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株式会社キャリア・マム
代表取締役 堤香苗様
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後編 Page
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株式会社キャリア・マム
所 在 地:東京都多摩市落合1-3-7-501
042-389-0220
設 立:2000年8月
事業内容:主婦向けの総合マーケティングと商品開発
コンテンツ製作在宅支援業務
オンラインショップ運営、販売代行
各種調査、講演、教育事業など
U R L:
http://www.c-mam.co.jp
社長ブログ:
http://blog.c-mam.co.jp
今回は、主婦たちが、「自分の『固有の特徴と経験』を『キャリア』として社会に還元できる機会創出」を目的として、株式会社キャリア・マムを設立された堤香苗代表取締役にお話をお伺いしてきました。前編では起業の経緯と現在の事業についてお話いただきました。
全国にいる主婦10万人のネットワークを作られたと聞いておりますが、そもそもこのネットワークを作ろうとしたきっかけを教えていただけますか?
意図的にネットワークを作ろうと思ったわけではないんですよ(笑)丁寧に子育てしたくて、結果的に少し仕事のボリュームを減らしていた時期があり、その期間に自分の楽しみとも言えるイベントを企画し、実際に開催してみたら、あっという間に人が人を呼び、輪が広がっていっただけなのです。さらには、インターネットが主婦の生活にも浸透しはじめたこともあり、口コミの威力が発揮されたのでしょうね。
大学卒業後はフリーアナウンサーとして仕事をしておりましたが、出産を期に物理的に以前の様にガンガン働くことができなくなり、子育て中心の生活を送らざるをえなくなったんですね。子供が小さいので遠くへは遊びに行けない、子供連れの移動には障壁が多すぎるといった理由で、自分の気分転換にもなるような外出がしにくくなるという壁にぶち当たりました。普通でしたら、外出はしない、遠出は子供が大きくなるまで我慢するという気持ちになるのかも知れませんが、私は諦めるのが嫌なので、自分も含め、母親と子供が楽しめるものを作ろうと思い、子供を通じて知り合った友人とともにイベントを企画したことが、すべての始まりですね。
それを機に、御社の前身でもある、育児サークル『PAO』を立ち上げられたのですね。
はい。イベント活動を継続させたいという想いから、1995年に育児サークル『PAO』を設立しました。多摩市周辺にある大型ショッピングセンターや公民館などで、音楽会やぬいぐるみショー、ミニ映画館などのイベント開催していきました。障害のある方もない方も、子供の年齢に関係なく集うことができ、その場にいる方々が一緒になって楽しめるような企画を心がけていました。
どんな親子でも参加できるイベントは当時少なかったのではないですか?
そうですね、当時は珍しいイベントだったかも知れません。そのおかげで、様々な新聞や雑誌に取り上げて頂く機会も多くありました。『どんな親子も』をキーワードにしたのも、実は気にかかっていることがいくつかあったからなのです。
ひとつは、いじめによる中学生、高校生の自殺が増えているということ。ニュースになるたびに、「なぜ人に優しくなれないのだろうか」と心が痛むと同時に、疑問を感じるようになりました。私自身が家庭を持ち、子連れで近所の公園に遊びに出るようになると、その原因のひとつとも考えられる光景を目にしたのです。母親が自分の価値観と同じ人とは仲良くするけれども、そうではない人、例えば母親の年齢が少し違う、暮らしぶりが自分より上であるなど、自分とは違うと思われる人とはコミュニケーションを取ろうとしない。さらに言うと、声すらかけず、すっと黙って仲良し全員でその場所を離れてしまうのです。公園でのそんな自分の親の態度や雰囲気を子供はとても敏感に感じ取っているんじゃないかと思ったんです。だからその子供が成長したときに、母親同様「自分と価値観の合わない子ははじいていい。自分と違う子は付き合わなくていい、話もしなくてもいい。」ということになってしまうんじゃないかと想像するだけで、とても悲しくなりました。さらには、インターネットの普及で匿名社会が広がり、自分の発する言葉に責任を持たず、いくらでも相手を傷つけるようになってしまうのではとネット社会の向かう先に強い不安を抱きました。
また、こんな出来事もありました。私は子供を1才で保育所に入れることができ、仕事に復帰したある夜、誰もいない公園で親子が遊んでいる姿を見かけたんですね。どうしたのかと母親に尋ねると、昼間に遊んでいると周囲の子供たちにいじめられるから夜遊ぶことにしたと言うのです。その方のお子さんは先天的に髪の色が薄く、それを周囲がからかうので自由に遊べないということでした。話をすることや喧嘩することもなく、「君はそう考えているんだ、でも私はこう思うよ」とあえて意見をぶつけようともしない。むしろ、自らの存在をその場から消してしまう。何とも言えない気持ちがこみ上げてきました。
これらの出来事が重なっていったときに、焦点を当てるべきは子供ではなく、母親にあるのだろうと気が付きました。母親が豊かで優しい気持ちでいられるのは、自分の子供が笑顔でいてくれることですよね。逆に、子供が健やかな笑顔を見せられるのは、自分の母親が自分に自信を持って、心から元気に笑ってくれるときだと思ったのです。
母親という立場になっても、かつてそうだったように輝きを取り戻し、自分らしさに誇りを持ってほしい。お子さんには、目に見える障害や目に見えにくい障害があるかもしれませんが、そんなことは些細なことです。月齢に対して少々小さい子、大きい子、他の子と比べると皆何かしらの違いがある。それを個性として尊重したいなと。
私たちが企画したイベントは、小さなこだわりは捨てて皆で一緒に楽しみましょう、友達になりましょうという母親へのエールを込めたものでした。
イベント開催を続けるうちに多くの方に共感いただくようになり、あっという間に1500人も集まるほど、人の輪が広がっていきました。
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