今野誠一の“マングローブ的生き方”ブログ

2009.05.25組織風土
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意義の納得Ⅱ「事業ドメインの納得」

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前回、熱中感を持って仕事をしていくためには、「意義の納得」が重要で、そのことは3段階で考えなくてはならないと書きました。
 
3段階とは・・・・。
 
会社の存在意義の納得
   ↓
事業ドメインの意義の納得
   ↓
分担された自分の仕事の意義・意味の納得
 
ということでした。
 
今日は、「事業ドメインの意義の納得」についてです。
 
「会社の存在意義が納得されていれば、当然その会社がやっている事業内容も理解されてしかるべきだろう」と思いますよね。
ところがそうなっていないのが現実の企業というものです。
「多角化」と「M&A」の2つによって、社員達が納得を持って働いていた会社の存在意義は、いとも簡単に境界線を越えて、極端に言うと「何でも屋」になってしまいます。
 
例はいくつでも挙げることができます。
歴史のある某造船会社は、生き残りをかけて、なんと「お茶の製造」や、驚くべきか旅行予約のウエブサイトの運営などに乗り出していました。
さすがに本業と何の関連もなく、シナジーも生まれないということなのかどうなのか、現在では、すべて他社に売却されています。
 
造船業の社会に対する役割、造船会社としての存在意義を心の底から納得して、夢を持って働いていた社員達は、どんな風な理解で、お茶の製造やウエブサイトの運営に移っていったのでしょうか。
 
M&Aの世界では、相乗効果の名分の下に次々と買収がされていきます。
例えば某ITベンチャー企業が、恐らくコンテンツと名のつくものは何でも欲しいということなんでしょう、出版会社や、不動産会社や、旅行会社や、通販会社や、服飾会社など、ありとあらゆる業態を買収し、次々と社員を送り込んでいきました。
この送り込まれた社員達は、どんな説明に納得して、それまで縁もゆかりもない会社に出向していったのでしょうか。
 
そういう異分野への多角化や、積極的なM&Aをすべきではない、ということが言いたいのではありません。
それは自由です。自由ですが、そこに納得させられるだけの意義が必要です。
会社が生き残るためなら、どんな事業をやっても社員が「会社のためだ」と言って意気に感じて、熱中して仕事ができるかというと、それははなはだ疑問です。
 
組織人事コンサルタントとして、多角化している企業の社員インタビューや、M&Aされた企業に親会社から送り込まれた社員インタビューで感じることは、事業内容に納得がいかないまま、悶々としながら取り組んでいる人が、実は少なくないということを感じます。
 
経営者の意思として、進めていった多角化やM&Aはそれはそれでいいのですが、その事業にタッチする社員たちに、その意義を納得させることにあまりエネルギーが使われていないんですね。
 
 
わかりやすい話にするために、多角化やM&Aの話題を取り上げましたが、そうでない通常の事業部単位の場合にも、同じことは言えるんじゃないでしょうか。
会社の存在意義だけではなく、自分たちが担当している事業の意義や将来性などについて、もっともっと社員たちと事業部長やマネジャーは話し合って、納得性を高める必要があるんじゃないでしょうか。



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