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2009.01.08 UPInterview Vol.103
厳しい時に一番大事なことは、トップが自信を失わず、一番元気でいること (後編)
経営者紹介サイトですが、今日は特別に僕のトレーニングの師匠である、パーソナルトレーナー多々納 敦(たたのあつし)さんのインタビューをお届けします。ご紹介したい経営者がいないわけではありませんよ(笑)。
サイトリニューアルの間「語る」での経営者ご紹介のペースが落ちていましたが、これからも素晴らしい経営者に続々ご登場いただきます。ぜひご期待ください。
多々納トレーナーに「語る」にご登場いただく理由は次の二つです。
紆余曲折ありながらも、いつも「夢」に向かって、着実に歩みを進めている姿は、非常に刺激になります。
多々納トレーナー独立物語をお届けしたいと思いました。
MG-NET+(マグネット・プラス)の新企画【今野誠一のパーソナルライフ】の『運動』のコーナーのレギュラーとして、経営者にとっての『運動』についてアドバイスしていただく予定なので、皆さんにぜひお見知りおきいただきたいと思いました。
- 前編
- 後編
面白さも感じてきていたスーパーバイザーから、独立に向かうことになったきっかけはどんなことなんですか?
会社から、旗艦店の建て直しでマネジャーとして行ってくれという話がありました。自分の力に期待してのとても光栄なお話しだったのですが、スーパーバイザーから現場の長になる気持ちはなかったので、元々目指していたパーソナルトレーナーとして独立することにしました。あの時にそういう話がなければ、しばらくスーパーバイザーの仕事をしていたかもしれません。内に秘めていた独立への思いが、突如水面上に出てきた感じですね。

なるほど、そうした「人事」が、独立のきっかけになるということはありますね。
ところで、話しは前後してしまうのですが、パーソナルトレーナーとして独立することは、昔からの夢だったのですか?子供の頃から野球少年だったと言ってましたよね。
夢は見るものではなくつかむものだという言葉がありますが、夢への思いは強く持ってやってきました。夢をつかむためのひとつの形が今取り組んでいるパーソナルトレーナーという世界です。
小学生の頃からプロ野球選手になるのが夢という典型的な野球少年でした。エースでバンバン投げていました。相当真剣にやっていたのですが、それが仇になったんでしょうか、その頃から怪我に悩まされました。肘といい、肩といい、腰といい、野球選手が痛める部位のほとんどの怪我を経験したかもしれません。その頃に専門的なトレーナーがいれば違っていたんでしょうが、無理のあるトレーニングをしていたということもあったかもしれません。
中学では、入部したしょっぱなに怪我をしてしまって、補欠でベンチを暖めていました。
怪我でボールを投げられませんから、みんなが試合をしている時に、外を走っているという屈辱的な時を過ごしていました。
高校に入って、ようやく怪我を克服してレギュラーになれたんですね。これはやはりトレーニングして体を強くしてフィットネスレベルを上げたからこそ、復活できたんだと思います。この体験を通じて、トレーニングの大切さを実感しましたし、トレーニングを指導する人がもっと必要だということも感じました。今につながるきっかけだったと思います。
高校から社会人野球にいって、プロ目指してプロテストを受けたのですが、結局夢を果たすことはできませんでした。選手としての自分には見切りをつけて、教える側に入ろうと決断しました。
壮絶な選手時代だったんですね。どんな状況でも辞めずに続けて来た姿勢がすごいと思いました。それだけ怪我に苦しみ、補欠に甘んじていたら途中で挫折する人がほとんどなんじゃないかと想像します。
実は僕がその一人でして、小学校から中学一年まで野球部だったんですが、遠投のやり過ぎで肘を壊してあっさりやめてしまったんですよ。今の多々納さんの話を聞いていると、自分がいかに根性がなかったか考えてしまいました。もっとも僕の場合はプロ野球選手になりたいというような夢があったわけじゃなくて、当時は男子は野球部に入るのが常識だったというだけのことで入部した口ですから。高校ではレギュラーの座を獲得して、社会人チームの時にはプロテストまで受けている。その夢への情熱には脱帽します。
まあ、諦めが悪いというか、身の程知らずというか・・。夢をつかんだのなら立派なんですけどね(笑)。しかし、やるだけのことはやったので悔いは無いと思っています。
今はトレーナーという立場で、どこまでのことができるのか、試してみたいと思っています。うまくいって自分のジムも持つことができればうれしいと思いますし、若い人の指導をしながら、トレーナーという存在をもっともっと世の中に広めていくことができれば本望です。
さらには子供のアカデミーのようなことも始めたい。子供の頃から必要なトレーニングをきちんと教える必要がある。きちんとステップアップしていける指導をしていけば、もっともっと日本のレベルは高くなるし、そうなればメジャーリーグを追い越して、日本のプロ野球がトップになることができるかもしれない。
今、多くの日本人メジャーリーガーが誕生して活躍しています。体格や基礎体力に大きな違いがある中で活躍できることは、それだけの技能、テクニックのある人種なんだと思うんですよね。子供の時から基礎体力を養う方法を知り、きちんと取り組むことができれば、もっともっと世界で活躍できる人を生み出すことができると思うんです。
単に夢を諦めてしまうんじゃなくて、その思いを別の形に変えて実現しようとしている。立派です。多々納さんのブログを拝見していると、スポーツへの思い、子供達への思い、そして故郷への思いが感じられます。
故郷への思いはありますね。自分を生み育ててくれた故郷に将来的には、恩返しをしていけたらうれしいと思います。島根から大リーガーを出したい。そうできたら最高ですね。
母校の近くでジムを開いて、故郷の子供達から世界的なアスリートを輩出できたら、最高に幸せだと思います。
どんなに大きな志とコンセプトを持って夢を描いていても、ひとつひとつが成功していかないとその先はないですよね。自分が今やるべきことは、もっともっと自分を高めること、実力を上げること、自分の持っている引き出しをもっともっと増やしていくこと、そういうことなしには、将来の夢をつかむこともできないと思っています。修行は続きますね。
多々納さんの素晴らしいところは、言っているだけではなく、実際に行動に移していく強さだと僕は感じています。共通の友人の人材系企業のセミナーで、同席したこともありました。色々な機会を利用して自分を磨こうとしている姿に触れて、刺激を受けています。
さて、このMG-NET+(マグネット・プラス)は、経営者のコミュニティサイトなわけですが、多々納さんのクライアントにも経営者の方は多いそうですね。
はい。経営者の方、フリーでやっておられる方など、接していると色々勉強になりますね。
意識の高い方はやはり自分の体調管理には気を使っておられます。トップに立ったり、すべて自分の責任で仕事をしているフリーの方などは、どんな状況でも精神的に安定していられるかどうかは、立場上何よりも大事なことだと思うのですが、言い古されていることではありますが精神的健康はあくまでも肉体的健康から、これが真理です。体のコンディションは精神状態に大きな影響を与えます。そうした目的意識の高い方は、時間を巧みに捻出し継続して通って来られますね。


