株式会社マングローブ
 
語る
有限会社クライマーズランチ
代表取締役 川田 あつし氏


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鬼才異彩

有限会社クライマーズランチ
 本   社:埼玉県深谷市東方3697-30
 原宿店(Ca→ti):東京都渋谷区神宮前6-10-14 1F
 設   立:2002年9月
 事業内容:古着の卸売・販売業
 URL:http://www.climbersranch.co.jp

 

前回に引き続き、後編として有限会社クライマーズランチの川田社長のインタビューをお届けします。
起業当初のご苦労や『人』を成長させることに対する熱い思いなどを語っていただきました。


『古着』と聞くと、アメリカというイメージがあるのですが、実際はタイから仕入れていると伺っています。
タイからというのは、何か特別な理由があるのですか?


バッグパッカーとして各国を回っている際に、タイ滞在中に大好きな『古着』が目に飛び込んできました。あまりにも安値で売られていたので本当に驚きましたね。そして、古着販売をしている人たちとたまたま知り合いになり、「日本人相手だともう少し高く売れるぞ」とか「この値段は安いからもう少し高く売っておけよ」などと僕がアドバイスをしていました。
その3年後、自分と向き合う旅の途中久しぶりにタイを訪問すると、その人たちはみな古着屋の社長になっていたんですよ。(笑)正直この再会にはとても助けられました。その後、彼らから安値で商品を供給してもらったりしてね。この時の彼らとの再会があったからこそ、今の仕事があるのです。
それまでいた会社は、アメリカから古着を仕入れて店舗で販売という小売業でしたが、僕が考えていたのは卸業で、それまでに経験した業務とは異なり、店に売り込まなければならないのです。全く経験のない仕事ではありましたが、自分なら出来るという自信がどこかにあったんでしょうね。
会社を興してからの1年間は、仕入れや営業、販売もすべて自分で行っていました。40kg近くの荷物が入る袋に洋服を詰めて、いわば行商ですよ。(笑)週末にはフリーマーケットにも出店して、ある程度売れたらまたタイに仕入れに行ったりと、日本とタイとの行き来を15回はしましたよ。けれども、忙しいだけで全然儲かっている気がしなかったんです。もう辞めてしまおうかとまで思いました。そんなときにある方から言われたんですね。「タイへの渡航費や滞在費などを差し引いてもお金が残っているなら、それが利益だろう。少しでもお金が増えたのであれば、結構儲かっているってことじゃないか」と。僕はそれを馬鹿正直に受け止めて、もっと頑張ろうという気にさせられてしまったんですよね。(笑)そうこうしているうちに、タイでこの仕事を手伝ってくれる今の現地法人のスタッフに出会い、さらにはお客様も増えていき、卸業も軌道に乗り、卸業の後は自分達のお店ということで、出店する運びとなりました。

常に川田さんにきっかけを与えているものは、『人』なんですね。
ところで、現在何店舗あるのでしょうか?
           

高崎、原宿、長野の3店舗で、今後も店舗数を増やしていきたいと思います。ただ首が回らなくなるのは目に見えているので、自分一人でやっていたタイムカード集計、スタッフのシフト表作成、ディベロッパー交渉、タイでの商品仕入れ交渉からも少しずつ手を離し、今いるスタッフにそれぞれしっかり任せられる状況にしたいと思っています。
現在、スタッフの成長に期待しているんです。三者三様に特徴があっていいのですが、仕事となると求められるものは違ってきますよね。経験が浅いうちは一人で黙々と時間をかけて仕事をしていてもある程度は許されると思いますが、経験を重ねていけばいくほど必要とされるものが変わってくることに気づいてほしいです。どうしたら商品が売れるのか、どうすればお客さんに喜ばれるのかを考え、そのためには素の自分以上の力を出さなければいけない時もあると思うのです。

そういったお話はスタッフの方に直接されているのですか?

もちろん話しますよ。僕はストレートな正確なので正直に話します。それから、僕の場合は仕事の話よりも自分自身のことを話す機会が多いんです。人生観や生き方、どんな仕事をしたいのかとかね。そういうことからお互いを信頼する関係も出来上がり、あるスタッフは「どんなことがあっても死ぬ気でやりぬきます」とまで言ってきてくれて、心から嬉しく思いました。時に、他の経営者の方々から、「川田は甘い」と言われることもあります。しかしながら、僕は『人』のために起業したわけで、何十億を稼ぎたいがために起業したわけではないですから、これが僕のやり方だと信じています。お金は道具のひとつで、やりたいことが達成されるための道具に過ぎないと思うんです。もちろんあるにこしたことはないのですが、それによって狂いたくはないのです。



 
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