今野誠一の“マングローブ的生き方”ブログ

2009.03.19日記
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『景気後退』局面で経営がすべきこと

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景気後退をどう受け止めるかで、経営の真価が問われるとは、よく言われることだ。
 
【先見性と迅速な行動力】
 
こんな時期にも業績を上げている有力企業の経営者は、先見性があり、真正面から受け止めて、先々の手を打ち、それについて社内に妥協を許さずに徹底していることが見て取れる。
 
ファーストリテーリングの柳井氏は、ここを好期と、低価格でいながら作りこまれた「売れる」商品の開発の手を緩めない。
 
楽天の三木谷氏は、昨年の決算発表の資料をA3に変えて、「まだまだコスト削減の社内キャンペーンに力を入れる」と言っていた。
「利益率にこだわる経営」という言葉を使っていた。
 
厳しい時期には、強みに特化した商品に絞り込んで資源の集中投下をしなくてはならないことや、徹底的に利益率にこだわらなくてはならないことを頭で分かっていても、すぐに手を打ち社内に徹底的に変革を起こすには、経営者によほどの意思と自身も含めた行動力がなくてはできないことだ。
 
【新人研修期間の延長】
 
2月の日経新聞に「新人研修期間5ヶ月に倍増」という見出しで、機械商社の日伝が2009年度から、新入社員の研修期間を従来の倍の5ヶ月(8月末まで)に延ばすことにした、という記事が載っていました。
 
景気後退による仕事量の減少を逆手に取り、講師役も外部の専門家から、仕事が減って時間に余裕ができた社員に切り替えるといいます。
そうすることで、従来の研修ではカバーしにくかったクレーム対応などの実践的能力を鍛えることができ、しかも講師役を務める若手・中堅社員の成長も促すというわけです。
 
これは象徴的な記事です。
 
会社の体力にもよるわけですが、このような形で具体的に形にしてこそ「不況こそチャンス」と言えるのだと思います。
絞るべきポイントを、新入社員と若手社員の教育においていることは、理にかなった行動です。
景気後退局面となったからこそ、早い段階に集中して教育することができるのであり、この時期に培った若手社員の力こそが、業績の回復の最大の原動力になります。
 
先日取引き銀行の課長さんが来社されておっしゃっていました。
「新入社員の教育期間が今年から秋までに延びました」と。
こうした動きは、あちこちで起こっているのだということがわかります。
 
 
【幹部のチーム・ビルディング】
 
ある社長さんから、幹部教育のご相談をいただきました。
    景気後退で業績が悪化し、新しい目標を決めて進んでいるがうまくいかない
    社長が決めた目標に向かって、どうも幹部の本気度が上がらない
    再度現状の課題を幹部全員で洗いなおして、実効の上がる取り組みを再スタートしたい
 
丸一日のプログラムで、社長と幹部がステップを踏んで、再度深いレベルで課題を洗い直し、幹部一人ひとりの役割と分担をゼロベースで見直し、新しいスケジュールにのっとって再スタートを切ることにしました。
 
これまでとの大きな違いは・・・
    トップダウンではなく、「社長と幹部が一緒に」課題の整理と新たなる目標設定と、新たなる役割分担をする
    研修ファシリテートの技術を使って、効果的なステップを踏んで、効率的に漏れなくダブりなく課題を明らかにし、同時に会議の技術を幹部が学ぶことができる
    ダラダラと時間をかけずに、一日で一気に考えることによって、経営にこれまでと違ったスピード感をもたらす
ということです。
 
昨今、こうした経営チームのチームビルディングの要請が増えています。
 
このようにみてきますと、景気後退局面での経営に必要な打ち手が見えてきます。
 
1.    経営者の先見性と迅速な行動力によって「コスト削減(利益率向上)」と「強みに集中した商品戦略」を一気に進める

2.    若手社員の仕事基礎力を鍛えることに集中し、早期戦力化に注力する

3.    経営チームが一体となって再度課題の洗い直しと解決策を練ることによって、チームビルディングを図り、実行可能な再生計画をスタートさせる



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