百年に一度の経済危機というような言い方もされて、非常に厳しい時代になってきました。厳しい状況になると余裕を失って、仕事一辺倒に猪突猛進してしまうものだと思いますが、それで状況が好転するかというと、むしろ逆であることが多いんじゃないでしょうか。
我々スポーツ選手が試合をする時にも、調子を崩して勝てなくなっている時こそ、焦ってがむしゃらに色んなことをやりだすのではなく、基本的なトレーニングをきっちりして、開き直ってよく睡眠を取り、体調を万全にして勝つ方法をクリアな頭で考えるように努めるものです。経営者の皆さんも同じだと思うんですよ。難しい戦略的なことは専門じゃないのでわかりませんが、厳しい時に一番大事なことは、策を弄することじゃなくてトップが自信を失わず、一番元気でいることなんじゃないかと思うんです。スポーツでも監督が弱気になればチームはしぼみます。監督が強気でいてくれると、不思議と皆も力を失わずに済むということがあります。
これは宣伝じゃないのですが、こういう時こそ経営者の皆さんには、ジムに来ていただいて最高のコンディションを作って、また仕事に臨んでいただきたいと思います。
皆さん、トレーニングというのはガンガンやれば効果が出るように思われるんですが、実はそうじゃないんですね。筋肉をいじめる時はいじめ、休ませる時は休ませ、栄養を与えるときは与える。考えながら計画的に作っていかなくてはなりません。闇雲にやってもいい結果は出ないんです。トレーニングは実は考える行為でもあるんです。体も脳も確実に活性化する。トレーニングしながら、頭の整理ができ、行き詰まっていた課題へ立ち向かう勇気と知恵を持ち帰るクライアントの方もいらっしゃいます。

正に、今のタイミングにぴったりのコメントをいただきました。宣伝じゃないと言いながら、ちゃっかり宣伝しちゃってるところはさすがですね(笑)。
しかし、まったくおっしゃる通りだと思いました。今ほど経営者の力が試される時はそうそうやってこないような気がします。これから今野誠一のパーソナルライフというコーナーで「運動」ということについて、色々取り上げていくつもりなんですが、多々納さんにレギュラーで登場していただくことになりました。よろしくお願いしたいと思います。
こちらこそよろしくお願いします。ややもすると地味になってしまいがちな、継続的な運動の大切さや、気をつけるべきことなどを、今野さんと一緒に楽しく、わかりやすくお伝えしていければと思っています。僕自身も楽しく取り組んでいきたいと思います。
今回のインタビューは、僕が想像していた以上に、経営者の皆さんへのメッセージが込められたものになりました。僕自身も自分に言い聞かせることの多い時間でした。多々納さんありがとうございました。
それでは、読者の皆さん、これからもMG-NET+(マグネット・プラス)をよろしくお願いします。リニュアルオープンしました今野誠一のパーソナルライフのページもぜひご贔屓にお願いします。
(記載内容は2008年12月時点における情報です)
経営者略歴
パーソナルトレーナー
多々納 敦氏 (Tatano Atsushi)
1975生まれ。島根県出身。小・中・高・社会人と野球に打ち込み、
度重なる怪我を機にフィットネス業界へ。
某フィットネスクラブにおいてスーパーバイザー業務を経て2005年よりフリーに。
現在、都内フィットネスクラブにてパーソナルトレーナーとして活躍する傍ら、
全国各地へインストラクターの研修業務やフィットネスに関わる講義などを行う。
アメリカのインストラクター資格NSCAを取得。
インストラクター・スーパーバイザーと若手育成業務を経て
2005年からパーソナルトレーナーとして独立。
Company Data
| 社名 | パーソナルトレーナー |
|---|---|
| URL | http://plaza.rakuten.co.jp/at0504/ |
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