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【安心感を作る3つのこと】
昨日のブログ『5感経営』では、社員の中に5つの感情が生まれるように経営していこう、という話を書いた。
その中でも、「安心感」と「連帯感」が、組織に居続けるためのベースになることは昨日書いたとおり。
「安心感」は、
・経営情報の開示
・社員への支援策
・会社からの認知
の3つで作られるとボクは考える。
経営情報の開示は、悪くなった時こそ、早く、正確に、行なわないといかん。
社長が元気で、強気の発言をしていれば、社員が安心するわけじゃない。
状況を正確に知らせてもらって、自分たちが「何をすればよくなるのか?」を知ってこそ安心するってものだ。
【大本営発表】
「寝耳に水ですよ~」という嘆きの声が、今回の不況でも、そして前回のバブル崩壊でも、聞こえてくる。
多くのスポーツで、「サドンデス」というルールがある。
ゴルフで言えば、18ホール全部やって最終的に勝敗を争うのではなく、ストロークに差がついたら途中でも勝敗を決する方式。
日本語で言えば、「突然死」。
多くの業績が悪化している企業が、社員から見ると「サドンデス=突然死」に見えている。
「ここまで悪いと思っていなかった」
「もっと早くヤバイ真実を教えて欲しかった」
「役員さん達だけがバタバタしていた」
そうした突然死に見舞われて、職場を失って、次の職場を探している方々と面談していると、そういう発言が聞こえて来る。
戦争時代の言葉になぞらえれば「大本営発表」という情報伝達をされていた、と認識している人もいる。
社長から、強気のいい話しばかり聞かされていたというわけだ。
「状況はこれこれこのように最悪になっている。しかし、好転させるために、みんなでこれだけの手を打って来たんだから、絶対に結果が出るはずだ。信じて進め」
は、強気の発言と言える。
しかし、正確な情報開示も好転のための具体策がない中での「ウチに限っては大丈夫だ。信じて着いて来い」。
というのは、単なる空元気であり、そういう社長の本棚には「~のツキの法則」というような本が並んでいたりする。
【いい意味で一蓮托生】
「一蓮托生」とは、最悪の事態になった時に運命を共にするということで、悪い意味に使われるが、経営においては大事な言葉だと考える。
「仲間の者たちが、行動や運命を共にする」というのが正式の意味だが、この「仲間の者たち」と「行動を共にする」という2つの言葉に重要な意味がある。
どうせ「運命を共にする」ことなどできるはずがない。
多額の借金の個人保証は社長一人が負っているものであり、自己破産しない限り、一生かかっても返さなくてはいけないお金だ。
代表取締役は、たいてい一人であり、最終責任は社長にあるのだから、社員は運命まで心配する必要はないが、今ここで、何をするべきかという「行動」には責任を持たなくてはならない。
社員は、考えて行動することで給料をもらっており、社長は運命に責任を持つことで給料をもらっている。
行動の部分での一蓮托生のためには、状況を正確に共有していなくてはならないわけなんだけど、「どうせ社員に伝えても理解できないし、意味がないよ」と、経営陣だけで右往左往する企業が、決して少なくない。
苦しくなればなるほどそうなんだ。
苦しくなっても、正直に状況を共有できるように、前々から風土を作っておくことは重要だ。
一蓮托生の意味の中に「仲間の者たちと」という書き出しがある。
社長から新入社員まで、日頃から「仲間」と思い合える会社作りをしておかないと、状況が悪くなった時に行動を共にすることができなくなる。
仲間とは、共通の目的で集い、苦楽を共にする人同士のことを言う。
「労使」と思っているから、使い捨てになり、危なくなったら一目散に逃げ出すような集まりになる。
【何をすればいいかが分かる情報開示を】
自分たちが次に何をすればよいか?
それを考えることも仕事の一部になっていないと、情報開示をしても意味がない。
逆に、情報がないと、自分たちが次に何をすればいいかを、自分で考えることができなくなる。
情報は「行動を決めるため」に開示されるべきものなんだ。
日頃から自分で仕事上の行動を決めることができ、そのための情報をいつでも入手できる「自律的」な状態にしておくことがいかに大切か、こうした厳しい状況になった時につくづく感じることなんじゃないだろうか。
長くなったので、また次回に。
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