株式会社マングローブ
 
語る
株式会社虎の穴
代表取締役社長
吉田博高氏

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鬼才異彩
株式会社虎の穴 吉田博高
 
クリエイターの活躍の場を広げたいという想いが強いんですね。

はい、そうです。無名でも、センスがあるクリエイターは沢山います。でも、その作品は人の目に触れることがなければ、成功の機会さえ巡ってきません。だから、どんな小さなことでも僕らにできる仕事があればやっていきたいと思っています。

例えば、コミックマーケットという世界最大の同人誌即売会があります。多種多様な同人誌愛好家たちが自作の物品を展示、頒布し、交流する場となっていて、無名な作家にとっては唯一作品を広く多くの人たちに見せられる場なのです。また、普段出会えないような作品を探し出し、新たな楽しみを見つけられると、日本全国のみならず、世界各国からも人が集まります。例えば、海外からくる人向けにコミックの翻訳化のサポートもしてみたいですね。ビジネスとしてあまりうま味がないから、恐らくどこもやろうとしないのではないでしょうか。誰もやらないのであれば、僕たちがやる。そうすることで、クリエイターの活躍の場を国内から海外へと広げていくこともできますから。

初めはボランティア的な取り組みでもいいかと思っています。細々でもやっていると、知る人は少しずつ集まってくる、そして「虎の穴を介せば実現できるかもしれない」とまで言われるような存在になれれば、将来的には事業として成り立つかもしれない。大切なのは、ビジネスとしてうまくいくかどうかを先に考えるよりも、クリエイターのためになるか、ならないかということなんです。



組織的に運営していくことは簡単なことではないと想像します。吉田社長の挑戦する姿勢が素晴らしいですね。


ありがとうございます。クリエイター=感性だけで仕事をする人たちという風に見られがちですよね?でも、こだわりが強くて、枠を超えるちゃらんぽらんな人たちが組織のなかできちんと仕事をしている、世界にインパクトを与える仕事ができるんだということを世に知らしめることができたら、クリエイターの地位ももっと向上できる。まだまだクリエイターには市民権が与えられていない世の中ですから、そこにも使命感を持っています。

挑戦と言えば、吉田社長は現在大学にも通われていると伺いましたが。
個人的にも色々なことに挑戦されていらっしゃるんですね。


今年は卒業がかかっている年なので、それはもう真剣ですよ。真面目に勉強していますが、実は飲み会の方への参加が多かったり(笑)。所属する学部は若い学生も多いですが、社会人学生との出会いも多くて、今まで自分がよく知らなかった世界を知る機会も増え、とても刺激を受けますね。

特に大学に入って本当に良かったと感じるのは、学びの仕組みを客観的な立場で見ることができることです。楽しい授業ってあるんです。出欠も取らないのに生徒が集まる人気の高い授業というのがね。その授業を担当する先生のプレゼンテーション方法や生徒への接し方をじっくり観察してしまうんですよ。仕事で活かせることはないだろうかという目で観察しています。

その他には、会社の状況を客観的に把握することができるようになったことです。通学すると、否応なく会社の時間と自分の時間が分離します。会社から離れる時間ができたことで、色んなことが見えてきました。言葉のキャッチボールで解決できるものもあれば、私が離れることで悪化したこともあります。組織で動いているようで、全く組織的じゃなかったということも明らかになっていきましたから。会社がどうあるべきか、経営者としてどうあるべきかを真剣に考える良い機会にもなりました。

経営者が大学に通うことができるのは、幹部や社員の理解があってこそなんですよ。普通に考えたら、あんまりないですよね。

最後に吉田社長の夢を教えてください。

虎の穴を世界一のクリエイター支援企業にすることです。つまり、クリエイターが自らビジネスを立ち上げられるように支援できる会社になりたいですね。現在はゲームや漫画、アニメ、フィギュアの製作者の方々と仕事をさせていただくことが多いのですが、ミュージシャンやダンサー、デザイナーなど、将来的にはクリエイター層全体を支援できるようになっていきたいですね。

それから個人的には、全世界をこの目で確かめたい。そしていろんな民族と交流してみたいです。自分の価値観にとらわれず、いろんな人とコミュニケーションを図りたい。それから、ちょっと笑われるかもしれませんが、火星にも行ってみたいですね(笑)。未知なる生物に遭遇してみたい。枠を超えた人との交流を深めていくことが、私の夢です。

本日は貴重なお話をありがとうございました。


【インタビュー後記】
今回の吉田社長へのインタビューは、Xarts株式会社和田社長からのご紹介で実現することができました。 「ちゃらんぽらんだと思われている人たちが、世界にインパクトを与える仕事をしていることを世に 知らしめていきたい」という言葉から、クリエイター支援企業を目指す意気込みを感じました。 ここ数年売り上げは勢いよく伸びており、今後の取り組みがさらに注目を集めることでしょう。
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