今野誠一の“マングローブ的生き方”ブログ

2010.06.11組織風土
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「有志」を大切に

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【「有志」という「仕組み」】
 
マングローブでは、以前から会社運営のための色々な機能を持ち回りですることを文化にしてきました。
 
それはなぜかというと、単純に言って、僕の「好み」だからなんです。
 
会社が大きくなっていくためには、どうしても機能分化が必要なのですが、僕はどこまでも「みんなで経営」していきたいと思ってきました。
 
その考えは今も変わりません。
 
つい先日まで、委員会制で会社運営をしていました。
広報委員会、経理委員会、総務委員会、PR委員会、人事委員会、と一般的には専門部署として行う業務を、6ヶ月交代の持ち回りで行ってきました。
 
これは実にいい形でした。
 
     全員が会社の構造を理解できる。
     順々にメンバーが入れ替わるので、社員の横のつながりも抜群によくなる。
     何しろ全員経営ができる。
 
の3つがメリットです。
 
一方でデメリットは・・・・
 
     本業以外に、皆が時間を取られることになり、その分忙しくなる。
     機能(人事や経理といった)毎の専門性や内容の質は高くならない。
     やる気のある人とそうでない人がはっきりばらついてくる。
 
メリットの方がデメリットを補ってあまりあるので、続けてきたのですが、今期からさらに大胆な取組みに転換しています。
 
それは、何かプロジェクトが必要な場合にやりたい(やってもいい)人に手を上げてもらって、チームを組成して取り組んでいく、「有志」による運営です。
先日も、体制を新しくしたので、それに合わせてオフィスのレイアウトを変更しようということになり、有志を募ってコンセプトを立てて、具体的なレイアウトも考案してもらいまして、来週実行に移されることになりました。
 
組織変革コンサルティングの内容見直しも、何人かの有志に参加してもらって、急ピッチで進んでいまして、まもなく完成です。
 
有志というのは「ある物事に関心をもち、かかわろうとする意志のある人」と辞書にあありますが、この「かかわろうとする意思のある人」ということが重要なポイントですね。
位が上だからとか、ベテランだからとか、そういうことでチームを作って経営を改革しようと思っても、やる気のない人が進行を滞らせたり、文句ばっかりで行動が伴わない人が足を引っ張ったりで、あまりいいことがありません。


【西松屋チェーン大村社長の言葉】
 
姫路の小さな地場ストアから始めて、いまや全国700点を展開する日本最大の子供服チェーンに成長した西松屋チェーンの大村社長が言っていました。
西松屋チェーンは、店先で大量のワゴン販売をしているような普通のストアだったのですが、飾り気のない外観、商品をハンガーで吊るすだけの無骨なレイアウト、BGMのない静まり返った店内に少ない店員、あえて行列のできないガラガラの店にする、等々、型破りな発想の店作りで大変身を遂げて成長路線に乗った会社です。
 
「新しいことをやろうとすれば、反対勢力は現れます。でも私の経験上、会社の改革に反対している社員たちも、それほど大層な理由で抵抗しているわけではないんです」
 
「一般論で言えば“既得権益を奪われるんじゃないか”とか“今でも頑張っているのに、まだ働かされるのか”とか、簡単に言えば“改革なんて邪魔くさいなあ”と何となく反対している社員がほとんどなんです」
 
「だから、私は、反対している人間を口説くのではなく、“やってくれる人間”を探し出して、とにかくやってみることから始めました」(NIKKEI TOP LEADERインタビュー記事より)
 
この、「反対している人間を口説くのではなく、やってくれる人間を探し出して、とにかくやってみる」という考え方には全面的に賛成です。


【興南高校野球部の我喜屋優監督】
 
「委員会」で自主性を引き出すということについて、思い出したのですが、日経ビジネス最新号の、「実践の奥義」というコーナーに、選抜高校野球の優勝校である沖縄の興南高校野球部の、我喜屋優監督の記事が載っていました。
 
1.     練習を本番さながらの意識でさせる
 
例えば、ブルペンで投げる投手に「今、ランナーはどこにいる?」「アウトカウントはいくつのつもり?」などと、仮想の状況を質問する。試合状況によって投げ方や心構えが変わる。投手にはあらゆる状況を想定しながら1球ずつ投げさせる。その他、短距離ダッシュなど全ての練習に「試合本番の意識」を徹底させている。
 
2.     PDCAサイクルを一人ひとりの選手に求める

「僕の野球では“計画性のある選手”でないとダメです。“計画”をきちんと立てられたら、その後の“行動”は半分以上決まったようなものです。でも自分が取った行動について“これでよかったかな”と“省みる”行為がないといけません。そこから“次の行動への目安”が生まれます。だから“行動力はあるけど、計画がむちゃくちゃだよ”とか“計画は立派だけど、実現に向けた動きができてないな”といったふうに4つのポイントごとに指導しています。4つのうち3つできなかったら野球選手にもちゃんとした社会人にもなれません」
 
3.     Sを徹底する
2007年に監督を引き受けてから最初にやったのは合宿生活を送る寮の整理整頓です。優良企業は5S(整理、整頓、清潔、清掃、しつけ)を徹底しています。会社では安全衛生の部署にいたこともありますから僕は相当厳しいですよ」
 
4.     5つの委員会で部活動を自主的に運営する

「やっぱり良い企業では小集団活動が盛んです。就任してすぐに5つの委員会を作りました。最初やっていることはママゴトみたいなレベルでした。でも権限を与えると子供なりにいろいろ考え始めました。“テストが近いから練習前に2時間の勉強時間を設けたい”や“どこそこの雑草が伸びていたから草刈りをやってきます”と言ってくるようになりました」
 
ビジネス経験を生かした我喜屋監督の運営・指導手法はどれも素晴らしいのですが、僕が唸ったのは5つの委員会の話でした。部内カイゼン活動の柱となる5つの委員会を作って、生徒達に権限委譲することで自主性を引き出す取組みというのは実に素晴らしいものです。
 
     環境委員会
グラウンドや学校周辺の清掃を率先。リーダーは主将。
 
     節約委員会
部で使う光熱費、水道代を2割以上減らした実績を持つ。
 
     学力向上委員会
試験前に勉強会などを開催する。オールAの成績を取るスタメン選手も現れた。
 
     情報委員会
偵察やビデオ撮影で対戦相手についての情報収集・分析を担う。
 
     時間委員会
早寝早起きや集合時間の順守などを全部員に徹底させる。

 
 ちょっと話は脱線したのですが、今日の結論は、仕事にもそうですし、組織運営にも「有志」が大切である、ということですね。

「有志」とは、「ある物事に関心をもち、かかわろうとする意志のある人」

肩書きやルールで組織を作っていくのではなく、有志=かかわろうとする意思のある人、を大切にしていかなくてはならない、ということです。


 
 満を持したボクの初の著書です。いい感じに仕上がりました。
マングローブからヒントを得た生き方・働き方・経営の仕方を提案してます。

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ATARIMAEプロジェクトを応援しています

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