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株式会社サイリス
代表取締役
長尾宏氏

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 経営者に学ぶ
(1)清掃業のイメージを変える

(2)お客さんの要望に対して“NO”
  はない

(3)目の前のことから逃げない

(4)現場を見る

 マングローブの事業概要5+1
鬼才異彩
長尾宏
長尾宏

company data
株式会社サイリス
所 在 地:東京都中央区東日本橋3丁目3番15号
      マウンテンビル2F
事業内容:・チェーン店舗向けトータルメンテナンスサービス
       ・ビル・マンション管理業務
       ・人材サービス(派遣、業務委託)
U R L:http://www.silis.co.jp/index.html
 
先週に引き続き、株式会社サイリス 代表取締役 長尾宏氏のインタビューをお届けいたします。後編では、事業についての考え方と社内での取り組みについてお話いただきました。
お客さんの要望に対して“NO”はない
トータルメンテナンスサービスを提供していくなかで、御社が特に大切にしていることがありましたら教えてください。
全国どこでも同サービスが同品質、同価格で受けられるのは当然のこととして、最も重要なことは、一旦契約をさせていただいたお客さんの要望に対して“NO”はないということ。何としてでもやるという姿勢で取り組みます。純粋にお客様の要望に愚直にお応えすることが大切だと私は信じています。
ただし、大変失礼な言い方かもしれませんが、お客様にとってパートナーでありたいと考えていますので、私どももお客様を選びます。当社のビジネスはBtoBが基本なのですが、お客様のその先にいる消費者のことを考えないとうまくいきません。ですから、お客様の事業コンセプトに共感できるかとか、例えば飲食チェーンなら、店で食事してみて満足できるかとか、まず、そういった観点でお付き合いできるかを考えます。自分が行きたくないお店のメンテナンスはやっていても面白くないですから。
語る:長尾宏
確かにビジネスですから、割り切って仕事を頂かなくてはならないケースもあります。でも、一方的な要求をされたり、人格を否定されたりする筋合いはありません。まだまだこの業界を低く見ている方もいますが、私たちの社員の人格を否定するようなお客様や自分たちを卑下するような協力会社とは取引したくないのです。何でも犠牲の精神で仕事に取り組めば良いというものではないと私は考えています。
メンテナンス業務というのは、ある意味人の嫌がる仕事であり、他の人が休んでいる時に働く仕事です。しかし、それが私たちの仕事ですから納得して打ち込むことができる。この仕事に関わる私たち一人ひとりはこの仕事を通じて、お客様に喜んでいただきたいという気持ちが強いですし、間接的ではありますが、社会に貢献しているんだと意義を感じているのです。そんな思いでいるのに中途半端に妥協して曲げてしまったら通らなくなると思うのです。
そうは言っても、何しろ経営に関しては素人同然で始めた商売ですからトラブルと試行錯誤の連続でした。プロジェクトのスタート直前に施工パートナーに断られたり、オープン前日の店舗で誤って消火器を噴射させてしまったり、清掃汚水を農業用水に流入させてしまったり・・・。
差し支えなければ、そのお話をお聞かせいただけますか?
いま触れた3つというのは、結果良いほうに転んだ例ですね。
施工パートナーに断られたというのは、実は、先ほどもお話ししたコンビニのプロジェクトのときなんです。あと何日かで始まるというタイミングで全国に施工ネットワークを持っていた会社が突然「できなくなった」と。さすがに目の前が真っ暗になりました。かといって、「当社もできなくなりました」とは言えませんし、限界を感じていたビルメン業務から脱皮する絶好のチャンスでしたので、とにかく、やるしかないと。色々考えつくした結果、引越業者さんとのタイアップに行き着いて、専門工事以外は誰でもできるように丁寧な作業マニュアルを作ったり、分単位の現場スケジュールを組んだりしながらネットワークをつくったんです。
消火器の件と清掃汚水の件は、あまり詳しくお話しできないのですが、大問題になりました。業務委託している協力会社の施工上の不注意やルール違反が原因でお客様に大変なご迷惑をおかけしてしまったのです。とはいえ、当社が請け負っている仕事ですし、お客様への責任を全うするために真正面から取り組んで事態の収拾に取り組みました。この業界では、こういうことがあると下請けに責任を押し付けたりするような会社も多いのですが、私どもが引き受けた仕事である以上、何があろうと自分たちの責任で解決しなくてはいけないのです。もし、それで駄目だったら仕方ない、縁がなかったんだろうと思うようにしています。ところが、そういった姿勢や対応を認めていただいて、取引を拡大していただいたり、協力会社とはより親密な関係を構築できたりするわけです。
目の前のことから逃げない
語る:長尾宏
なるほど。長尾社長が大切にしていることが『逃げないという姿勢』であることを、強く感じました。長尾社長の逃げない姿勢こそが、ピンチをチャンスに変えているのではないかと感じます。
ありがとうございます。他にも過去沢山のことがありましたが、協力会社に助けていただいたり、社員に助けられたりして、すべてが私の財産となっています。数々の失敗があったからこそ今の自分があり、会社もあるんだと思います。
社員の方の話題が出ましたが、社員の方とは日頃どのようなコミュニケーションをとられているのですか?
社員旅行などもありますが、私が日々とても大切にしているのは業務日誌です。全社員に1冊ずつ大学ノートを渡していまして、1日の行動報告を記入して貰うようにしています。記入形態は自由にしていて、それを部長が取りまとめ、毎朝、私に提出してもらうようにしています。
 
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