今野誠一のパーソナルライフ

漢字力白状伝

第1回 百姓読みⅠ

【ご挨拶】

このたび、パーソナルライフに『漢字力』というコーナーが誕生した。

このコーナーでは、今野誠一が昨今の自身の漢字力の低下を何とか食い止めようと、奮闘努力する様子を公開していく。
恐らく、漢字力の低下に愕然としているのは、ボクだけではないだろうと思うからである。

ぜひ時々は覗いていただいて、あなたの漢字力回復に役立てていただきたい。


というわけで、始まる「漢字力」の第1回は「百姓読み」について。


【百姓読みとは?】

漢字を旁(つくり)や偏(へん)の音から勝手に類推して我流に読むこと。また、その読み方。

読み方を勘違いしている漢字はけっこうありまして、恥ずかしい思いをすることがある。

例えば、伝播(でんぱ)をデンパンと読んでしまったり、垂涎(すいぜん)をスイエンと読んでしまったりするなんていうのは、「そう、そう、そう」と思う人もおおいんじゃないかな。

未曾有(みぞう)をミゾユウと読んだり、頻繁(ひんぱん)をハンザツと読んだり、踏襲(とうしゅう)をフシュウと読んだりするのは、単なる勘違いか無知であって、百姓読み以前の問題かもね。

あまりにも誤って読む人が多過ぎて、元々の正しい読み方よりも誤った読み方のほうが市民権を得て、慣用句として字音表記されている字も多いというから面白いものだ。

それにしても「百姓読み」という言葉は、ずいぶんとお百姓さんに失礼な言葉だ。
誰が言い出したのか知らないけど、普及してしまっている今となってはどうにもならない。
差別的で、残念なことだ。


【百姓読みの主な例】

伝播(でんぱ):×デンパン 伝わり広まること。広く伝わること。波動がひろがっていくこと。

垂涎(すいぜん):×スイエン あるものを非常に強くほしがること。

弛緩(しかん):×チカン ゆるむこと。だらしなくなること。

貼付(ちょうふ):×テンプ はりつけること。

矜持(きょうじ):×キンジ 自分の能力を信じていだく誇り。自負。


次回、もう少しだけ、漢字の百姓読みについて、お送りする予定。

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