今野誠一の“マングローブ的生き方”ブログ

2008.11.15若手の成長
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約束を守る

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協力者を増やすためには、「信頼を勝ち得る」ことが必要。
そのためには、「オープンマインド」「約束を守る」「誠意を持って謝る」ということが必要。

昨日の「オープンマインド」に続いて、今日は「約束を守る」です。
「約束を守る」については
・ 時間を守る
・ 納期を守る
・ 言ったことはやる
の3つです。

① 時間を守る

入社すると「タイムイズマネー」という考え方を、仕事を通じて教え込まれますね。

取引先とのアポイント。
会社の会議の開始時間。
何かを届ける約束。
さまざまに約束した時間を守ることが、仕事の最低限の基本というわけです。

最初は、緊張感を持って教えを守っていても、決まって次第にルーズになっていくわけですが、その原因は「朱に交われば赤くなる」ということです。

地方では県の名前をつけて「○○時間」などと言ったり、会社の名前をつけて「○○時間」などと言って、遅れるのが当たり前になってしまうということがあって、それに染まっていくということも起こります。
しかし、身内ではそれでよくても、信頼関係の必要なビジネスでは、甘えは許されず問題になってしまうことになりますね。

  なぜ人は時間を守らなくてはいけないのか?
そのことのつきつめが足りないので、すぐに気持ちがゆるみ流されてしまいます。
時間については、「タイムイズマネー」以外にも二つの意味合いがあるんですよ。

【タイムイズリソース】

タイムイズマネーとは、時は千金に値する貴重なものなので、無駄にしないように、という意味ですね。

同じような意味合いでも「タイムイズリソース」という言い方に変えるとその本質が見てきます。
時間というものを、最も重要な「資源」ととらえる考え方です。

誰にでも公平に与えられているのが時間という資源ですが、他の各種の資源と2つの大きな特性の違いがありますね。

・ 使う、使わないの自由判断ができない。意思がなくても自動的に消費されてしまう。
・ 余分に欲しくても、どんな大金持ちであっても絶対に買い足すことができない。

どんな資源よりも、失ったら取り返しがつかない、この世で唯一無二の貴重さを持っている「資源」なのです。

「時間泥棒」という言葉がありますが、他の人の時間を奪う行為は、取り返しのつかない行為だということを考えてみましょう。
アポイントの時間に遅れて待たせたら、相手の貴重な時間を刻々と奪ってしまっている。
例えば、10人の会議に10分遅れれば、「10分×10人=100分」の時間をムダにさせてしまっている。
「時間泥棒」の恐ろしいところは、2度と取り返しがつかないところです。
どんなに謝っても返ってきませんし、お金で解決することもできません。

【タイムイズラブ】

愛している人とのデートだとしたら、皆さんはどうするでしょうか。
しかも大切な初めてのデートだとしたら。
恐らく、少し前に約束の場所について、お店だったら座る席を確かめて、雰囲気を確認して、いい時間を過ごせるように心の準備をするんじゃないでしょうか。
時間を守ること、「ゆとり」を持って、相手のことを考えることを「思いやり」と言いますね。

愛している人のためだったら、いくらでも時間を使おうと思うんだけれども、ビジネスの上ではルーズになってしまう。
ビジネスの上での人間関係となったとたんに、ルーズになってしまうことは、自分の人生の上では便宜的なもの、仕事をして給料をもらうための仕方のない行為と考えているということかもしれません。

例えば、朝の遅刻は、他の人の時間を奪っているように感じていないかもしれません。
しかし、遅刻という行為が、職場の朝の出だしに水を差している、勢いを奪っているということも感じなければいけませんね。

「電車遅れ」ということを遅刻の理由にする人はいませんか。
ある程度の人数のいる職場であれば、必ず一人や二人しょっちゅう「電車遅れ」で遅刻する人がいます。その人が使っている路線だけがいつも電車が遅れるのも不思議なことです。
どの路線でも電車は遅れることがありますが、ちゃんとした人はそれを織り込んで余裕を持って自宅を出ているだけのことなんですよね。

