今野誠一のパーソナルライフ

音楽のある日々

第9回 祝!佐野元春デビュー30周年!

DSC05869.jpg【佐野元春デビュー30周年】

 ボクの玉置浩二に次ぐ憧れのミュージシャン佐野元春(佐野さん2番目ですみません)が、今年デビュー30周年を迎えている。
 
ひょっとして佐野元春を知らない人もいるかもしれないかな?
邦楽の価値観を一変させた、今や伝説的アーティスト。
「サムデイ」、「ガラスのジェネレーション」あたりがヒットしてカラオケでも定番だからそれで、知っているという人も多いんだろうね。。
 
ボクがなんで佐野元春ファンかというと、それはもう抜群にカッコイイってこと。
見た目?見た目もそこそこカッコイイんだけど、何せ紡ぎだす曲がそして詞がカッコイイ!
ボクが初めて買ったアルバムは1984年5月発表の「VISITORS(ヴィジターズ)」だったんだけど、これが今聴いてもまったく古くない、当時にしては斬新なもので、評論家の間でも賛否真っ二つのアルバムだったんだ。訳が分からない音楽扱いにもなっていたくらいだからね。
 
まあ、アルバムの話は後でするとして、彼が30周年だということで、MARTIN CLUB最新号(VOL.50)の表紙とインタビューが佐野元春だったんだ。
これは実にうれしかったな。
MARTIN CLUBがちょうど20周年で、会報誌がVOLUME.50なんだというから、節目が重なってわけだ。 
 
  
佐野元春プロフィール】
 
ここで彼のプロフィールを簡単におさらいしておこう。
 
1956年3月13日生まれの54歳。まあ、同世代と言っていいよね。
 
1980年「アンジェリーナ」でレコード・デビュー。売れるようになるまでは、アリス、岸田智史、ばんばひろふみなんかの前座をしていたこともある。
 
1981年6月にシングル「SOMEDAY」を発表して、これが大瀧詠一の目にとまり、大瀧のプロジェクト「ナイアガラ・トラングル」に杉真理とともに参加したのは有名だよね。ボクもこれは持っておりますぞ。
 
1982年5月初のセルフプロデュースのアルバム『サムデイ』をにリリース。これが4位になって人気が出て、全国ツアーがソールドアウトするようになる。
 
1983年に電撃的にニューヨークへ。
 
1984年帰国。アルバム「VISITORS(ヴィジターズ)」5月21日にリリース。オリコンで1位を記録する。冒頭の「コンプリケーション・シェイクダウン」を含む数曲でラップを取り入れたことで、ファンの間でも賛否両論が巻き起こった。これはメジャーレーベル系ミュージシャンとしては初の日本語によるラップであった
 
1987年9月に初の単独スタジアムライブが横浜スタジアムで行われ、この日の演奏を収録したライブアルバム「Heartland」(オリコン1位を記録)が発表された。このスタジアムライブの会場になんとなんと、今野は行っていたのであ~る。
 
1992年、アルバム「スイート16」で、日本レコード大賞アルバム部門を受賞。
活動は音楽だけにとどまらず、DJ、雑誌編集など多岐に及び、広い世代に渡って影響力が大きくなる。
 
2004年春、新レーベル「Daisy Music」を設立、4年半ぶりとなる新作オリジナル・アルバム「THE SUN」を7月21にリリース。
 
2006年1月から結成10周年を迎えた盟友THE HOBO KING BANDと共にコンサートツアー 2006「星の下 路の上」を決行。千秋楽となった東京国際フォーラムの公演では3時間以上に及ぶステージを披露し、その模様は2枚組DVD「TOUR2006 星の下 路の上」でノーカット完全版として発表された。
 
2007年6月には新レーベル体制になってから2作目となるフルアルバム『COYOTE(コヨーテ)』を発表。
 
2008年1月から3月。全国22箇所のツアー。
 
20093月31には、佐野元春の主たる活動のひとつであるラジオDJがNHK-FMで復活
 
2009年7月から9月にかけては、NHK教育テレビにおいて、毎回ソングライターたちをゲストに招いて、主に「歌詞」についてトークしていくテレビ番組『佐野元春のザ・ソングライターズ』

 
ざっとこんな感じなんだけど、デビュー前の話をすると、多くのミュージシャンがそうであるように、彼も高校時代、大学時代からバリバリのバンドマンなんだよね。
そのアルバムだったか忘れたけど、ボーカルから打ち込みから、ほとんどの楽器を自分でこなす実力がある。
立教高校→立教大学なんだけど、高校時代にボブディランにシビれたのがミュージシャンへのきっかけで、バンドを組んでいたらしい。
1974年に立教大学に入学してその年の夏には、ポプコンに出て本選で無冠で解散。
紆余曲折あった後組んだバンドで、1978年のポプコンでは、ついに本選で優秀賞。

当時はピアノとボーカルだったらしいね。
 
ポプコンはみんなの憧れだったよね。錚々たるミュージシャンが出た正に登竜門。
 
佐野元春が出場していたあたりで入賞以上でメジャーになった主な人をあげると、スゴイねえ。
会場のつま恋は聖地だったよね。
                                                                                  
1974年 谷山浩子八神純子
1975年 渡辺真知子中島みゆき因幡晃
1977年 世良公則&ツイスト
1978年 佐野元春長渕剛円広志
1979年 チャゲ&飛鳥クリスタルキング


