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株式会社
福祉ベンチャーパートナーズ
代表取締役
大塚由紀子氏
インタビュー 前編 Page
1
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後編 Page
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経営者略歴
Company Data
鬼才異彩バックナンバー
経営者に学ぶ
(1)『福祉ベンチャーを応援する会社で
あることに存在価値を見出したい』
(2)『自分に与えられた"ラッキー"を
私物化してはいけないと思った』
株式会社福祉ベンチャーパートナーズ
所 在 地:東京都千代田区神田司町2-2-5 T&Hビル4階
事業内容:・障害者の自立支援をテーマにした
福祉施設やNPOを対象としたコンサルティング
・福祉起業家育成事業
U R L:
http://www.fvp.co.jp/
今回の鬼才異彩は、株式会社福祉ベンチャーパートナーズ 代表取締役 大塚由紀子氏のインタビューをお届けいたします。同社は、障がい者の自立支援を目指す福祉施設の経営コンサルティング会社である一方、障がい者の働く場を創りたいという方のために「福祉起業家経営塾」を主催しています。障がい者雇用と言えば、車椅子や目の不自由な方の雇用をイメージされがちだと思いますが、同社は身体障がい者に留まらず、知的障がい者や精神障がい者の雇用支援や創出も目指しているのです。前編では、大塚社長の起業に至るまでのお話をじっくりと伺いました。
私も、個人的に障がい者雇用に大変関心を持っていまして、本日お会いできることをとても楽しみにしておりました。まずは大塚社長と経営コンサルティングとの出会いからお聞きしてもよろしいですか?
私は雇用機会均等法施行元年に社会に出たのですが、自分自身が社会にでて働くというイメージがまったくもてないでいました。ですから、大学を卒業してからもしばらくフラフラしていたのです(笑)。そうは言ってもいつまでもその状況で許されるわけもなく、ご縁あって不動産系のコンサルティング会社に入社いたしました。今から思うと未熟だったのですが、業界は完全に男性社会で自分の出る幕はないんじゃないかと思いました。ジェネラリストとしてのキャリアアップは男性の得意分野、女性である自分は何か専門性を持たなければならないという危機感も感じ始めていました。そこで中小企業診断士の資格取得を目指そうと決意しました。
ところが、決意したまでは良かったものの、なかなか真面目に勉強に取り組まず、結局取得までに時間がかかってしまいまして(笑)。そうこうしているうちに私自身も社会に揉まれて精神的に強くなったといいますか、図太くなって「資格があるからって、仕事がどうなるってものでもないだろうな」とも感じるようになっていました(笑)。
その後、中小企業診断士として独立されたと伺っていますが。
資格取得を目指してから5年後に無事合格できましたが、それまでは勉強と平行してお客様へのコンサルティングをさせていただいておりました。でも、何となくどこか後ろめたさを感じていました。というのも、お客様である経営者の方は思いがあって創業し、命をかけて会社経営をされています。そこに私のような一コンサルタントが顔を出し、事業や
B/Sなどについて偉そうに申し上げる。それがコンサルタントの仕事だと言われればそれまでですが、経営者の方がリスクと向き合いながら経営されているのに、こちらは何のリスクも背負わずにお金を頂戴していることに違和感を持ってしまったんです。お客様に何かをご提案する以上は、自分自身もリスクを取るべきなんじゃないかと思い、中小企業診断士として独立することを決意しました。
大塚社長は真っ直な方という印象を強くしました。
いいえ、とんでもない。その頃には神経もさらに太くなっていて、図々しくお仕事をさせていただいていました。毎日がとても楽しくて。そんななかで、あることがきっかけで、私財を投げ打って障害者雇用支援に貢献されたヤマト運輸元会長の故小倉昌男さん(ヤマト福祉財団元理事長)に出会うことになったのです。
その出会いが大塚さんの心を動かし、福祉施設へのコンサルティング事業へと繋がっていくわけですね。
結果的には導かれるようにして現在の仕事をさせていただくようになりましたが、当時の私は福祉に関しては無関心というか、無知な人間でした。身内にも障がいを持つ者もおりませんでしたし、学校で専門教育を受けたわけでもない。ましてや、それまでの人生のなかで障がい者と交流した経験すらありませんでした。そんな状況ですから、もちろん小倉昌男さんの活動などまったく知りませんでした。
どのようなきっかけから小倉氏と一緒に仕事をされるようになったのですか?
当時、私が加入していた中小企業診断士協会という団体に、ヤマト福祉財団の常務がお見えになり、財団が主催するセミナーの講師を探されていたそうです。そこで、どういうわけか協会が推薦した数名の中小企業診断士のなかに私が含まれていたというわけです。その後ヤマト福祉財団の方から「小規模作業所向けのセミナーにて、講師をお願いできませんか」というご連絡を直接いただき、作業所という存在をよく理解していないものの、まだ独立したばかりの駆け出しだったこともあって、まずは何でもやってみようという気持ちでお話を聞かせていただくことにしました。
ヤマト福祉財団とは、ヤマト運輸元会長だった小倉さんが引退後に始めた福祉支援事業で、 障がい者が働いて月10万円の給料を得ることができる会社ということで、「スワンベーカリー」を設立しました。そして福祉施設
であっても経営的な発想を持てば、障がい者であっても高い給与は稼げるということを証明し、その啓蒙活動のために全国各地でセミナーを開催されていたのです。そこに私のような経営コンサルタントに講師の依頼がきたのです。そんなことも知らず、私はのこのこと銀座オフィスにお邪魔することになりました。 「小倉昌男氏とは誰だろう???なんか聞いたことがあるような、ないような・・・」と大変失礼なまでに不勉強な私でした。コンサルタントとしてはお恥ずかしい限りですね(笑)。
そうでしたか。もし、協会の方が大塚社長をご紹介していなかったら・・・と考えると、人の運命とは不思議なものですよね。私も小倉氏がご存命中にぜひお会いしたかったです。初めてお会いになったときの印象はいかがでしたか?
とても品の良い老紳士というのが第一印象でした。偉大な方であることは直後に知るわけですが、偉そうな態度というか、大きな組織のトップに立つ方が持たれるようなオーラが不思議とない方でした。
ご挨拶させていただくと、開口一番「ところで、中小企業診断士って何をするの?」と。この言葉には少々驚いてしまいました。「中小企業診断士がいかに認知度の低い存在なのか・・・」と思い知らされたと同時に、生意気にも「よし!この大経営者に、中小企業診断士が世の中では一応価値のある資格なんだということを少しくらいは知っていただくために印象づけられる仕事をしよう!そうでなければ、中小企業診断士の面子にかかわる。」という感情が生まれていました。
そんな思いでいると、次に小倉さんが言われたのは「大塚さん、あなたには実績がありませんね」と(笑)。まだ独立して間もなかったですから、実績という実績もなくさぞ不安に思われたことと思います。そういわれるとむきになります。自信はまったくありませんでしたが、「まずは作業所を見学させてください。」と勝手に口が動いていました。そしてご紹介いただいた作業所をいくつか見学していくなかで、私の進む道が大きく変わっていったのです。2000年の春のことでした。
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