株式会社マングローブ
 
語る
川崎電線株式会社
代表取締役社長 中村新一氏


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鬼才異彩

川崎電線株式会社
所 在 地:本社 神奈川県川崎市高津区坂戸1-13-3
       TEL:044-833-2451
事業内容:電源コード、電子ワイヤー
      パソコン用インターフェイスケーブルの製造、販売
U R L:http://www.kdkk.co.jp
 
今回の鬼才異彩は川崎電線株式会社代表取締役の中村新一氏のインタビューをお届けいたします。
今年で創業50周年を迎え、電源コード業界では国内ナンバーワンのシェアを誇る同社のトップに33歳の若さで就任。現在は持ち前のバイタリティーを生かし、世界各国を飛び回る多忙な日々を送られている中村社長。会社のこれまでの沿革から、業界の現在、ご自身の経営感まで幅広くお話をうかがいました。


川崎電線の事業内容について教えてください。

簡単にいってしまえば、人々の生活に必要な各種電源コードの製造と販売です。例えば、ビデオやテレビ、パソコンに付属するプラグ付電源コードが製品です。それらを製造し、主に電気機器メーカーに販売し、一部代理店や問屋にも卸しています。山梨県に製造工場が1箇所、中国の深セン、タイの首都バンコクにも各1箇所あり、日本国内のみならず、アジア、米国、欧州向けにも販売しています。山梨で生産しているのは、これらプラグ付電源コードが中心ですが、海外拠点ではビデオやパソコン、デジカメに搭載されているマイクロスピーカーやインターフェイスケーブル、絶縁チューブ、延長コードなども製造、販売しています。

日本のみならず、既に海外にも進出されているわけですね。
ところで、電源コードはすべての家電製品に必要ですよね。素人からしますと、波の少ない業界という見方をしてしまいますが、実際はいかがでしょうか?

よくそのように言われます(笑)。まして、こんな時代ですから、新しいニーズが次から次へと出てくる。デジカメ然り、ブルーレイディスク然りです。しかし、新しいものが増えて需要が増せば、同業他社も自ずと増えて競争が激しくなる。そうなると待っているのは、価格競争です。コスト的に割の合わない企業は撤退せざるを得ず、そこで持ち堪えられるところがシェアを獲得していくという構図ですね。
そう考えると、安泰どころか、常に危機感を感じながら仕事をしなければならない。あくまでも、需要がなくならないという話であって、儲かる、儲からないとか、恒久的な安定とは話が別なわけです。

やはり脅威となると海外勢になるのでしょうか?

そうですね、国内企業ではありません。どこの業界もそうだと思いますが、競争相手はご他聞に漏れず中国です。私どもの一次販売先である電気機器メーカーは、すでに中国・東南アジアへ進出しており、部品等は現地から直接仕入れる傾向にあります。また、中国の会社と直接交渉する代理店などもあったりして、日本の大手セットメーカーに協力しているという状況もあります。

国内メーカーでは空洞化現象が進んでいますが、電源コード業界も例外ではないと。

はい。現実問題として、国内はどこも縮小せざるを得ないのではないでしょうか。というのも、販売先の半分以上がセットメーカーですが、みなさまが挙って東南アジアに目を向け始めた時期がありました。そうすると、国内で利益を伸ばすことが難しくなりますから、うちとしても海外に会社を立ち上げて工場を持たざるを得ない。

ただ、海外に工場を立ち上げたとはいえ、もともとあった需要をすべて取り戻せるかといったら、そういうわけでもない。我々が海外で製造しても、海外にはさらに安い部品メーカーがいっぱいあるわけです。

とはいえ、国内では業界ナンバーワンということですよね?

その点については、一概にそうとも言えません。確かに電源コードだけを扱っている会社の中ではナンバーワンかもしれません。この製品に特化している会社は関東ではうちのみですし、関西にも数社ある程度ですから。 電線業界について説明させていただきますと、A団、B団、その他という構成になっているわけです。

A団やB団は、海底ケーブルや光ファイバーを作る、片やうちは電源コードの専業メーカーで、これはA団、B団の領域ではありません。こういったその他の領域がたくさんあって、それぞれの得意分野に特化して会社を運営しているわけです。だから、電源コードだけでみればナンバーワンではあっても、極めてニッチな分野でのシェア、電線業界はかなり複雑なのです。
 

 
 
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