株式会社マングローブ
 
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有限会社フェアベリッシュ
代表取締役 伊藤弘美様


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鬼才異彩

有限会社フェアベリッシュ
 所 在 地:東京都港区三田3-4-1
       MINATOインキュベーションセンター301
       03-5441-7370
 事業内容:介護用・リハビリテーション用品の開発・販売
       インターネットを利用した商品の販売・企画
 U R L:http://www.fairberish.co.jp
 社長ブログ:http://fairberish.blog19.fc2.com
 
今回は、日本で初めてのリハビリ介護靴を発案した会社フェアベリッシュ伊藤弘美社長にお話をお伺いしました。甲全体が開く、とてもユニークな形をした靴。しかし、一般的な靴を履くことのできない方々に希望を与えた靴でもあります。前編では、この靴が誕生するまでのエピソードをお話いただきました。

御社の開発したリハビリ介護靴『フェアベリッシュ』は、今までの靴の持つイメージとは全く違いますね。甲の側面にファスナーが付けられ、それによって甲全体パカッと開く。履くというよりは、むしろ足を包むという印象を受けますが。

そう思われるのも当然だと思います。『フェアベリッシュ』は歩けない方のための靴なので、通常の靴とは全く違う発想から生まれました。足のむくみや変形等で靴を履くことが困難だった方やリハビリ初期の方、また、車椅子に乗る際に履いて頂くのに丁度いい靴なんですよ。

歩行できる方はあまり意識しないと思いますが、車椅子の方が靴を履くことがいかに少ないか。歩けないから外出時も適当なサンダルや靴下だけで良いと誰が決めたのでしょうね。自力で歩ける、歩けないにかかわらず、靴を履くことは人間の尊厳にかかわることだと思っています。歩かない人でも、足を保護するために靴は必要ですし、お洒落を楽しみたいという気持ちを持っています。でも、足が不自由な方の場合は足が浮腫んでいたり、関節が動かせなかったりするので、通常の靴の形では足先を入れることすら難しいのです。そのため、靴底に足を置くだけで履くことができる、歩けない人専用の靴『フェアベリッシュ』を月星化成さんのご協力のもと開発したのです。

商品名だけでなく、御社名にもなっている『フェアベリッシュ』には、どんな意味があるのですか?

これは全くの造語です。『フェア(fair)』とは英語で快晴という意味があり、『ベリッシュ』は、ベリッとはがして、シュッとファスナーをまわす音をイメージしました。 この3つを組み合わせて『フェアベリッシュ』(笑)。介護や闘病生活のなかでも、時には真っ青に晴れ渡った空を思い出してほしい、この靴を履いて少しでも晴れやかで、前向きな気分になってほしいという願いを込めて、『フェアベリッシュ』と名付けました。

伊藤社長と介護靴との出会いについて教えてください。

私は世間で言われる「おばあちゃん子」でした。母が会社を経営し生計をたてていましたので、私と兄の面倒を見てくれるのは祖父母でした。もともと難病を抱えていた母は多忙により体調を崩すことも増え、ついに帰らぬ人となりました。その後祖父も亡くなり、看病生活の疲れも手伝ってか、祖母まで体調を崩し入院してしまいました。次第に回復を見せていった祖母は、退院も間近に迫ったある日、ひとりで歩く練習をしようとベッド脇にある靴を履こうとしました。ところが、うまく足を入れられずバランスを崩し転倒してしまったのです。元気な頃は散歩が大好きだった祖母でしたが、その転倒事故をきっかけに二度と自分では起きあがれない身体になってしまいました。

生活費の工面や、仕事の忙しさのあまり、安さだけで選んでしまい、祖母の足に合った履きやすい靴を用意するという心遣いができなかったことを心から悔やみました。結局祖母は回復することはなく、この世を去ってしまいました。祖母への気持ちが強かったのか、それから数ヵ月後の夜、私の夢のなかに祖母が姿を見せてくれたのです。それも今まで見たこともないような一風変わった形の、とても履きやすそうな靴を履き青空の下に立っていました。これが私と介護靴との出会いです。

 

 
 
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