったんだ」「工場で油を差すように、社員たちと遊んでいる」と言ってました。さすがです。名言です。工場で油を差すように社員たちと遊ぶ、なんて言い回し、誰が思いつきますか?脱帽でした。
 
     もう一つ素晴らしい言葉を言ってました。「ぼくは『寸法』が見たいんです。ビル・ゲイツが持っている2000億円と、目の前の3000円と、話の寸法がめちゃくちゃでしょ。その寸法を、合わせたいんです」これは、実に深い話でした。寸法を合わせるというのは、「自分が自分の問題として実感を持てていること。自分の感覚に責任を持って話ができること」を言っているらしい。その後、永ちゃんもその言葉の意味がわかって、会話の中でどんどん使っていた。そのあたりのセンスも抜群でした。「政治家も、もっと寸法を合わせて、税金で成り立っている世界をあたかも自分の財布から出した金がという感覚で政治をしなくちゃいかん」という話に発展していました。


ここに取り上げたら、きりがないのでやめますね。

何しろ、お金のことはともかく、「生き方」、「腹のくくり方」みたいなものが、腹の底にギーンと響いたイベントでした。



満を持したボクの初の著書です。いい感じに仕上がりました。
マングローブからヒントを得た生き方・働き方・経営の仕方を提案してます。
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この記事へのコメント
  • 笹川祐子さま コメントありがとうございます。二人の絶妙なやりとりに感動しました。この日の模様は、編集されて、8月1日18時よりNHK教育テレビで、8月14日23時30分よりNHK総合テレビで、それぞれ放映されるそうです。お見逃しなく。

    Posted by 今野 誠一 | 2010/06/13
  • こんにちは!ご無沙汰しております。
    永ちゃんの講演会、参加した人から、実況中継の
    ように聞きました。さらにこのブログで、糸井さんの
    話もわかって嬉しいです!

    Posted by 笹川祐子 | 2010/06/11

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