株式会社マングローブ
 
語る
株式会社イマジナ
代表取締役
奥山由実子氏


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  経営者略歴
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  鬼才異彩バックナンバー

 経営者に学ぶ

 (1)『ゴールを明確にする』

 (2)『目の前のクライアントの課題解決
   に150%の力で取り組む』

 (3)『不可能は自分が決めること』

 (4)『失敗のない成功はない。
   大切なのは、二度と同じ過ちを
   繰り返さないこと』



マングローブの事業概要5+1
鬼才異彩

株式会社イマジナ
所 在 地:東京都新宿区市ヶ谷田町1-2 ランゴスタビル7階
事業内容:人事管理コンサルティング・人材開発
U R L:http://www.imajina.com/

先週に引き続き、株式会社イマジナ代表取締役 奥山由実子氏のインタビューをお届けいたします。
後編では、米国から日本に進出した背景と今後についてのお話をお伺いしました。


担当クラス数が増えていったということは、御社の提供したプログラムの評判がかなり良かったということですね。

私たちは研修プログラムの内容にかなり自信を持っていました。私たちは、米国にある日本企業の組織やそこで働く日本人駐在員の問題点をよく理解していましたし、私以外の同僚2名はアメリカ人でしたから、日本企業で働くアメリカ人の気持ちも十分に理解することができたわけです。そんなことから、プログラムは正に痒いところに手が届くような内容に仕上がっていたと思います。

なるほど、いい仕事はやはり認められるものですね。しかし、そこまでになるにはかなりの時間がかかっていたのですね。


そうなんです。ここまでくるのには起業してから4年が経過していました。

いやはや、熱意と行動力の上に、粘り強さも兼ね備えているのが奥山社長なんですね。 研修の会社という顔から、どのようにしてコンサルティング事業へ転換を図っていかれたのですか?


研修会社としての顔を持ちつつ、日本企業の日本人社長向けに英語のプライベートレッスンを提供する作戦が功を奏したと思っています。企業の研修担当者に研修プログラムを提案営業していたわけですが、結局社長決裁が下りずに失注してしまうケースが多い。いかに失注件数を減らすかということが大命題だったのです。それには始めから社長と対話できる機会をつくり、会社の良さを知って貰うようにすれば良いはずだと考えていました。でも、従来の方法では社長とは会えない。そこで思いついたのが、日本人社長を相手にアメリカ人従業員の給与交渉時の言い回しや解雇時の適切な表現など、人事関連における英語表現力を養うというレッスンでした。

このプライベートレッスンというのが効果てきめんで、英語のレッスン中の経営者から、現場の悩みを相談されることが多かったのです。例えば「解雇したいアメリカ人がいるんだけど、その方法が良くわからない」というような相談に、私が色々とカウンセラー的な役割で話をお聞きしていくようになっていきました。私が、「その方に関する情報を見せていただけますか?」とか、「就業規則は常にアップデートされていますか?」とか「その方はどうして最近成績が悪くなったと思われますか?」などと質問していきます。そうすると「彼は入社してから去年くらいまでは非常に良い仕事をしてくれていたんだよ。でも、やはり日本企業の雰囲気が肌に合わなくなってしまったのかなぁ」などと口にしながら、その企業の人事システムを見せてくれるのです。

そこからが私たちの腕の見せ所でした。「人事マネジメントの8ステップ」を活用して、「もしかしたら業績評価制度が少し合っていないのかもしれませんね、では、この部分をちょっと直してみましょうよ」というような具合に、コンサルティングの領域に踏み込んでいくようになっていきました。そしてとても有難いことに、ある方から友人の経営者の方に「人事面で困った時はイマ・コンサルティングの奥山さんに電話するといいよ・・・」とご紹介いただいたことで、コンサルティングの仕事が少しずつ増えていきました。加えて、クライアント企業に常駐し人事部としての機能を依頼されるようになり、クライアントの役に立っているという実感と感動を覚えるようになって、毎日がとても充実していきました。



ビジネス的、かつ金銭的にも苦しい時代を乗り越えてこられた奥山社長の粘り強さは、なかなか真似できることではないと感じます。逆境のなかで、どのようなことを心の支えに続けてくることができたのでしょうか?


