今野誠一の“マングローブ的生き方”ブログ

2008.11.19若手の成長
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C案を作る

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組織は元々、一人ではできない大きなことや高度なことをやるために、夢を実現するために存在するわけ
ですが、その源になるのが「相乗効果」という考え方です。

【相乗効果を追求する】

さて「相乗効果」とは?

全体の合計が各部分の和よりも大きくなるということですね。
「1+1=2」ではダメだということです。
1+1=3にも1+1=10にもなるということですね。

これらの言葉たちは、今や常識化していると思うのですが、実際には、期待したほどの相乗効果が
得られていない組織が多いのです。
それだけ言葉は知っていても実現が難しい概念なのです。

得意分野を生かし合うことが理想の状態です。
ところが実際には、何人かで仕事を分け合って「補い合う」レベルに留まっていることが多いんですね。
これだと、お互いに依存し合って1+1=0.7くらいになってしまい、組織で仕事をしている意味がない
状態になってしまうわけです。

相乗効果を阻害する要因とはなんでしょう。
ボクはそれには、4つあると思っています。

ひとつ目は、多くの社員が、他の人(他の部署)の力を借りることが下手だ、ということです。

「自立する」ということと「相乗効果を出す」ということは、往々にして相反してしまいがちで、バランスを
取ることが難しいわけです。

「早く一人前になろう」と焦れば焦るほど、人は一人で仕事をしてしまいます。
独立独歩の意識になってしまいます。これまで出た言葉を使うと「オープンマインド」が不足している
ということですね。
苦手なこと、できないことについて他の人の力を借りて、それを真似る、盗むということも成長の早道
という考え方も必要かもしれません。

二つ目は、チームとしての目的への意識が弱いということです。

一人ひとりが、目の前の自分の仕事だけに集中してしまうと、自分の仕事がうまく済めばそれでいい
ということになり、能力や時間が余っていてもそれを生かすことにならず、できる範囲で仕事をする
ことになってしまいます。
お互いが、チーム全体の目的や目標への意識を持って、積極的に協力し合う意識もたないと相乗効果
は生まれないわけなんです。

そういう意識を持っていると、チーム内での会話が違ってきます。
「俺にできることは何かないか?」
「~については、自分がやったほうがいいと思うだけど、どう?」
「~の件は、私が以前経験したことがあるので一度相談しようよ」
などと、声をかけ合う機会が増えてくることが、相乗効果の入り口です。

相乗効果の阻害要因の三つ目は、人の好き嫌いを仕事に持ち込む、ということです。

これは実に幼稚な話ではあるのですが、現実にはとても多いことなんです。
「これについては、Aさんにやってもらうとスムーズに行く」と分かっているのに、その人がAさんのことが
人間的にあまり好きではなく、依頼をしたくないということで、そのことにAさんほどは通じていないBさん
に依頼する、というようなことをしてしまいます。
こういうことが横行していくと、チーム全体の能力発揮度や、結果としての成果はとても低いものに
なっていってしまいます。

プロの仕事人は、人の好き嫌いを仕事に持ち込んではいけないということですね。
相乗効果の反対語は、相殺です。
こういう仕事の仕方をしていると、どんな有能な人が集まっていても、チーム全体の力は相殺されて
いってしまうわけなんです。

四つ目は、過度の競争風土です。

社員の評価の仕組みなどで、一人ひとりの成績を比較して、順位を明確にして発表したり、目標の
達成度合いによって給料が決まるような仕組みになっていたとします。
こうした環境の中では、まずは何としても自分の順位を上げ、目標を達成することに集中しなくては
なりませんから、他人を手伝っている精神的余裕はありません。
協力し合うどころか、ひどい時には、足の引っ張り合いになる場合もあります。

そういう環境の中でも、皆で申し合わせて、協力し合ってお互いの成績、あるいは全体の成績を上げる
ことに挑戦することはでき、そのほうが結果として一人ひとりの成績もよくなるということもあります。

コンピュータソフトの業界などで「コアペティション」な関係、という言葉があります。
コアペティションとは「Co-operation(協力)」と「Competition(競合)」を組み合わせた造語で、ライバル
ソフトベンダーであっても、ある部分で協力しながら、別のところでは競争する関係という意味です。
そうした、競争関係の中でもある部分では協力し合って、全体の成績を上げていくというような考え方も
これからは必要になっていくと思います。


【行き詰まったら知恵を集めて、考え直す】

何かを一緒にやっていく時に、話し合って今後の方向性を決めたり、新しいアイデアを練って事態を
進展させていったりしていくということがあります。

相乗効果を発揮するためには、そうした話し合いの時に、関係者が満足できるレベルまで妥協せずに
話し合いを続けることがとても大切になります。

色々な立場の人が集まって話し合う際には、アイデアが十分にでるような話し合いの仕方を工夫する
必要があります。
往々にして、立場、身分、年齢などに影響を受けて、地位と年齢が上の人にその場が支配され、若手
の意見が出にくい会議になってしまうものです。

「紙に書いて議論する」ことをお勧めします。
会議の参加者は、アイデアを出さなくてはならないテーマについて、いきなり話し合うのではなく、個人
で考える時間を設けて紙に書きます。
各自の意見やアイデアを十分紙に書いたところで、議論に入ります。
こうした単純な方法でも、効果は絶大です。

こうした段取りを踏まないで会議をすると
・ 十分考えずに、思いつきをぶつけ合うだけの会議になりがち
・ 先に出された意見に引っ張られて、思考が停止してしまったり、発言がしにくくてせっかくの意見が
出されないということが起こってしまう。
ということが起こってしまいます。

有名なKJ法なども、古臭いと思わずにどんどん使って、いい会議をして欲しいと思います。


【我を張らない】

チームでアイデアを出し合い、何かを決めたり、生み出していく場合に、我を張る人が一人でもいると、
チームの生産性は急激に落ちていきます。
非常に迷惑な存在になってしまいます。
我を張る人は、話し合いの途中で、自分の意見よりも相手の意見のほうがいいことが理論上わかった
としても、それを容易に認めることができないんですよね。
我を張る人は変なプライドにしがみつく傾向がある。
我を張る人は、だいたい視野が狭く、心が狭く、早く間違いを認めて次にいったほうが、全体のために
有益だという気持ちになることができない。

成長するチーム、成績のいいチームには、だいたい我を張る人がいないだけでなく、自分の意見や
アイデアに固執せずに、会議の場を通じて第三、第四の案を作り上げていく柔軟さとエネルギーを
持ち合わせているものなんです。

わかりやすく、二人で話し合いをしている場合を想定すると

自分-A案
相手-B案

論争してどちらが正しいかを決めていく、というコミュニケーションでは、発展性がありません。
そうではなく、お互いの意見の組み合わせで、さらにいい案に発展させる。
最初のお互いの案にこだわる気持ちを捨てて、その場にないC案、D案を生み出していくことができる
チームが強いのです。
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