株式会社マングローブ
 
語る
Xarts株式会社
代表取締役
和田昌之氏


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  経営者略歴
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  鬼才異彩バックナンバー

 経営者に学ぶ

 (1)『理屈で考えるのではなく、
    まずは体で反応し、
    行動に移すことが大切』

 (2)『技術者が自分自身のキャリアを
    構築していけるような環境をつくる』

 (3)『働く環境に満足しているスタッフは、
    お客様に対して満足度の高い
    アウトプットが出せる』

 (4)『スタッフ自らの意思で希望職種に
    手をあげ、社内異動を行う』

 (5)『自分だけの“曼荼羅”をつくりあげ
    る』

鬼才異彩

Xarts株式会社
所 在 地: 大阪市西区北堀江1-3-2 ビーイング四ツ橋11階
東京本部 東京都文京区小石川1-2-1 出光後楽園ビル9F
ラ   ボ 滋賀県大津市におの浜4-7-5
       オプテックスにおの浜ビル6F
事業内容:・web・モバイルサービスに関する新規事業コンサ
       ルティング、システム開発事業
      ・アニメクリエイター専門求人SNS「アニクル」の企画
       運営、クリエイター価値向上事業
      ・ラボ(web・モバイルコンテンツや新規サービスの
       研究開発)
U R L:http://www.xarts.jp
 
今回の鬼才異彩は、Xarts(エクスアーツ)株式会社 代表取締役 和田昌之氏のインタビューをお届けいたします。同社は、WEB開発・ユビキタス研究開発のITベンチャー企業。人材会社出身の和田社長率いるXartsの最大の特徴は、技術者やクリエーターのキャリア形成を第一に考え、独特の仕組みを作り続けていることではないでしょうか。前編では、創業の経緯や事業について詳しくお話いただきました。


和田社長は就職してから一貫して人材採用・教育分野に携わっておられるようですね。 就職する以前から自分の進むべき道を決めていらっしゃったのですか?

いいえ、とんでもない。就職はおろか、経営者になるなんてことも全く考えていませんでした。中学時代は不登校児、今で言うところの引きこもりでした。その後通信制高校で勉強し、大学に進学。環境科学部という学部で、温暖化からバイオ、農業、化学など様々な分野を広く浅く学びました。音楽に目覚めたのもちょうどその頃のこと。残念ながら亡くなってしまいましたが、ロックバンド"X-JAPAN"のギタリスト、HIDEに心酔しまして、私自身も髪を青に染め、ビジュアル系バンドのボーカルとして活動していました。大学卒業後は、プロへの道を模索しつつ大学院に進学、将来はプロミュージシャンになろうか、はたまた研究者になろうかなどと考えていました。

何がきっかけで企業への就職を考えるようになったのですか?

大学を卒業してから大学院に進学するまでの約1ヶ月間、ワタミ株式会社の渡邉社長の下でインターンをさせていただいたんです。そこでの経験が私の意識を大きく変化させたのです。インターンをするために滋賀県から上京しまして、住み込みで朝8時から夜は11時位まで働きました。生まれて初めての"働く"という経験に大きな刺激を受けたわけです。私に任された業務は、ワタミにおける人材採用のアシスタント的な業務。面接官として面接の場に出ることもあり、キャリアカウンセリングの真似ごとのようなこともしていました。そこで学生から様々な相談を受けているうちに、彼らが希望する職種と多くの企業ニーズとの間にミスマッチが生じていると強く感じるようになるのです。それをきっかけに「何とかしなければ!」という気持ちがフツフツと湧いてきたのです。

「若者がイキイキと働く場を作り出すためには、自分で何かビジネスを立ち上げるしかない」という結論に達し、起業に目覚めました。そうは言っても、自分には何もない。そこで、A4用紙2枚分位にビジネス案を盛り込んだ企画書を作成し、あちこちの企業に送ることから始めてみたのです(笑)。



なかなかの行動派でしたね。企業からの反応はいかがでしたか?

今考えれば、企画書の内容は酷いものでした(笑)。でも、あるご縁で人材会社の社長と出会い、働かせていただくことになりました。その社長は総合商社出身で、人材サービスをいくつも立ち上げた、業界ではベテラン中のベテラン。私が入社した当時社長は62歳、その他のスタッフも全員60歳前後の方々ばかりのそんなベテラン勢のなかに23歳の若輩者がぽっと入ることになったのです。「人のキャリア形成や教育分野に興味があるんです」と主張する私に、「和田君はまず人を知りなさい。人を知らずして教育なんていうのは10年早い。だから、まずは人材紹介業からスタートしなさい」とキャリアカウンセリングやコンサルティングのスキルを高めるよう指導して下さいました。

ところが、当の私は事あるごとに「社長、お言葉ですが・・・」と言い返す始末。こんな私を「人間として成長させよう」と親心から指摘していただく言葉に反発するばかりで、"謙虚"という言葉を知らない、頭でっかちの生意気な社員でした。今こうやって話をしているだけでも、当時の自分に腹が立ち、顔から火が出そうなほど恥ずかしい気持ちになります。

そんなどうしようもない私を社長は見放さず、社会人としての基本となるべきことを徹底的に叩き込んで下さいました。何事も理屈で考えてしまう私に、「まずは体で反応し、行動に移すことが大切。あれこれと反論する前に色んな人の考え方や価値観を吸収しなさい。吸収して、器の広い人間になりなさい。今のままのやり方だったら自己成長はないし、人のキャリアにアドバイスできる立場にはなれないんだ」と言っていただいたことは今でも心に残っています。

社長との出会いがなければ、きっと人間として間違った方向に進んでいたことでしょう。経営者の先輩として、また人生の先輩として心から尊敬しています。自分が経営者となった今、社内スタッフに伝えていることはすべてあの社長から学んだことばかりですね。

 
 
 
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