こういうことには、ある傾向があります。
色々な理由をつけて遅刻しがちな人、そして会議に遅れてくることが多い人は、実は大して忙しくない人。
本当に忙しい人は、きちんとした時間管理をしていることが多い。
忙しい人ほど時間を守り、その信用で仕事が増えていっているものだからです。

たまに「俺は人より忙しいんだから遅刻しても許される」とでも思っているように、忙しそうにしていて時間に遅れる人がいますが、心配要りません。そういう人は、もうすぐ信用を失い仕事を失って、楽になれます。

【タイムイズライフ】

タイムイズマネーの他に二つの意味合いがあると書き出しわけですが、最後にもう一つ、ノートルダム清心学園理事長の渡辺和子さんの言葉をご紹介しましょう。
著書「愛をこめて生きる」(PHP文庫)より。

「人生の重さは、必ずしも人生の長さと比例せず、その人の過ごす時間の質にかかっている。
時間の使い方は、生命の使い方なのだ」
「だとすれば、時間に愛を込めて生きることが大切になる」

渡辺さんは、「時間に愛を込めることを、修道院に入って教えられた」とおっしゃいます。
アメリカで修業中に、百数十名分の夕食の配膳をしていた時に年長の修道女の方に言葉をかけられたとのこと。
曰く「何を考えながら仕事をしていますか」
渡辺さんが「別に何も」と答えると、その方はこう言ったといいます。
「You are wasting time. (あなたは時間を無駄にしている)」と。
「同じお皿を並べるのなら、夕食にそこに座るであろう一人ひとりのために、祈りながら置いてごらんなさい」

「時間に愛を込めて生きる」素晴らしい言葉だと思いませんか。

自分のためにも、そして自分が関わるすべての人のためにも、時間を大切にしたいと思います。


② 納期を守る

【仕事の三原則】

仕事の「守る」三原則は、「品質を守る・納期を守る・コストを守る」です。
この3つのバランスを取ることが、信頼を勝ち得るためにとても重要です。

某牛丼チェーンのキャッチフレーズ「早い、うまい、安い」が一世を風靡しましたが、けだし名言です。

どんなに品質がよくても、納期を守れなかったり、作るのにお金をかけ過ぎて利益が出せないのでは意味がありません。
納期を前倒しで納品できたとしても、「早かろう悪かろう」では、喜んでいただけません。
どんなにコストを抑えても、「悪かろう遅かろう」では、誰も買いません。

どれをとっても大切なのですが、現実の仕事の場面において、最も多い失敗は、品質にこだわり過ぎ、100点を目指すばかりに納期を守れないことです。

これを「完ぺき主義の呪縛」と言うのですが、完璧を目指す姿は美しく尊いことなのですが、期限に間に合わない芸術品ほど役に立たないものもないということなんです。

(100点満点ではないとしても)合格点の品質とコストを保ちつつ、きっちり納期を守るのが、プロの仕事です。


【納期のないものは仕事と呼べない】

仕事には必ず納期があります。
納期の決まっていないものは、仕事とは呼べません。

時々、「いつでもいいからやっておいてよ」とか「急がないから・・・」という言葉つきで先輩や上司から指示される仕事があります。
こういう仕事ほど気をつけなければいけませんね。

これは“仕事のできる人”のひとつの特徴なのですが、「いつでもいいから」とか「急いでいない」という仕事ほど、早く仕上げ納品する、という特徴です。
仕事のできる人が、こうした仕事を先に済ませるのには、3つの理由があります。

・ 納期のない仕事をそのままにしておくと、ほぼ100%着手せず、そのままになってしまう。
・ 「いつでもいい」という仕事は簡単に見えることが多いが、それを放置すると、最後にはそれが塊となって、自分を束縛することになってしまう。
・ 依頼主が単に「いつでもいい」と言っているだけで、往々にして納期のない仕事の中に、実は大事な仕事が埋もれていることも少なくない。

