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株式会社日本アルマック
代表取締役
浦嶋繁樹氏
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後編 Page
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経営者略歴
Company Data
鬼才異彩バックナンバー
経営者に学ぶ
(1)『リスクはチャンスと捉える』
(2)『時代の先読みをする』
(3)『"オンリーワン"="誰もやっていな
いこと"を手掛ける』
(4)『目標を持つ、そして自らを高めたい
という意欲が一流をつくる』
株式会社日本アルマック
所 在 地:東京都千代田区麹町4-5 桜井ビル4階
事業内容:コンサルティング事業、教育事業、
アルマックアライアンス事業、保険事業
U R L:
http://www.almac.co.jp
先週に引き続き、株式会社日本アルマック 代表取締役 浦嶋繁樹氏のインタビューをお届けいたします。後編では同社の強みと事業の特徴、そして今後について詳しくお話いただきました。
日本の産業構造に大きな変化があったこととリスクマネジメントの関連性についてお話いただけますか?
製造業は別な言い方をすると"生産者"です。一方のサービス業は物を作らず買わされるから"消費者"。つまり、これまでの生産者重視型社会から消費者重視型社会へと転換したということなのです。消費者はどこにいるかというと都会に大勢いますよね。生産者はというと地方にいる。だから、この産業構造の変化は都会と地方の闘いの始まりとも言えるのです。
それは政治を見ていけば一目瞭然です。都会対地方の闘いだと言いましたが、自民党は長年地方からの票を多く獲得することで体制を維持してきました。ところが最近、めっきり駄目になっていますよね。「自民党をぶっ壊す」と宣言した前首相の小泉氏は都会から支持され、多くの票を集めることができました。なぜかといったら民の考え方だからです。官の時代から民の時代に変わった証拠が自民党旧体制の崩壊とも取れますよね。
民の時代には人々は基本的に"心"で行動します。消費者は"心"で買うのです。その証拠に「小泉氏の雰囲気が格好良いから」と票を入れた有権者は大勢いたはずです。消費者は何を最も信じるかというとブランドなんですよ。
民の時代の主役は消費者。企業とて消費者に嫌われたらもう終わり。自社に不利益が生じるからと隠蔽工作をし、そのことが発覚すればあっという間に破綻への道を辿ることになるのではないでしょうか。消費者の時代において、企業のブランドダメージを受けることは想像以上に危険だということなんですよ。経済的な損失だけに終わらないのです。
なるほど。だからこそ、ダメージそのものを発生させないためにリスク管理することが重要だということなんですね。
そうです。リスクを変動させられる企業はリスクを下げることが可能になり、掛ける保険料を安くすることもできる。それが結果的に経営コストを下げることにもなります。日本ではまだ浸透していませんが、ダメージから身を守るためのコストという意味の『リスクコスト』という考え方があります。
『リスクコスト』について具体的にご説明いただけますか?
『リスクコスト』とは、リスクに払う費用という意味です。例えば、手を洗う石鹸。何のために石鹸を使って手を洗うかというと病気を予防するためですよね。病気になる=リスクと考えると、石鹸購入はリスクコストになります。そのように考えていくと、会社内の清掃やオフィスビルのエレベータ保守点検にしても、すべてリスクを減らすために実施しているということが理解できると思います。
リスクを管理するために支払っているはずなのに、その概念がまだ日本にはないですよね。恐らく石鹸は会計上雑費とか消耗品とかに分類されているんじゃないでしょうか。会計上にリスクコストという概念を持ち、売上げの何%がリスクコストに使われているかいう考え方を持てれば、必然的に優先順位が決まりますよね。そのためには、まずリスクにはどんなものがあるのかを可視化し、リスクマップというものを作成し、リスクとコストを軸に適正化を図ることが必要です。そして我が社はそういったこともお手伝いをさせていただいています。
なるほど。全く新しい発想ですね。
ところで、先ほど御社のビジネスが軌道に乗るまでに長い道のりだったというお話でしたが。その間のことについてもう少しお話いただけますか?
1989年に会社を興したのちに、細川政権が発足し「これからは企業におけるリスクマネジメントの必要性が増す」と確信し、そうなればその道のプロが必要になるだろうと養成プログラムを立ち上げたわけですが、残念ながら時代がなかなか追いついてきませんでした。売上げも思うように立たず、やむを得ず社員に会社を辞めてもらうしかない時期もありました。経営者として非常に申し訳ない気持ちでしたし、辛いこと続きでした。
ここ数年ですよ、やっとリスクマネジメントの時代を感じられるようになったのは。日本版SOX法によって財務諸表の正確性が経営者に義務づけられるようになって、CRO(Chief Risk Officer=最高リスク管理責任者)という存在が注目されるようになりました。リスクマネジメントのプロ養成事業もまさにこれからといったところでしょうか。保険業界で培ってきたノウハウを活かして、企業の財務に特化したリスクマネジメント・コンサルティングを強みにしていきます。
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