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成功とは、粘り強さの報酬である。
Success is the reward of persistence.
というものです。
その通りだと思うんですね。
しかしですね。問題は何に粘り強くなるか、ってことなんですよね。
「成功するまで粘る」「決して諦めない」
これが、成功する経営者の、リーダーの条件なのは間違いないと思うんです。
「成功するまでやれば失敗はない」というのも名言ですしね。
しかし、今やっていることにねばり強すぎても駄目ってことはありますね。
「今現在やっている事業や仕事に粘り強くあるのではなく、本来の目的に対して粘り強くなくてはならない」ということでないとまずいんですよね。
たまたま、昨日勉強会に参加していましてね。
早稲田大学の商学学術院長でいらっしゃる恩藏(おんぞう)直人教授のお話を伺うことができました。
講演タイトルは「マーケティング発想の重要性」です。
講演の中で「マーケティング・マイオピア」について語っておられました。
これは、1960年、T・レビットという教授が提唱した論でして、事業を考えるときに、近視眼的に今やっていることを目的と思い込まず、長期的観点で自分の事業の定義をしなくてはならない、ということです。
「マイオピア」とは近視眼という意味で、T・レビット教授は、それまでの企業で支配的な考えであったモノづくり絶対主義をやめて、顧客満足追求を目的とするマーケティングを中心に企業は活動すべきであるという主張を展開しました。
例えば、米国の鉄道会社の多くは、自らを「鉄道屋」と定義していたために、ハイウェイや飛行機の登場の意味を理解せず衰退していきました。本来は「移動産業」という定義でなければなりませんでした。言うまでもなく顧客は「鉄道に乗ること」が目的ではなく「移動すること」が目的であったからです。
ハリウッドの映画会社は自社を「映画会社」であると規定していたために、やテレビの進出の意味を理解せず、瓦解してしまいました。この場合は「娯楽の提供産業」という定義をすべきだったのかもしれません。これがレビットの言う「近視眼的」マーケティングです。
今やっている事業ではなく、顧客が求めている「目的」の達成を定義におかなければ、新たな時代に対応した戦略を発見することができないということですね。
この論は目新しいものではなく、「そりゃそうだ」と誰しも思う内容なのですが、次第次第に今やっている事業そのものが目的化してしまい、そのことをうまくやること、に粘り強さを発揮してしまいがちなんですよね。
今日の書き出しである「成功とは、粘り強さの報酬である」は、素晴らしい言葉、名言であると思うのですが、近視眼的に事業内容を自社の定義にしてしまって、そのことに関して粘ってしまうと、下手をすると瓦解(がかい)してしまうことになるので、くれぐれも間違ってはいけないということですね。
例えば日本の会社で言えば、セコムの例が有名ですね。
セコムが「警備会社」ということにこだわって粘り続けたとしたら、今の繁栄はなかったのは明白ですよね。
セコムは「社会システム提供会社」と自らを規定しなおしたことで、新事業形態を次々と開発して今日に至っているわけですから。
成功とは、粘り強さの報酬である。
Success is the reward of persistence.
(バイリンガル日めくり「成功の鍵」より)←今野の超オススメカレンダーです。
満を持したボクの初の著書です。いい感じに仕上がりました。
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