株式会社マングローブ
 
語る
株式会社パフ
代表取締役社長 釘崎清秀氏


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鬼才異彩

株式会社パフ
所 在 地:本社 東京都中央区築地2-15-19
          ミレニアム築地 9F
       TEL:03-3547-5195
  大阪営業所 大阪府中央区淡路町3-5-13
            創建御堂筋ビル 2F
事業内容:就職情報サービス、求職者向け就職支援サービス
       企業向け採用支援サービス、パンフレット・HPなど
       の制作、キャリアカウンセリング、有料職業紹介
U R L:http://www.puff.co.jp/

前回に引き続き、株式会社パフ 代表取締役 釘崎清秀氏のインタビューをお届けします。 後編では釘崎氏の現在に至るまでの苦労話や、来年で10周年を迎える同社のこれからのビジョンなどをお話いただきました。

ところで、社名である『パフ』の由来について教えていただけますか?

1960年代に全世界で大ヒットした歌、アメリカの3人組のフォークシンガー「ピーター・ポール・&マリー」のその名も「Puff(パフ)」というタイトルから名付けました。ご存知ですか(笑)。「Puff the Magic dragon lived by the sea ♪♪」で始まる曲で、とにかく僕はこの歌が大好きでした。

パフというのは、パフ・ザ・マジック・ドラゴン、すなわち魔法の竜のこと。全体の歌詞を要約すると、「子どもがとても好きな竜・パフというは、子どもたちと楽しく戯れたり冒険したりする毎日を過ごす。しかし、いつしか子どもは大きくなり、パフの元を巣立っていく日がやってくる。パフは寂しく悲しく頭をたれ、ほら穴に帰っていくのだった」という内容です。

でも、僕はその解釈を少し変えて、「パフのまわりには、いつも、多くの子どもたちが生き生きとした顔で集まっている。子どもたちは、いつしか大きく成長して、その場から巣立っていく。その後ろ姿を見送るパフ。ちょっと淋しくもあるのだけれど、それを打ち消して余りあるほどの大きな喜びがある。だって、子どもたちの成長こそ、パフのいちばんの願いなんだから」と解釈しました。「若者の巣立ちを応援する」パフ、若者にとって魔法の竜「パフ」のような存在であり続けたいという思いを、社名に込めたんです。

素敵なお話ですね。釘崎社長の心に秘める思いを強く感じます。ところで、御社の自社採用は、今まで新卒学生を中心にされてきたとのことですが、その理由と採用時のポイントについて聞かせてください。

創業以来、新卒向けのサービスをしてきて、2年目、3年目から3万人、5万人、10万人と会員登録も増えてきました。それなら中途採用をするよりも、会員学生の中から採用する方がいいと単純に考えたのが、新卒採用を貫いてきた理由です。ただ、今年からは、中途採用も始めていますが。

一方、弊社では、目の前の就職や企業の採用情報に飛びつくのではなく、もっと先を考えている面白い学生に出会いたいとの目的から、「つきしま村塾」という私塾を運営。企業の採用担当者と学生がフラットな関係で語り合う場を提供しています。でもネタばらしをすると、当初は、パフとして採用したい人の発掘ツールとしても考えていました。うちのように変わった会社の採用は、普通の就職を考えている学生では難しいですから(笑)。

学生との面接では、幼少時から今までの物語をじっくり聞かせて貰います。今日に至るまでの生きざまには、その人の全人格が現れるし、きれいごとばかり並べる人には、何か違和感を覚えます。そして「この学生を採用したい」と思うのは、その語りの内容が目の前にいる人物と僕の頭の中でマッチした時です。

そのうえに、逆境があって、それにめげずに乗り越えてきたという経験を持つ学生には特に惹かれますね。僕自身が小さい頃から貧乏生活を強いられていましたから(笑)。 貧しさを何とか乗り越えようとしていた自分と、苦労をバネにつき進んできた学生の姿を自然と重ねてしまうのでしょうね。実際、そこに背をむけてドロップアウトする人が大勢いるじゃないですか。外的要因に負けず、逞しくまっすぐに育ってきたのは、強い信念と意志がある証拠です。そういう人は伸びるし、弱い人の気持ちも分かる。大好きですね。

他方、新卒学生の方ばかりの入社ですと、「社会人としての心構え」など基本から教育していく必要があると思います。その点、何か秘訣などありますか?                

残念ながら、大企業のようには教育体制はしっかりしていないですね。とにかく自分がやってみせるしかない。そして、次は社員にやらせて、一度は失敗させてみる。それに対し、叱る時もありますが、失敗して初めて「これってまずかったんだ」と思うことや、お客様からの声で、「これは失礼なことなんだ」と気付く。周囲に迷惑かけたことで、そういった体験の中で大事なことを学ばせていく。というのが、うちのやり方です。そういう意味で、日々お客様から教えられることが沢山あります。もちろん、僕自身も気づかされることがありますから。

そのような様々な経験から社員一人ひとりが成長し、独力で新規顧客を見つけてきたときは非常に嬉しい気持ちになりますね。そして、社員がお客様に信頼され、社員を通じて「パフは、素晴らしい会社ですね」と感じて頂けることが、自分のことをほめられる数倍も嬉しいです。

ただ、社員にさらに望むべくは、有限な時間で闇雲に頑張るのではなく、優先順位をつけて取り組むようにして欲しいですね。必死でやり過ぎれば体を壊し、結局はお客様に迷惑をかけてしまうことにもなりかねない。もちろん限界値を延ばしていく努力も必要ですが、まずは自分の限界を知ることが大事です。その上で、仕事に対しての責任は自分で取る、覚悟して責任をとる。覚悟ができている人には、周囲も手を貸そうという気になるはずです。
 
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