今野誠一の“マングローブ的生き方”ブログ

2009.06.12組織風土
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自由度

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社員が幸福感を感じて仕事をし続けるための「五感」について書いていたのですが、先日は「熱中感」の途中で止まっていました。
 
熱中感を醸成する要素は「意義の納得」と、ある程度の「自由度」と、各自が「夢を持つ」、ということであり、先回までは「意義の納得」について解説しました。
今日は「自由度」です。
 
【自由度】
 
仕事を夢中になってやれるようにするためには、ある程度の自由度が必要ですね。
箸の上げ下げまで指示されて、決まったとおりにしか仕事ができないとしたら、自分が機械になったとしか思えないわけです。
 
自由度を持たせたいポイントは3つあります。
「働き方」 「裁量」 「仕事内容」の3つです。
 
働き方は、働く時間や出勤の仕方などのことですが、最近ではフレックスタイム制度も一般的になり、通信回線の整備なども進んで職種によっては、在宅勤務が認められている例もありますね。
正に職種によりますが、自分の抱えている事情によって変えられたり、選べる仕組みがいい影響を与えるように考えていきたいものです。
マングローブでも、自宅からオフィスのサーバーのファイルを見ることができる環境を作り、事情を抱える場合や、完全に個人作業でよくて、自宅でやったほうが効率が上がると思った場合は、在宅勤務ができるようになっています。
 
裁量は、仕事の仕方について自由裁量があるかどうか。任される度合いのことですね。
 
そして仕事内容についてですが、自分で選んだ仕事内容のほうがやる気が出るという考え方ですね。
「自己申告制度」のような形で、社員がやりたい仕事を申告できる仕組みを持っている会社も少なくないと思います。
 
例えば、第三希望まで希望できるようになっていて、残念ながら第一、第二が認められなくて、第三希望の仕事になってしまったとしても、自分で希望した範疇に入っていることは大きいことなんですよね。
 
こうした仕組みを導入することに及び腰な場合の理由は「願いを叶えられないとかえって不満になるんじゃないですか」というものです。
 
そういう恐れはわからないではないのですが、一回で叶えないと社員が不満になってしまうだろうと思う必要はないんですよ。
自己申告(社員の異動希望)は何回か後に叶えるのでちょうどいいんです。
きちんと会社が希望を聞いてくれいてる、把握しているという状態が重要です。
 
 
【頻繁な人事異動の弊害】
 
人事異動の話になったので、話は変わりますが、頻繁な人事異動はあまりしないほうがいいと思いますね。
 
前に所属していた企業グループは、ものすごく異動が頻繁でした。
ボク自身は少ないほうで、まだじっくり取り組ませてもらったほうかもしれません。
「人事異動は職場が活性化する」ということが、頻繁な異動の理屈になっているわけですが、ボクは活性化すればいいってものではないと思っています。
 
頻繁すぎる異動は無責任体質を生んでいくだけなんです。
異動する時は当然仕事は途中です。
大きな課題であればあるほど、取り組みは途中で次の仕事に移っていくことになります。
頻繁な異動をしていると、課題の解決をやり抜かないうちに次に移ることが当たり前になっちゃうんですね。
 
前の企業グループには、とても目立つスター社員という人が何人かいたのですが、そういう人の中には、上からや外からの評判はよくても、身近な職場での受け止め方はイマヒトツという人もいましたね。
目立つ仕事をしている人ほど、目をかけられて次々と仕事が変わり、職場を移っていく傾向にあったわけなんですが、事業再生請負人のように言われている場合でも、かき回すだけかき回して、大騒ぎをして、その様子が上から見ると「あいつが行った職場は活性化する」と見えて評価されるわけです。
下に優秀な人がいて必死に何とかしていることはあまり評価されません。
下のものから見ると散々振り回されて、次の異動の時には何も結果を出さないまま投げ出して台風が過ぎ去ったような状態でしかない、ということがよくあります。

うまくいったことは、大騒ぎした当人の手柄で、うまくいかなかったことは残って後始末をしなくてはならない人たちのせい、というような理不尽なことが平気で起こってしまうんですよ。
 
頻繁な異動というのは、言葉は悪いのですが、トイレに行ってお尻を拭く習慣のない人を大量に生み出すようなものです。
じっくり仕事に取り組んで、責任を持って結果を出す、という風土を壊してしまいます。
無責任な軽い社員ばっかりになっちゃいますから、人間教育の面でも問題があります。
 
 
なんか話が支離滅裂になってしまいましたが、熱中感のために自由度は非常に重要だということ。
しかし、頻繁過ぎる人事異動は問題も多いので、適度にしないといけませんよ、という話です。


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