今野誠一の“マングローブ的生き方”ブログ

2009.07.17日記
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市場はひとつ

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【旅館の吉水の女将中川誼美さん】
 
先日、旅館の吉水の中川誼美さんを囲んでの勉強会に参加してきました。
「大企業は悪だ」「1,000人の会社は10人ずつ100社にしたらいい」と吼えていました。
いくつもの大企業の実名(広告のD社、クルマのT社等々)をバンバン出して、「そういう企業の業績が悪化しているのは実にいいことだ」と、キッパリ断じておられました。
 
「営業しても仕事が取れないんだったら、別にやめたらいいでしょう」と、実にか~るくおっしゃいます。
どうして無理して商売をして、しかも会社を大きくする必要があるのか、と問いかけます。
 
ボクはテレビがないので知らなかったんですが、テレビ東京の「ソロモン流」という番組にもご登場されたらしいですね。
噂には聞いていたものの、今回初めてお会いする機会に恵まれたわけですが、大変な怪気炎でした。
京都と銀座で、一見淡々と旅館経営をされているように見えて、大変なエネルギーの持ち主なんですね。今度は綾部吉水(京都府綾部市)という3つ目の旅館が誕生したんだそうです。
 
中川誼美さんの活動コンセプトは「ちょっと前の日本に戻そう」というもの。
ちょっと前の日本というとせいぜい、江戸時代をイメージするが、彼女の言う「ちょっと前」というのは縄文時代なんだそうです。
「縄文時代なんて、ちょっと前よ」とおっしゃるスケール感もまたすごい。
 
        環境問題の本質は、自分ができることをやること。第一歩は正しいものを食べ、正しいものを使い、正しい生活をしていくこと。
        自分の目の届く範囲で、きちんと身の丈の経営や生き方を皆ですれば日本を変えることができる。
 
 
大いに共感するところの多いお話でした。
 
 
【キリン+サントリー】
 
あまりニュースネタは書かないことにしています。
なぜかというと、次の日にはもう古くなっちゃうし、報道内容だけでしかわからないことが多くて、まかり間違うと無責任なコメントになっちゃう危険がありますからね。
 
そんなボクですが、このニュースにはまいりました。
今でも十分大企業過ぎる上に、大企業同士がくっついて超大企業を作らないと、10年後100年後を考えると生き残っていけないというのが統合の理由なんだそうです。
この「生き残り」というのは、当然「世界の中での生き残り」です。
 
「市場は一つ」になったんだ、ということを強烈に感じるニュースでした。
日本の中で業界第一位でも何の意味もない、ということです。
世界の中で一位でなければ、大が小を飲み込んで常に敗北が待っている。
大きくなること以外に生きる道はないというわけです。
 
ボクはまめいを覚えるほどにこのニュースに衝撃を覚えたんです。
 
最近ジムで走りながらテレビを見ていたら(テレビを見るのはジムで走る時だけなんです)、経済番組でコメンテータが3人いたのですが、「これはいいニュースだ」「過去最高の利益を出している時に決断できるのはスゴイ」「非上場なのに統合の道を選ぶ社長は偉い」と異口同音に、絶賛のコメントを出していました。
まあ、あの状況で「冗談じゃない。こんなことするのはアホな経営者だ」などというコメントをする勇気のある人はいないでしょうな。番組はぶちこわしだし、二度と呼ばれなくなるでしょうからね。
 
こうなると、アサヒとサッポロはくっつくしかなくなるんですかね。
 
ボクはビールはサントリー一本やりだったんです。
プレミアムモルツが、実際おいしいことと、非上場であることと、「やってみなはれ」の社風が好きだった(その実細かいことは知らないんですけどね)のと、サントリーホールなど文化事業にも力を入れていること、等々で企業としてもファンだったんですけどね。
もうサントリーのビールはやめて、三鷹の地ビールを飲むことにしようと思います。
ボクがサントリービールを飲めば飲むほど、この超大企業をもっと大きくすることに貢献しちゃうわけですよね。
憎悪にも似た感情を覚えます。
 
少し前になるんですが、三鷹の自宅近くの小さなスーパーが廃業しました。
気のいいおじさんが、自分の好きなものを仕入れて楽しげに経営していた店だったんです。
スーパーという名前になっていたんですが、商店に毛が生えたようなものです。
休日などに、通りかかると「こんにちは」と、触れ合いが楽しかったんですが、あっという間に更地になってしまい、通りは寂しくなってしまいました。
 
その先にある魚屋さんも、廃業です。
少し化粧の濃いおばさんでしたが、夫婦仲のよい、たまにまけてくれる気前のいいお店だったんです。
 
 
ボクは少し高くても、少々不便でも近所のお店で買いたいんですね。
なぜそう思うのか、ロジカルな説明が難しいんですけどね。
 
コンビニで買うと、儲けは全部中央の本部に還流していくんですよね?
セブンイレブンで買っても、地元で頑張っているつもりのオーナーのふところには手間賃ぐらいしか結局残らなくて、大親分の伊藤さんのふところがどんどん潤うだけなんですよね。
会ったこともないし、これ以上儲けてどうすんの?という伊藤さんよりも、いつも会うと挨拶してくれたり、世間話したり、まけてくれたりするご夫婦のふところが潤うようにしたいですよね。
 
世界の中で市場はひとつになってきましたが、日本の中ではとっくに市場はひとつですね。
全国津々浦々にあるコンビニは、至る所から生活費を吸い上げて中央の大親分の懐を潤す集金マシンになっています。
毎年お盆に岩手の実家に帰省しますが、必要なものはほとんど、車でコンビニか、町のチェーンのスーパーです。
 
しかし、便利なものが利用され、そこにお金が集まるのも当たり前なので、しょうがないことです。
ただ昔はよかったという単なる郷愁でしかないと言われても返す言葉がないのですが。
農水省に検討会も発足し「地産地消」ということが言われるようにはなってきましたが、その活動はまだまだ小さなものですし、市場はひとつという大きな流れの前にはあまりにも無力な取り組みである気もします。
 
小さな抵抗をしてみようと思いました。
醤油や味噌は、岩手の実家の近くの老舗から通販で買うことにしました。
高くつきますが、いいです。顔が見える形で喜んでもらうためのコストと考えると安いと思いました。
 
日ごろの食材は、MG-NET+に登場していただいた、谷沢新生物産です。
農家や漁師さん達から直接買うことには無理がありますが、中間に入るとしても知っている人から買いたいと思うんですよね。
 
とにかく、見ず知らずの大金持ちをさらに超大金持ちにするために生きているような暮らしは嫌なんですよね。
 
またまた支離滅裂ですな。


ボクの本です。しぶとく、しなやかに、働こうって提案してます。
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