特に、大事な仕事ほど細分化されずに、「納期が決まっていない」ということがあることには、注意が必要です。
仕事の納期には、「本当に顧客に最後に納品する期限」と、「いついつまでに仕事を仕上げる」という仕事の完了期限の二つがあるわけですが、仕事を早めに細分化して、それぞれに自主的な完了期限を決めて取り組まなくてはなりません。

【納期を守るための3つのポイント】

納期を守る、の最後に、納期を守るための3つのポイントをあげておきましょう。

・ 遅れは週内に取り戻すことを習慣化する。
仕事の遅れを「取り戻すリズム」を持つ必要があります。誰しも多くの仕事を抱えているものですから、スケジュールどおりに進まないほうが当たり前なのです。
遅れることは当たり前なのですが、その遅れをどこで取り戻すかで、仕事ができるかどうかが決まります。できる人は、一週間の周期の中で遅れを取り戻すリズムを持っています。
・ 遅れを一人で抱え込まない
遅れた時に、自分だけの力で何とかしようという中途半端な責任感が傷口を広げます。
納期に遅れそうなときに「どうしたら遅れを取り戻し間に合わせることができるか」を自分で考えて取り組むことは重要ですが、責任は自分にあると最期まで一人で抱えて、結局納期に間に合わないのでは意味がありません。同僚・先輩・上司、時にはそのまた上司、あるいは社外の専門家の力を借りることにまで視野を広げて、納期を守ることが何よりも優先すべきことです。
・ 後の工程への想像力を働かす
「この仕事の納期が遅れることで、その次の工程に迷惑をかける」ということがあります。それ単体で存在している仕事というのは多くなく、だいたいがいくつかの工程の集合で仕事ができています。納期に遅れて自分が困ったり、立場をなくしたり評価を下げたりするだけならまだいいのですが、後の工程がある仕事の場合は、それを担当している人にしわ寄せが行くことになります。
後の工程へのしわ寄せにも想像力を働かせて、何としても納期厳守の仕事をしましょう。

③ 言ったことはやる

【必ずやる人に仕事は集まる:職場の市場原理】

結論から先に言いましょう。
「やると言ったことは必ずやる」という信頼感のある人にしか、仕事は集まりません。

並べてみましょう。

A:「あいつは、やると言ったことは必ずやるヤツだ」
B:「あいつは、やると言ったことをたいていやらずにすますヤツだ」

職場にも市場原理というものがあるんですね。
必ずやる人に仕事は集まり、放置する人には誰も仕事を頼みたくありません。
流行語になっていると思いますが「二極分化」がここにも起こってくるということです。

「言い訳上手」な人っているんですよ。
できなかった理由を挙げさせたら天才的。日本一というような人。
決めたことをなかなかやらない人は、最初から自分への言い訳を用意しているものなんです。
人に言われて嫌々やっていることならともかくも、自分で決めたことぐらいは、とことん最後までやり抜かなくては。

できない理由をどれだけ並べても、自分の中でどれだけ上手に正当化しようとしても、それは自分で自分を慰めているに過ぎません。
仕事が進んでいない、終わっていないという状況の解決にはなりません。

【自分との約束】

人との約束を守ることが大切なのは言うまでもないことですが、自分との約束も守らなくてはなりません。
誰が決めたことでもなく、自分で決めたことを諦めたら自分に嘘をついたことになります。
やり遂げずにそのままにするということは、逃げること。
一度逃げたら、次もまた逃げる。
逃げることを繰り返していると、自分で自分が信じられなくなる。
本当に仕事のできる人になるには、最後には自分で自分を信じられる人にならなくてはいけない。
自分で自分を信じられる人になるためには、自分で決めたことをやり遂げることを続けることしかないんですよ。
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