株式会社マングローブ
 
語る
株式会社イトクロ
代表取締役
黒岩剛史氏


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  鬼才異彩バックナンバー

 経営者に学ぶ

 (1)『自分の仕事が承認されていると
    感じることが自信につながった』

 (2)『社内イベントを通じて
    社内コミュニケーションの
    活性化を図る』
鬼才異彩

株式会社イトクロ
所 在 地: 東京都港区赤坂1-6-14 赤坂協和ビル3F
事業内容:・アフィリエイトASPや、独自のSEO/SEM技術など
       インターネットを駆使した企業に対する
       集客コンサルティング事業
      ・インターネットメディアの運営
       「答えてクルマ屋さん」「動物病院.jp」「kaUno」
U R L:http://www.itokuro.jp/
 
今回の鬼才異彩は、株式会社イトクロ 代表取締役CEO 黒岩剛史氏のインタビューをお届けいたします。『動物病院.jp』をはじめ、『答えてクルマ屋さん』、『KaUno』などインターネットやモバイルを活用した自社オリジナルメディアを企画開発するとともに、アフィリエイトASP『2PM』など独自のSEO技術を駆使したユーザーの集客力にも定評があります。インターネットユーザーの「こんなサイトあったらいいな」感覚を大切にし、ユーザビリティを考慮したサイト設計でパートナー企業への誘導率を高めています。前編では、創業に至るまでのお話をお聞きしました。


黒岩社長は学生時代にネットベンチャーを立ち上げられたと伺っています。
まずは、その頃のお話からお聞かせいただけますか?


インターネットとの出会いは、大学に入学した1998年です。実家を離れ一人暮らしを始め、大学に行くか、友人と集まるか以外の時間は持て余すようになっていました。日本でもインターネットが普及し始め、好奇心旺盛な私は触ってみたいと思うようになりました。早速パソコンを購入し接続環境を整え、当時日本では数少ない企業のホームページや様々なサイトを閲覧するようになり、インターネットの世界にどんどんのめり込んでいきました。そしてネットサーフィンだけでは飽き足らなくなり、自分でもホームページを立ち上げてみたいと思うようになりました。実家がバイク販売店でしたから、試しにそこのホームページを作ることから始めてみたんです。幸い、ネット業界やシステムを熟知している親類が近所に住んでいましたから、色々と教わりながら販売中の最新バイク情報や写真などを掲載しました。

ホームページを立ち上げて何か変化はみられたのですか?

はい、その効果に私自身がとても驚かされました。というのも、販売店を経営する父親からすぐに連絡がありまして、「『サイトを見て店に来ました。○○はまだありますか?』というお客さんが今日は2件もあったぞ」と嬉しそうに電話越しで言うのです。それからというもの、「ホームページで店を知った」というお客さんがみるみる増えていったのです。その状況を心から喜んでいる父親の姿を見て、私も何だか嬉しい気持ちになりました。

ホームページ開設によって来客数が増加、ひいては販売利益が上がるという一連の結果がさらに私の好奇心に火を付けました。そして「サイトをもっと多くの人に見てもらうにはどうしたらいいのだろうか?」と考えるようになり、今でいうSEO対策を徹底的に行うようになりました。当時はまだ『ネット検索エンジン対策』なんて呼んでいましたけれども。

SEO対策のノウハウは、既に大学時代から蓄積されていたというわけですね。

今でこそWEBマーケティングの一手法とされていますが、その当時はSEO対策をする企業は少なかったと思います。だから、サイトにちょっと手を加えるだけで翌日には検索して上位表示されるなど、結果がすぐに出ることがとても楽しくて。寝食を忘れるほどにインターネットにのめり込んでいました。WEBサイトというツールを活用して、いかにビジネスを発展させられるかと四六時中考えるようになっていきました。

商売屋の倅の血を受け継いだんですね。

そうかもしれません。どのようにすればWEBを通じたお客様を増やせるか、重要なのは"ユーザー視点"に立つサービスかどうかということ。たとえ上位表示されたとしても、クリックした先のサイトがユーザーにとってメリットが感じられなければ結局活用されることはないわけですよね。そこで、「どんな人がバイク店に興味があるのか、その人たちが必要としている情報はどんなものなのか」と徹底的に考え、サイト上でバイクの在庫確認ができる機能を追加したり、問合せができるような仕組みを構築していきました。「全国各地にあるバイク販売店と提携し、各店舗の在庫状況などをサイト上で検索できれば必然的にユーザーを増加させられるんじゃないか」というアドバイスもあって、各地のバイク販売店を調べ加盟協力のお願いし、バイク専門の検索サイトとして成長していったのです。日々の更新作業などもあり、人手を増やしていく必要もあり法人化したのです。それが『有限会社バイクテル』です。

立ち上げたサイトが成長していたにもかかわらず、卒業後は就職されたのですね。

いつか独立したいという気持ちはありましたが、それにはビジネスの基本を徹底的に学ぶ必要があると感じていました。バイク専門サイトの運営は趣味の延長でやっていたようなもので、卒業後一度は企業に就職して色々な経験を積まなくてはと思ったわけです。

このように考えるようになったのは、大学2年次に経験した米国語学研修経験の影響だと思います。カリフォルニア州にあるスタンフォード大学に約1ヶ月間の短期語学研修に行きまして、それまでの自分の知識の少なさや視野の狭さを痛感させられたのです。スタンフォード大学はシリコンバレーのど真ん中にあり、ちょうどネットバブルの真っ只中。米国の家庭PC普及率は50%を超えていて、大学の寮内でもブロードバンド回線がしかれ、日本では考えられないほどのスピードで接続可能でした。また、IT系企業において若くして成功している方が大勢いることを身近で感じていました。また、大学の課外活動でHIVに感染した方から直接話を聞く機会があったりと、日本にいた頃に比べても確実に自分の世界観が広がっていったのです。

この米国語学研修をきっかけに、自分の知らないことが世の中にまだまだ沢山あり、魅力的な人も沢山いるだろうと感じるようになりました。そして自分自身を成長させていくためには、もっと見聞を広め、大きなフィールドで挑戦しなければという気持ちが芽生えたのです。
 
 
 
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