株式会社マングローブ
 
語る
株式会社イマジナ
代表取締役
奥山由実子氏

  インタビュー  前編 Page 1/2
            後編 Page 1/2
  経営者略歴
  Company Data
 
 

  鬼才異彩バックナンバー


 経営者のおすすめ
   ・おみせ
   「海南鶏食堂」


    マングローブの事業概要5+1 
 
鬼才異彩
株式会社イマジナ 奥山由実子
 


東京にイマジナを設立されて1年が経ちますね。現在はどのようなことを課題と考えられていますか?


私一人でできることには限界がありますから、徐々に人材を増やしていきたいと思っています。現在スタッフは9名ですが、来期中には15名程度の組織にしていきたい。そのためには現在の社内体制やデータベースの構築、ナレッジの共有方法などを整えつつ、信頼されるサービスを提供できるよう知識や体力をつけることが基本になると思います。

アメリカと違い、日本では“人事コンサルタント”という職種自体が新しいので、経験者を採用しようと思っても難しいということを実感しました。既に実力のある方は欧米系のビッグファームに高給で雇われています。そこで、それ以外のポテンシャルのある人材、多くは企業人事での職務経歴のある方や社会保険労務士の資格保持者の方などが一番近い存在ですよね。結局は採用することがスタートで、“人事コンサルタント”として一人前になるように育てていくというのが私の当面の課題だと考えています。

プロのコンサルタントには、専門知識や経験が求められますが、その土台として重要なのが人間力、言い換えると人柄ですね。クライアントのことをどれだけ考えながら、ヒアリングできているか、クライアントの悩みに対してマニュアル通りの説明だけではなく、プラスアルファの提案ができるか、が問われており、その方の人間の幅が必要になってくると思っています。でも、それはすぐに養えるものではありませんので、一緒に現場に出向き、私の姿を見せることが一番良いだろうと思っています。とにかく今は目の前のクライアントの課題解決に
150%の力で取り組むしかないのです。



人を採用するにあたり、奥山社長が大切にしていることを教えてください。

一番大切にしているのは、その方の経験や資格以上にイマジナのフィロソフィーに合う方かどうかということです。イマジナには3つの信条がありまして、この信条に共感してくれる人と是非一緒に働きたいと思っているのです。

一つは、リーダーシップ。お客様やそこで働く従業員の方が長期的な成功を目指そうという視点を持てるようにリードしていくこと。
二つ目は、チェンジ。ビジネスは常に変化しているものであり、お客様の業界を徹底的に理解し、リスクを回避するソリューションを提供し続けていくということ。

そして三つ目は、クリエイティビティ。つまり創造性を持って仕事をする。そこから革新的なビジネスモデルが生まれてくる。他人と同じような仕事をしようというのではなく、クリエイティビティをいかんなく発揮できる人がいいですね。

それから“Imagine the possibilities”を信じられる方。これはうちのキャッチコピーなのですが、意味は「可能性を想像しよう!とにかく不可能はない、何でもできる」。不可能は自分で決めるだけだと思っていますから、可能性にかけることができる方と一緒に会社を、そしてビジネスを創っていきたいですね。

アメリカでの企業経営の経験の中から、日本でも実践されているマネジメント手法はありますか?

分かりやすいのは、会議スタイルでしょうか。長時間のミーティングは一切せず、基本的には30分で済ませるようにしています。1時間程度のミーティングは月に2、3回に抑え、すべては短時間勝負にすること。これを日本でも実践しています。短時間ミーティングにすることで、スタッフに時間の有効な使い方を学んでほしいと思っているんです。ある決められた時間にぐっと集中力を上げるようにしていくと、業務のなかでメリハリが生まれ、自然と業績にも良い影響が出てくるのです。

社員同士のコミュニケーションを活性化させるために工夫されていることはありますか?

社員一人ひとりには、この1年の間で社内のチームビルディングにどのように貢献するかという課題を出しています。社労士の資格を持っているスタッフは社内向け勉強会を開催していますが、課題をどのように実践するかは個人の裁量に任せています。

それ以外は、「みんなで美味しいものを楽しく食べようという」をテーマに月1回の食事会を開いています。美味しい食事とお酒によって、いつも以上に様々な話題で会話が弾みますから、今後も続けていきたいですね。

ここまでは会社についてお伺いして参りましたが、奥山社長個人としてはどのような夢をお持ちですか?

そうですね・・・、いつか海の傍に移り住み、小さな喫茶店を営んでみたいというのがささやかな私の夢です。小さな街の外れにある店でコーヒーを煎れ、ちょっとした料理を振舞い、来ていただいたお客様との会話を楽しむ。これからの数年間はイマジナの経営にものすごいエネルギーを費やすだろうと想像しているので、そんな落ち着いた、静かな生活に今は憧れを抱いてしまっています。

でも、プライベートに関しては、すべて自分の目標どおりにはいかないと思っています。余談ですが、私はアメリカにいた時代にアメリカ人と結婚したんです。結果的に離婚することになってしまったのですが・・・。結婚当初には子供はいつ、何人出産して・・・とか色々自分なりの目標を掲げていたんですが(笑)。

そんな経験もありますから、人事コンサルタントとは別に国際結婚に関する相談は何でも承れますよ。マリッジカウンセラーの看板も出そうかな(笑)。



それでは最後に、先輩起業家として将来起業を目指している方へメッセージをいただけますか?


起業したら、成功するまで諦めないでほしいと思っています。最近の日本は“起業ブーム”でもあるようですが、自分の思いが強くないと絶対に成功はしないと思いますから、とにかく徹底的にやり続けようという思いをもっていないと難しいですね。

女性の方からは、「ある程度の資金を貯めてからでないと起業は難しいですか?」という相談をよく受けますが、私の持論は起業してしまえばお金はついてくるもの。何故かと言えば、どうにかしなければと一生懸命考えるようになるからです。お金がないからとか、オフィスがないからとか、今目の前にないものを探せば切りがないんです。真剣に起業したいと思っているのであれば、そう思っている“今”が起業の時期だろうと私は考えます。架空のことを恐れていてもしょうがないので、まずは一歩前に出る。失敗したっていいじゃないですか、またやり直せばいいのですから。失敗のない成功はない。大切なのは、二度と同じ過ちを繰り返さないことだと思います。

本日は貴重なお話をありがとうございました。

【インタビュー後記】
今回は久々の女性経営者へのインタビューでしたので、当日どんなお話をお聞きすることができるのかとワクワクしておりました。記事からもわかるように奥山社長=“成功するまで絶対に諦めない方”なのです。どんなに大変な状況になろうとも、何が何でも乗り越えようとされてきたエピソードには、聞き手の私たちも勇気づけられました。
ご意見ご感想はこちらから。
サイト内の情報の無断転載・無断転用を禁止します。