語る 経営者インタビュー

2011.12.26 UPInterview Vol.119

有限会社ファッションレスキュー 代表取締役社長 政近準子氏

パーソナルスタイリストのプロフェッショナルとして (その1)

今回は、パーソナルスタイリスト創始者の政近準子さんのインタビューをお届けします。インタビューというよりも、対談の趣となりました。何しろテーマが「プロフェッショナルとは何か?」というもの。プロ論については一家言ある今野誠一、共に語り合ってしまいました。日本のパーソナルスタイリスト・パーソナルスタイリング・ファッションセラピーは政近準子さんから始まりました。この仕事にかける熱い思いは並々ならぬものがあります。二人の熱いトークをお楽しみください。

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政近準子社長

【常に自分を最高のコンディションに置く】

今野  僕が政近さんとこのMG-NET+「語る」で
         話したいと思ったのはね、
         政近さんに「プロ意識」というものを
         感じていたからなんですよ。

政近  プロ意識は私も最も重要だと思っていることなので、
         嬉しいですね。

今野  しかも半端じゃない、
         かなり強烈なプロ意識を・・。

政近  強烈な・・・ですか・・。

今野  そうなんですよ。
         政近さんの仕事ぶりを直接見たことはないのでね、
         専門的なことはわからないんですけどね、
         感じたことは2つあったんですね。

政近  今野さんは組織や人事のプロなんでしょ?
         そういう人の言うことだから、
         何だか緊張するわね。お手柔らかに・・(笑)。

今野  ひとつは、常にコンディションを気づかっているってことですね。
         お会いするたびに、常に最高のコンディションなんですよ。

         「人前に出る時には最高のコンディション」
         ということを意識しているように感じますね。
         間違ってます?そのあたりはどうなんですか?

政近  それはうれしいですね。
         それはありますよ。
         熱があろうが何しようが、
         絶対に出したくないですね。

         プロであるかどうかの前に
         誰だって普通の人間ですから、
         好不調もありますし、
         体調を壊すこともありますよね。

         でも、それを表に出すか出さないかですね。
         最高のコンディションでいられないことがあったとしても、
         仕事のクオリティーには影響させない
         コントロールはできなくちゃいけない。

今野  なるほど。
         その意識を持っているということが
         接する人に何かを伝えてますね。

         でも今もありましたけど人間ですからね。
         常に最高の状態というわけにはいかないわけですから、
         仕事もどんなことがあっても最高というのは難しいでしょう?

政近  それはそうですね。
         そうだとしても、
         目指すのは最高の仕事でないといけないですよね、
         プロである限り。
         こんなものでいい、という妥協が始まった瞬間
         落ちていくでしょう?

今野  そこまでのプロ意識を持っている人が
         どれだけ世の中にいるかは・・・少々疑問ですね。
         その言葉を二日酔いで定例会議に出て
         寝ないように必死になっている
         サラリーマンに聞かせたいですな(笑)。

         伝説の漫画家手塚治氏は、
         プロの漫画家の定義について、
         生前こう言っていたようですね。
         「一定以上のレベルの作品を書き続けられることだ」と。

政近  一回二回じゃなくて、
         「続けられる」というところが本質よね。
         クオリティーを保証できる仕事を
         し続けることがプロと言えるかもしれない。

今野  なるほど。
         「継続して成果を上げられる人、結果を出せる人」
         と言えるかもしれないですね。
         政近さんもそのためにコンディションに気を使っている
         ということなんですね?

政近  (笑)。今野さんの持っていき方もプロね。
         そうとも言えるかもしれない。
         それだけじゃなくて、
         私の仕事の場合は私自身で私の仕事を判断される
         ということがあるんですよね。

今野  うーむ、そうかあ。
         スタイリストは自分が広告塔というか、
         商品見本と言えるかもしれないですね。

         それで理解できますね。
         出会って以来、政近さんは服装といい、
         立ち居振る舞いといい、
         手を抜かない人だと感じてましたね。

政近  そこまで言われると、
         言い過ぎだとは思うんですけど、
         そういう意識はやっぱりありますよね。

         そういう今野さんだって、
         組織人事のコンサルタントとして、
         自分を見本にしようという気持ちはあるでしょ?

