今野誠一の“マングローブ的生き方”ブログ

2009.05.28日記
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兄達の教え

【急な上京】

先日、実家の家業の跡を継いでいる次兄が、上京して、ランチを共にしました。

いつも兄は急なんです。
新幹線の大宮あたりから、電話してきて「東京に向かっているんだけど、昼空いてないか」と。
一応「いやあ、予定があればいいんだ、いいんだ」と言うんですが、兄からそう言われると万難を排さぬわけがありません。

午後の外出に向けて準備もあったのですが、電話を受けた一分後には席を立ち会社を飛び出して、東京駅に向かいました。

実家のある町の役場の福祉関係の仕事をしながら農業をしている兄ですが、霞ヶ関に福祉関係の陳情に福祉関係の協議会の会長さんと、町長さんと共に訪問して、日帰りの強行軍とのこと。

ランチは役場の方も含めて5人で賑やかなものになりました。


【兄達の教え】

千葉県の君津に長兄が、実家に次兄が、大宮に三兄が住んでいますが、こんな風にして、兄達の要請があれば万難を排して対応することになります。
(岩手の大船渡に弟が住んでおり、男ばかりの5人兄弟です)

どこの兄弟もそうかもしれませんが、兄との関係は上下関係でそうしているわけではなく、心から尊敬しているからです。

三人の兄達からの教えは、今の僕のある部分を確実に作ってくれたんですよね。

『長兄の教え』

11年前にリクルートコスモスを退職して独立することを相談した時、兄が言ってくれた言葉。

「会社を興すことについては、俺はわからんから何も言わん。一つだけ言っておきたい。お前は人事部長までやって、よく頑張って来たと思うが、辞めてしまえばただの人だ。元いた会社や元の職場の人達に、間違っても偉そうにしたらいかんぞ。むしろ、これからいつお世話にならんとも限らん。昔の部下の人にこそ謙虚にしろよ」

素晴らしい教えだと、感動したことを今でも覚えていますし、肝に銘じていることです。


『次兄の教え』

ボクが子供の頃に、次兄が一番ボクの面倒を見てくれました。
というのは、小学校高学年になって野球を始めるまで、とても虚弱体質で、学校を休みがちな、情けない子供だったんです。
学校を休んでは、畑仕事をする母親のお尻にくっついて、甘えていた感覚が残っています。
小学校も中学校も一緒になった小さな学校で、兄達がボクを学校に連れて行ってくれたのですが、特に次兄とのことが印象に残っています。

ある日のことです。
朝、学校に行くだの行かないだのとウダウダ言っていて遅くなり、遅刻して学校に行くことになりそうだった時、次兄がコンコンとボクに言って聞かせたんですね。
細かいことはもちろん覚えていないのですが、次兄が言った一言が大人になっても、ず~っとボクの心に残りました。

次兄の言った言葉
「遅刻だけはするなよ。途中から来る人がいるとな、先生もみんなも迷惑するんだぞ」
「遅れるぐらいなら、休め」

「遅れるぐらいなら、休め」この言葉には、インパクトがありました。
それも中学生の兄が言った大胆な言葉。
こう言われてしまうと、遅れることも、もちろん休むこともできません。

それからです。
自分なりに、少しずつ気合いを入れて学校に行くようになったのは・・・。

職場だと、遅刻者にはもっと迷惑しますよね。
でも、言えないんです「遅れるぐらいなら、休め」なんて・・・。
休まれると、仕事が進みませんから。遅れてでもいいから来て欲しいと思いますから、本当は次兄が言った言葉を言いたいのに我慢してます。


『三兄の教え』


すぐ上の兄は、両国の中堅のある貿易会社に勤めています。

兄と話していると、コンサルティングの仕事で陥りそうになる「理屈先行」を戒められることが多いのです。

兄の口癖は「だから何なの?」「それがどうしたの?」「関係ないんじゃない」

文字づらでは、なんか嫌な感じも受けるかもしれませんが、それをさらっと言うんですね。
ボクが何か理屈をこねたようなことを言うと、すぐに「だから何なの?」ときます。

要するに、「理屈はいいから行動すれば」とか「本質はそんなことじゃないんじゃないの?」ということなんです。

最近、兄の会社でもコンサルティング会社が入り、組織や業務の見直しをしているらしいのですが、コンサルタントと兄だけが喧嘩していると言っていました。
きっと、会社でも「だから何なの?」「それがどうしたの?」「関係ないんじゃない」を繰り出しているんじゃないかと思います。

せいぜい嫌われないように気をつけてほしいとは思っていますが(笑)、ボクにとっては、理屈先行になっていないかと自分を戒める魔法の言葉になっているんです。

そうしょっちゅう兄に会うことができませんので、心の中でこの言葉を使います。
自分で自分に「だから何なの?」「それがどうしたの?」「関係ないんじゃない」と、言ってみることが多いのです。


そんなわけで、尊敬する兄たちに頭の上がらないボクです。



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この記事へのコメント
  • 清水@Murabitoさま ありがとうございます。事業のますますのご成功お祈りします。

    Posted by 今野 誠一 | 2009/06/02
  • 水島達也さま ありがとうございます。誠に勝手かつ失礼ながら、水島会長は私にとって良き兄貴だと思っております。今後ともご指導よろしくお願いいたします。

    Posted by 今野 誠一 | 2009/06/02
  • 心に響きました。
    すばらしいお兄さん達ですね。
    三兄の教えの部分は、僕も今野社長に事業立ち上げの相談をしている際に、僕が理屈をこねた時に同じニュアンスの言葉を受けて、あぁだこうだ言ってる前に、とにかくやるしかないんだ。って決心したのを思い出しました。
    素敵な記事をありがとうございます。

    Posted by 清水@Murabito | 2009/06/02
  • 良い兄きをもって幸せですね。
    良い兄貴になろうとしてもがいている自分がコッケイです。
    もっとフランクに弟達と向き合うことが、とても大切なことがと教えられました。
    上から目線の兄貴より!!!

    Posted by 水島達也 | 2009/06/01
  • 大角さま 家庭 = 一番最初の社会 なるほど、そうですね。大切にしなくてはなりません。コメントありがとうございます。

    Posted by 今野 誠一 | 2009/05/30
  • TAKさま ありがとうございます。いつもついつい言い過ぎてしまいすみません。今後ともよろしくお願いします。

    Posted by 今野 誠一 | 2009/05/30
  • ICD神農さま ありがとうございます。大事なことはみんな身近にあります。ありがたいことです。

    Posted by 今野 誠一 | 2009/05/30
  • 子供の社会の中でもそれぞれがしっかりと自分の役割を果たすというのが素晴らしいです!きっとご両親の教えが立派だったのですね。一番最初の社会である家庭の役割を考えさせられます。。。

    Posted by 大角 | 2009/05/29
  • 素敵なお話をありがとうございました。
    ご著書にあったお父様のお話といい、今野一族に受け継がれている人間性の素晴らしさを感じました。
    また、後輩を温かく叱ってください。

    Posted by TAK | 2009/05/28
  • 素晴らしいご兄弟ですね。

    感動しました。

    Posted by ICD神農 | 2009/05/28

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