株式会社マングローブ
 
語る
株式会社名学館
代表取締役社長
佐藤剛司氏


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  経営者略歴
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  鬼才異彩バックナンバー

 経営者に学ぶ

 (1)『マネージメントの原点は
   「お前に任せる」の一言 』

 (2)『採用における成功の秘訣は
   『3つの目』評価』

 (3)『まずは基本的なことから
   徹底する』

 (4)『教育者に必要なのは、『改革』
   『改善』『創造』する姿勢』

 (5)『教育産業はサービス業である
   ことを意識する』

鬼才異彩

株式会社名学館
所 在 地:東京都港区六本木7丁目17番16号
      パシフィックスクエア六本木3F
      TEL:0120-4119-55
事業内容:小・中・高・卒生対象の個別指導学習塾
      「名学館」の直営およびフランチャイズ本部
       学習塾経営のコンサルティング事業
U R L:http://www.meigakukan.co.jp/

先週に引き続き、株式会社名学館 代表取締役 佐藤剛司氏のインタビューをお届けいたします。
後編では、社内でのユニークな取り組みと今後についてお話いただきました。


ところで、生徒に対する講師の指導力が塾経営を大きく左右すると思います。
講師を採用する際に、何か特別な手法がありましたら教えて頂けますか?


うちの講師はほぼ全員大学生や大学院生ですが、たとえアルバイトという身分であろうとも時間をかけます。うちは、講師採用において手間隙かける塾ナンバーワンじゃないかと思いますよ。本採用に至るまでに3段階評価を設定しています。第1は生徒の評価、第2は同僚の評価、第3は経営者、つまり私の視点からの評価があります。



実際の生徒も講師候補の方を評価されるのですか。それはとても画期的な取り組みですね。

うちでは、『1日無料体験先生』というものを実施しています。つまり、応募してきた講師希望の学生に1日だけ生徒の前に立ってもらい、得意教科を指導してもらうのです。その後指導を受けた生徒たちに「どう思った?」と意見を聞くんです。そうすると「ちょっと何か引っ掛かるね」とか「すごく良かった」という素直は反応が返ってきます。子供たちの勘っていうものをまずは大事にしています。

次に、同僚の目。『1日無料体験先生』中に一緒に教室に入り、所定のチェック項目を確認してもらいます。ある一定の項目以上をクリアすればオーケー。正式採用に至った場合チェックした同僚は先輩になる。そうすると、自然と後輩の面倒を見るようになるじゃないですか。自分が良いと判断した人ですからね、責任を持たねばならない。そして最後の最後に私との面談に至るわけです。

その3段階評価をクリアできる学生はそう多くはなさそうですね。特に生徒の目は厳しいのではないでしょうか。

確かに一人を採用するまでの道のりは長いですね。アルバイト講師の採用なのに、なぜそこまで労力をかけるのか不思議に思われるでしょう。それは労働ミスマッチを起こさせないためなのです。多くの人は、人に勉強を教えることが好きなら塾講師に向いていると思われるかと思います。でも、私は少し違った観点で考えています。

言葉は悪いですが、塾講師は人気商売です。一種芸能界のアイドルにも似ているかもしれません。うちの塾生は小・中学生が多いので、指導力の有無を問う前に子供から好かれる要素を持っているかどうかが重要。子供から好かれる存在かどうか。それは子供にしか分からない。うちの塾では『愛される』『好かれる』『信頼される』という存在感が最大の武器になります。

当たり前のことですが、子供は大好きな先生から出された宿題をきちんとやります。それは先生に褒められたいから。そして褒められたい一身で、子供達は自発的に勉強しようという姿勢を見せます。当然のことながら学習量が増えますから成績も向上します。出来なかったことが出来るようになったことで子供が自信を持つ、ひいては親御さんもとても喜ぶ。そんな好循環を生み出すためにも、生徒の視点と勘を重要視しているのです。



なるほど。そこまでしてやっと採用できた講師への期待度は高いでしょうね。


時間をかけて採用したからには、それは大事に育てていきたい。それには『休まない』・『サボらない』・『嘘をつかない』を徹底させています。これは19年間変わりません。講師とは言ってもまだ学生ですからね、遊びたい盛りでもあります。きっと子供に勉強を教えるよりも自分の予定を優先させたい日もあるでしょう。

でも、教育産業という道に一歩でも足を踏み入れ対価を貰っている以上、生徒には教科指導を行うのは当然であることを理解してほしい。生徒は先生を頼って塾に通ってきます。分からないことを分かるようになりたいから、一生懸命になって宿題に取り組みます。その生徒を理解し、導いていくのが先生の役目。自分だけの都合で授業をスッポカスなんてことが当然あってはならないわけです。

学生講師を採用しはじめて19年近くになりますが、最近の若者を見ていると日本の将来に不安を覚える時があります。私が当たり前だと感じていることを、同じように感じてもらえなくなっているといいますか。そこでまた少し発想を変えることにしました。私が師匠、講師が徒弟という立場に置き換え、講師に対し「社会人としてどうあるべきか」をしっかりと教え込む。まずは基本的なことから徹底させる。気持ちよい挨拶をする、人との約束を守る、時間を守る、与えられた任務は必死にやるなど、基本中の基本ですけどね。うちで講師経験をした学生は、就職活動もうまくいっているみたいですよ。
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