毎年10年後の自分の姿を思い描き、その時の自分に宛てた手紙を書くんです。つまり、書いた内容がそのまま自分の目標になるということです。起業してから、世の中で成功したと言われる方たちの自叙伝を片っ端から読みあさりました。そうしたら、成功した方々は一人残らずゴールを明確に設定していたという共通点が明らかになりました。私も成功するために真似しようと思ったのです。

ゴールを設定することは今も続けていまして、毎年の目標と5年後の目標を書いています。目標項目は抽象的なことではなく、具体的なものの方が良いですね。例えば、スリー・ベッドルームとウォーキングクローゼットのある家を建てるとか、庭のある戸建てを建てようとかね・・・(笑)。

それから、気持ちも経営もどん底だった時に救われたのが、『成功哲学』で有名なアンソニー・ロビンスのCD講座でした。その頃は毎日「明日こそは会社をたたんでしまおう」と思うくらい苦しかったのです。そんなとき、TVでアンソニー・ロビンスのCDの宣伝を目にし、「このCDを聴いて、崖っぷち経営だったのが今は年商30億企業へと成長した!」とか「自殺したいという気持ちが全くなくなり、生きる希望が持てた」という購入者の声に吸い込まれていきました。私は藁をも掴む思いで、持っていたブランド・バッグを売って現金に換え、10枚セット組CDを250ドルで何とか手に入れたんです。

これで本当に何かが変わるのだろうかと半信半疑ではありましたが、車を運転しながら聴き入っていました。「ほら、今CDを聴きながら車を運転している人は路肩に止めて。」というアンソニーの声に素直に反応したり。次に「さあ、今すぐ10個のゴールを紙に書いて!」という指示が出て、それに従って車内で手帳に10個の目標を書いたりしていました。そのようにして順々に課題が与えられて、ひとつひとつを実行し終えた頃には、私自身のやる気がグーッと上がってきて、それに比例するかのように会社の売上げも伸びていきました(笑)。

奥山社長のお話はとてもドラマチックですね。どんどん引き込まれてしまうようです。
さて、いよいよ日本での話題に移りたいと思います。米国でのビジネスが軌道に乗り、日本進出を意識したのはいつ頃ですか?


2000年を過ぎた頃だったと思います。それまでほとんど米国拠点に足を運ぶことのなかった日本企業の国際人事部の方が、ニューヨークへと視察に来るケースが増えてきたことを実感していました。「日本企業の人事部もついに“人事コンサルティング”に注目しはじめている。日本企業も変わりつつある。いよいよ日本の鎖国時代が解かれる時が来たんだ!」と。私たちにとっては大きなチャンスとなりました。

東京は、世界中を見渡しても類稀なる大市場であり、これほどまでに企業の本社が集まっている土地はありません。ニューヨーク市場に比べたら何万倍もの規模がありますし。ニューヨークでの仕事に手応えを感じ始めてから、いつかは東京にも拠点を持てればいいなと思っていましたから、正に“今”だと。ニューヨークで培ったノウハウを持って、東京ひいては日本中の会社を元気にしたいという目標を持つようになっていきました。

世界はますますボーダレスな時代を迎えています。外資系企業の日本進出がさらに加速し、日本市場での競争が激化していくことは間違いないでしょう。外資系企業による日本企業の買収もきっと日常茶飯事に起こるのではないかと思うんです。日本企業のマインドをグローバルにし、外資系企業と同じテーブルで話を出来るようにしておかないと太刀打ちできない状況になっています。そのような状況から、私たちの米国での経験とノウハウが日本企業のために役立つはずであり、ニーズは必ず増えていくはずだという確信を持ちました。 アメリカの会社の方は既に私の後継者となる人材も育っていましたので、私がアメリカを離れても問題はなさそうだということで、新しい目標を掲げて日本に戻ってきたのです。
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