株式会社マングローブ
 
語る
有限会社クライマーズランチ
代表取締役 川田 あつし氏


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鬼才異彩

有限会社クライマーズランチ
 本   社:埼玉県深谷市東方3697-30
 原宿店(Ca→ti):東京都渋谷区神宮前6-10-14 1F
 設   立:2002年9月
 事業内容:古着の卸売・販売業
 URL:http://www.climbersranch.co.jp
 
今回は、 海外から古着を仕入れ国内で卸売・販売業を展開している有限会社クライマーズランチの川田社長にお会いしてきました。世界各地での稀少な体験から古着屋を始めるに至った経緯を熱く語って頂きました。


古着屋を始めたきっかけをお聞かせいただけますか?

僕の場合、「これがやりたいから起業する」ではなく、「まずは起業しよう」という発想が先にあったんですね。
起業を決意した後、何をしたいのかを時間をかけて考えていくなかで「昔から好きだった古着にしよう」と思いつきました。なぜ『古着』に行き着いたかといいますと、『古着』はそもそも一点もので、その風合いや着心地が同じものは絶対に存在しません。手に取る商品とはまさに『一期一会』なんです。その点は、人と人との出会いに通じるものがありますよね。僕自身、この人生はこれまでの多くの方々との出会いがあったからこそあるのだと感じています。その『人との出会い』そして『古着』がつながり、今の仕事にたどり着いたのだと思っています。

古着屋をはじめる前は、何をされていたのですか?

5年間在籍していたリクルートを23歳で退社し、バッグパッカーという形でまずは日本中を旅しました。その後アメリカ、ヨーロッパを周遊し、最後にアジアを回りました。日本国内を約2年間アウトドア生活しながら旅しているうちに、不思議と本場アメリカのキャンプ生活を体験したいと思うようになったんですね。アメリカには国立公園が数多くありまして、バッグパッカーも気軽にキャンプ生活が送れるような公園もあるんです。世界遺産にも登録されているヨセミテ国立公園でキャンプ生活をしようと目標を決めるやいなや、持参金わずか500ドルで渡米してしまいました。当初は英語が全く出来ず、身振り手振りで言いたいことを伝えながらの生活で、途中資金が底をついた時には皿洗いして食いつないだこともありました。私が目標としていたヨセミテ国立公園には、ハーフドームという高さ1500mの一枚岩があり、その岩を素手で登ろうという人が大勢集まります。彼らは、誰かに認められるためではなく、ただひたすら自分自身と戦うためだけに岩を登るんです。高価な衣服や食事に価値を見出さず、登山に備えて自分の体を鍛える道具や登山の際に命を守る道具を買うために日々働いているような人たち。僕は、そんな彼らの姿を目の当たりにし、その姿にすっかり惚れてしまいました。しかも、社名を『クライマーズランチ(Climbers ranch)』にしたのも、実はこの時の経験からなのです。そのような人達が集まって生活している場所のことを『クライマーズランチ』、日本語に訳すと登山家牧場となりますが、そう呼ぶんです。興味のない人からみたら人生に意味のないことかも知れませんが、そこに自分の命をかけてまで勝負をするというのに感銘を受けたことがきっかけとなっています。

社名の由来はそこからきていたんですね。
そして、その後にヨーロッパですか?                

そうですね、どの旅にも目的を持って出かけていたのですが、ヨーロッパ周遊の目的は歴史を見ることでした。1ヶ月半の旅で、様々な国籍の人と出会い、言葉も習慣も異なる隣国同士の人間が関わり合いを持って生活していることを知り、アジア人としての自分を意識し始めました。そして「自分のルーツとはどこにあるんだろう」という疑問が頭から離れなくなってしまいました。あれこれ考えているうちに、幼い頃にチベット人が日本人のルーツではないかと聞いて興味を持ったことを思い出したんですよね。


 

 
 
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