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株式会社 ユニックス
水島 達也氏
インタビュー
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経営者略歴
Company Data
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そんな水島会長の経営における原点とは何だとお考えでしょうか?
名刺にも載せているのですが、ユニックスの経営の原点として『経営5つのパラダイム』というものを掲げていて、そのひとつめに『公開、公平、公正の原則』というのがあるんです。
メールの公開について先ほどお話しましたが、それ以外でも例えば、月次決算を通じて全店舗のサロン状況が把握できたり、その過程における費用明細等も公開しております。私を含め、社員全員の給与も見れるようになっているんです。でもあまり見る人はいませんがね。こんなにオープンな会社は他にはないのではないかと自分でも思うくらいですね。「そんなことまで開示していいのか」と言われることもありますが、この『公開、公平、公正の原則』は経営においてとても重要なことだと思います。
好きこそものの上手なれ
続いて『経営5つのパラダイム』のふたつめにある『顧客主義の原則』についてお聞かせ下さい。
社員に「幸せになりたい?」と聞くんです。当然のことながら、誰でも幸せになりたいと思っているんですね。
そして「今は幸せ?」と聞くとなかなかはっきりしない返事だったり、「恋人がいれば幸せなんですけど」と瞬間的な答えをしてくるんです。残念ながら瞬間的な「幸せ」しか感じられていないんですよね。
たとえお金持ちであっても不幸な人もいるし、たとえ貧しくても幸せな人もいる。心が満足しているかどうかで幸せなのか不幸なのかは決まるんですよね。言い換えると、『人に感謝する』という気持ちが大切で、感謝することができない人には心の満足度は得られないと思うんですよ。『幸せ』とは誰かが与えてくれるものではなく人に与えるもの。幸せになるためにはまず人に感謝をする。感謝している気持ちを相手に伝えると相手も感謝してくれる。そうすることで、双方が幸せになるじゃないですか。幸せのキャッチボールですよね。
常日頃から、親に感謝する、友人に感謝する、会社に感謝する、お客様に感謝するといった気持ちを持っていれば持っているほど、生活する中でも、仕事をする中でも『幸せ』を感じることができると思うんです。
この『感謝する気持ち』を社員には忘れないでほしいですね。また、『好きこそものの上手なれ』という言葉がありますよね。
社員は「仕事が楽しい!」としょっちゅう言ってくれていて、美容師という仕事が本当に好きなんだなという気持ちが伝わってきます。このことは本当に嬉しいことで、今後も更に『好き』と言える感性を育てていきたい。嫌いなことに対して、感謝する気持ちは持てないですからね。
では、現在のユニックスに点数をつけるとしたら何点ですか?
そうですね。まだ50点にも達しないでしょうね。及第点はつけられないですよ。業績もまだまだですし、コミュニケーションを10倍にしたいという目標にもまだ2割しか到達していないと思っています。到達していないことを挙げればきりがないのですが、その中でも一番力を入れたいと思うのは社員への教育ですね。個々の社員の能力をもっと高めてあげることが課題です。美容師として必要な専門的知識は持っているのですが、若い社員が多いこともあり、一般的な知識を持ち合わせていない社員もなかにはいるので、そこに力を入れていきたいと思っています。私との会話の内容が社会情勢に関することであったり、彼らから経営について提案をしてきてくれる、そんな社員になって欲しいですね。
そんな中、社員の方々にとっての水島会長の役割とは何ですか?
夢を語ることです。会議や研修などで夢を語り、そして社員はその夢を目標に置き換え、計画を立てるという
サイクルが社内では出来ていますよ。
業界をよくする
夢について具体的にお話頂けますか?
1980年に1店舗で1億円売上、100店舗で100億円売上という目標を作ったんですね。
当時は1店舗で1億円売上げている美容院なんてほんの一握りだけで、さらに100店舗にしようと考えている人間なんて私くらいだったのではないでしょうか。この目標を作ることになったのは、この美容院の業界を変えたいと思ったからなんです。
私は、企業とは資本と経営は分離するべきだという思いを持っています。
そして、そのためには自分は何をするべきかをずっと考えていたんです。
しかしながら、美容院の業界の中で私が経営者として理想とするような企業となることは難しい話なんですね。美容師は本当に一生懸命勉強するんですよ。店が閉店してからも夜遅くまで一生懸命に勉強するんです。
美容師はみんなこの仕事が好きで、この仕事を続けていきたいという職業意識が高いと思うんです。
しかしながら、働く環境が恵まれていないんですよね。経営者だけが儲けて美容師は少ない給料という構造で成り立ってきた業界なんです。そんな業界にいると、自然と自分の店をいつか持ちたいという夢を持つ美容師が増えてくるわけです。誰もが資本家に出資してもらったお金で店を出すのではなく、自分がオーナーの店にしたいと思うのです。そうなってくると、資本と経営を分離することは難しくなり、この美容院の業界自体もなかなか大きくならないんですよね。そこで、この状況から脱皮するためにはどうすればいいか考えた結果、社員が独立をしなくても十分にやっていける会社にすることなのです。それが1店舗で1億円売上、100店舗で100億売上という目標にたどり着いたのです。単なる数字遊びではなく、そこまで理想を落とし込んでいかないと変化は生まれないと思ったんです。
おかげさまで、現在では美容業界には珍しく10年以上一緒に仕事をしている社員が30数名以上に上ります。この目標が私の原点です。私の役割は『夢を描く』こと、そして美容師という仕事を今以上にメジャーな仕事にすることだと思っています。折角、美容師という仕事を選んだのだから、「いい仕事してるね」と言われるようにしてあげたい。そして、「どこの会社で働いているの?」と聞かれて、「ユニックスです」と答えると、「ユニックスなんて最高じゃない!」と、言って頂けたら嬉しいですよね。そのように言って頂けるような会社でないと社員も可哀想じゃないですか。美容院業界だけで評価されるのではなく、社会全体の中で「ユニックスはいい会社だ」と言われるような企業になりたいと思っています。その道を進むということは大変なことなんですけどね。現時点での目標は数年後には「株式公開」することです。そして世界一の美容サロンを作り上げることです。
本日は貴重なお話ありがとうございました。
【インタビュー後記】
インタビューの中で出てきた『エブリディレポート』を実際に見させて頂いたのですが、その冊子の多さに
圧巻させられました。なんと一ヶ月分が5cm近くの厚みになっている冊子が壁を埋め尽くしているのです。またエブリディレポートは別に、社員の方々から水島様の誕生日に送られた寄書きが壁一面に飾られてました。『僕はコミュニケーション部長』とのコメントに納得のインタビューでありました。
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