繋ぐ 経営者対談

2008.05.20 UPVol.6

日本プランニングスタッフ株式会社 小林 隆社長 株式会社メイプルリビングサービス 加藤 照美社長

『空間をクリエイトする経営者を繋ぐ』 (後編)

挑戦を続けるベテラン経営者のお二人に経営者のあり方から互いの事業の接点まで、率直に語り合っていただきました。

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【コラボレーション】
◆加藤社長
御社はオフィスデザインが専門なんですね。
◇小林社長
そうです。時々ショールームというような空間を手がけることはありますが、企業の中にある限り、それもオフィスの延長上で考えています。餅は餅屋と言いますが、あくまでオフィスが私の専門分野です。ショップやレストランなどは、私は知らないわけですから、そういう場所は飲みに行くところ、食べに行くための空間と割り切っています。
やはり前職(オフィス家具、事務機器、設備などを扱う大手メーカー)の影響は大きいですね。
入社した当時、人事部から「ウチは商社だ」という説明があったくらいで、はじめはただ単純に什器を売っていたんです。デスクもイスもロッカーもねずみ色だった頃ですね。お客さまに新入社員が何人入ったというような情報で、これを区役所などに行って調べてくるんです。そしてそれをもってそこへ営業に行くというスタイルでした。いやはや大変なことをしていた時代ですね。
ところで、オフィスのスペースの中には5つ大体スペースが区分されるんですね。ひとつはパブリックエリア、受付とか、ロビーとかですね。企業の一つ象徴、顔として非常に重要ですね。次がエグゼクティブ、役員関係、トップの執務室などです。それからあとミーティングエリアです。応接室や会議室。それから一般のワーキングエリア。最後は、バックヤード。これはストレージルームや、最近ではスモーキングエリアといったものがこれにあたります。この5つの中でも、インテリア的な志向が強い、パブリックエリアや役員エリア、会議室エリアなどについては、当時は百貨店さんが強かったんですよ。
◆加藤社長
百貨店さんが強かったというのは面白いですね。
◇小林社長
そうなんですよ。そうすると、メーカーの我々が担当できるのは、一般のワーキングエリアのデスクとかイスとかというところに限られていたんですね。これでは面白くないし商売の可能性も限られてしまうわけなんです。そんな中で、営業には毎年2割アップとか、全然説得力のない目標値が与えられるんですね。必然的に、百貨店の牙城になっていたインテリアの部分を狙っていくというふうに切り替えていかざるをえなかったわけです。いろいろやらせていただきました。その頃からですね、インテリア性のあるオフィスというのが登場したのは。実は、オフィスのインテリアというのは、歴史としてはまだそれほど長くないんです。
◆加藤社長
パブリックエリアの大切さは感じますね。我々が管理しているビルなどでも、顔となるエントランスやロビーの持つ表情といったものは、極めて重要なんですよね。少し話は変わりますが、扱っているビルの空室率を下げて、家賃設定を高くするためには、そうした部分へのデザイン的、機能的配慮も必要ですし、さらには、きれいで機能的なオフィスをあらかじめ用意していくということもこれからは考えられると思うんですよ。
これをプロパティマネージメントと言ったりするわけですが、うちはまだそこに手を出すだけの余裕が、時間的にも、会社の体力的にもないわけなんです。しかしそうも言っていられない。なんとか方法を考えていかなくてはと思っています。
私の会社で管理するビルが今50棟ぐらいあるんですけども、今はなんとか回っていますが、これからの時代にまたしても空室が増えてきたときに、お客さんに迷惑を掛けないように今のうちから考えなくてはいけないなと思っています。
 
◇小林社長
それはやらないといけませんね。実は、うちもさる大手からプロパティの中でもビル全体の共用部分であるエレベーターと各フロアーのトイレ、エントランス、この辺の設計の依頼をいただいて、取り組み中です。そうした話は少なくないですね。
加藤社長、どうですかね。お互いの情報を共有し、プロパティマネジメントの一端を我々が担う。例えば空室があるとき、オフィス設計も含め全体をコーディネートし、家賃への納得性を高める環境づくりというところで我々が動く。そんな組み方ができればと思うんですけど。
MN_tunagu006_pic_04.jpg◆加藤社長
いいですねえ。ぜひご協力いただきたいと思いますね。小林社長ともっと前に会えていたら、いくつかの入札案件は取れていたかもしれないと思いましたね。過去を悔やまず前を向いてチャンスを作っていきたいですね。ところで我々がお役に立てる部分もあるかもしれません。我々が管理をしているビルの入居企業などのオフィスインテリアを御社にデザインしていただくという機会も作れるかもしれませんね。
◇小林社長
これからも色々な機会をお互いに作っていきたいですね。できることとできないことがお互いはっきりあるわけですが、お互いの強みの組み合わせで、お互いのサービスメニューにさらに付加価値が増えるような関係であればうれしいですね。
◆加藤社長
同感です。
◇小林社長
今回は、加藤社長に私のご無理を聞いていただきまして、楽しい時間であっという間に過ぎました。ぜひまた機会を作ってくれませんか?普段はけっこう飲まれますか?
◆加藤社長
好きですよ。お誘いいただければ空いている限りご一緒させていただきますよ。今日、私は小林社長ともお会いできましたし、おいしい御飯も食べさせてもらったし、すごく機嫌がいい顔をしているなと思っているんですよ。多分、1週間のうちに、5時間ぐらいしかないニコニコした顔なんじゃないかと思いますね(笑)。
◇小林社長
最高にいい顔ですよ。私はどうですか(笑)。
◆加藤社長いや、小林社長、正直に言ってもいいですか。MG-NET+のインタビューの写真は結構威圧感がありましたし、大先輩とお見受けしましたので、今日は実はこわごわお邪魔したんですよ(笑)。
MN_tunagu006_pic_05.jpg◇小林社長
そんなことないですよ。単に体が大きい、顔が大きいというだけで、いたって心は優しいつもりです。
◆加藤社長
非常に楽しい会談でした。事業でご一緒する可能性も感じられてワクワクしてきました。今日は貴重な出会いをいただきました。


小林社長、加藤社長、本日は貴重なお話をありがとうございました。
 
 

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経営者略歴

日本プランニングスタッフ株式会社 代表取締役
小林 隆氏 (Kobayashi Takashi) 

昭和46年  株式会社イトーキ入社
昭和60年  日本プランニングスタッフ
         株式会社を設立
平成 2年  社団法人ニューオフィス推進協議会
         「ニューオフィスモデル100選」中に
         4件選定。
平成13年  第14回「日経ニューオフィス大賞」
         経済産業大臣賞受賞。

        

小林 隆氏のインタビューを読む

株式会社メイプルリビングサービス 代表取締役
加藤 照美氏 (Kato Terumi) 

1961年 東京生まれ
1985年 獨協大学中退
1985年 株式会社ニッテイ入社
1993年 株式会社メイプルリビングサービス設立
       同代表取締役就任

加藤 照美氏のインタビューを読む

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