今野  言い過ぎじゃないですよ。
         政近さんを見て、自分のファッションにかける
         気持ちの甘さに気がつく人は多いでしょ?
         そう思いますよ。

         MG-NET+に出てもらうからといって
         ヨイショじゃないですよ(笑)。

         ところで、確かに見本という意識は必要ですよね。
         僕の場合は、組織のコンサルティングなんでね。
         僕個人というよりも、
         会社全体が組織の、特に活性化の見本でなくてはダメだ
         という意識は強くありますよね。

政近  今野さんのfacebookやブログを見ていると、それは感じます。
         若い社員の皆さんが、とっても生き生きしている様子が伝わってくるわね。

今野  そう言ってもらえたらうれしいですね。
         何かの専門家にとって一番まずい言葉は
         「紺屋の白袴」じゃないですかね。

         組織人事コンサルティング会社の組織運営と人事がイケてなくて
         人心が荒れているというのでは、
         誰もコンサルティングなど依頼しない。

         組織と人事というものを常に考え抜き、実践し、
         成果を上げていなくてはならないわけですよね。
         だから、自社の取り組みをいつオープンにしても
         恥ずかしくないレベルにすることは意識してますね。
         緊張感のあることですけどね。

政近  そうですね。
         その道のプロというものは、
         「いつも見られている」という意識は必要ですよね。

         「見られることで成長する」
         という面があると思うんですね。

         今、今野さんが緊張感とおっしゃったんですが、
         それはプロにとってとても重要なことなんですよね。

         私たちの場合で言えば、
         単にファッションというだけでなく、
         立ち居振る舞いはもちろんのこと、
         話す言葉ひとつとっても
         細かなニュアンスを伝えていく意味でも、
         洗練されていなくちゃいけない。

         別に話し方教室をやっているわけじゃないので、
         それが全てというわけではないんだけれども、
         考え方や姿勢などというものは、
         その人の言葉を介して伝わっていく部分が大きいでしょう?

今野  うーむ、さすがですね。
         政近さん、僕が言いたいところを全部持っていきますね(笑)

政近  あら、私、ちょっと喋り過ぎかしら?
         これでも、ちょっと押さえているつもりだったのよ。

今野  いえいえ。
         今日は政近さんの「プロ論」がメインですからね。
         大いに語ってもらってかまいませんよ~(笑)。
         ところで、さっき僕は、
         「政近さんにプロ意識を感じた点が2つある」
         と言ったんですけどね。

政近  そうでしたね。
         話に夢中でそれを忘れていたわ。
         で、2つ目はなんでしたの?


(続く)

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経営者略歴

有限会社ファッションレスキュー 代表取締役社長
政近準子氏 (masachika junko) 

1965年生まれ。広島県出身。
株式会社東京スタイル・ファッションデザイナーを経て
イタリア移住の経験を踏み、日本初のパーソナルスタイリストとして独立。
有限会社ファッションレスキュー設立。

日本で初めてタレントやモデルだけではなく一般の方にもスタイリングをご提案。
その職業を【パーソナルスタイリスト】と名付けたが
当初は奇想天外だというだけで、誰もビジネスとして確立できるとは思ってはいなかった。
今ではファッションレスキュー全体で、通算1万人以上のスタイリング実績があり、
多くのメディアに取り上げられている。
2011年、初の著書『働く女性のスタイルアップ・レッスン』出版。

Company Data

社名 有限会社ファッションレスキュー
所在地 〒151-0051 東京都渋谷区千駄ヶ谷3-4-11シビタス原宿104
代表者 政近準子
業務内容 ・ファッションに関する業務全般
・個人向けスタイリスト業務全般
URL http://www.fashion-rescue.com/index.html

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