  DSC05865.jpg
これが大瀧詠一仕掛人による伝説のアルバム「NIAGARA TRIANGLE VOL.2」

この時は、佐野“ライオン”元春、ってクレジットになっててね。
このアルバムでは「彼女はデリケート」と「Bye Bye C-Boy」と「マンハッタンブリッヂにたたずんで」「週末の恋人たち」「こんな素敵な日には」の5曲を提供していたね。
杉真理と3人の個性が面白い1枚で、今でもたまに聴いてるね。




【名盤「VISITORS」のこと】
 
さて、佐野元春のアルバムでボクのイチ押しは、やはり1984年アメリカから帰国して発表した「VISITORS」に決まり!
 
DSC05866.jpg 
 
1. COMPLICATION SHAKEDOWN/(00:04:50)
2.  TONIGHT/(00:05:04)
3 . WILD ON THE STREET/(00:04:53)
4.  SUNDAY MORNING BLUE/(00:05:58)
5.  VISITORS/(00:04:55)
6.  SHAME-君を汚したのは誰/(00:03:53)
7 . COME SHINING/(00:06:15)
8 . NEW AGE/(00:06:05)
 
前作SOMEDAY」が、どちらかというとヒット曲をタイトル曲にした売れ線(そうでもないか?)だったために、けっこうにわかファンが増えたんじゃないかな。
そこに来てこの衝撃的な作品だもの。

1曲目の「COMPLICATION SHAKEDOWN」の出だしがいきなりのファンキービートとそしてなんとなんとラップときたから、ファンはみんな「そうきたか」とあっけにとられても不思議はなし。売れ始めた佐野元春をミーハー気分でファンを気取った人は、一気にふるい落とされたと思うなあ。全然別世界だもの。
 
そして2曲目の「TONIGHT」がシングルカット曲。ふむふむ、これは売ろうという感じが出ている、それ以前の佐野元春っぽい感じなんだけど、何しろ1曲目のCOMPLICATION SHAKEDOWNを聴いちゃってるから、普通でつまんなく感じるんだよね。
 
3曲目は「WILD ON THE STREET」。これはね、ボクが一番好きな曲だね。これはね、ブラスセクションが格好いいんだよね。それとね、ベースがいい。これはニューヨークの現地のミュージシャンならではじゃないかな。ブレイクの切れがいいんだわ~。
 
というわけで、佐野元春が単身でニューヨークへ渡り、全作詞・作曲・編曲まで担当していて、バックは地元のミュージシャンというすごいアルバム。
ニューヨークがちょうどラップ・ミュージックとヒップホップ隆盛の時期で、これを全身で体感して全部つぎ込んだ感じだよね。
これがこれが今から26年前の1984年にリリースしたってことが、なんとも信じられないよね。
 
さて曲紹介に戻ると、4曲目は「SUNDAY MORNING BLUE」。バラードなんだけどね、詩がいいんだわ~~。
 
「汚れたベンチ ストロベリーワイン 道端のサンディペーパー 
小鳥たちもさびしそうさ 君がいなければ」 

って、なんてオシャレな始まりなんだろう。
 
「道端のサンディペーパー」だもの。サンディペーパーとはニューヨークタイムズの日曜版なんだけど、向こうに住んでればこその歌詞だわな。
 
そしてタイトル曲の「VISITORS」これはまたスゴイ。
コードを2つしか使ってないんじゃないかってくらい単調な曲なんだけど、この人が歌うとオシャレに聴こえるからとっても不思議。
そして、歌詞。どの曲も歌詞が、これでもかってくらい格好いいねえ。
 
「夜が終わるまで誰かを抱きしめていたい 少しづつ心に哀しみの雪が積もる クロスワードパズル解きながら今夜もストレンジャー これは君のことを言ってるんだよ」
 
6曲目は「SHAME-君を汚したのは誰」
これはなんというジャンルになるじゃろう・・・・。わからん。それくらい変わった曲じゃ。
バラードはバラードなんじゃが、メッセージ性の強い歌詞で社会性のある曲になっちょる。
 
「偽り 策略 謀略 競争 偏見 強圧 略奪 追放 悪意 支配 ひどすぎる それはまちがい それともまちがいじゃない 誰も傷つけたくない 誰かにいつも傷つけられたくない I'm angry I'm so angry この気持ちは消えない I'm so angry それは正しい それとも正しくはない 誰かを汚したくない 誰かにいつも汚されたくない」
 
曲が終わると、ジ~~ンと何か余韻の残る曲なんである。
 
7曲目は、「COME SHINING」。アルバムの中でもろHIP HOPな歌詞、メロディのカッコ良さ、こりゃ、日本人じゃねえなあ、って感じだよ。26年前にこのラップだもの。今、若者達がラップを当たり前にやってるけど、なんか勢いだけで佐野元春のようなビートに声が突き刺さるっていうか、ピッタリ合っている感じが出ないよね。スピード感も勢いもないんだけど、何しろリズムに乗って格好いいんだよ。これが本当のヒップホップじゃないか?
 
8曲目、最後の曲は「NEW AGE」。アルバムの中では、タイトル曲の2曲目「TONIGHT」に次いで普通なので、好きな人も多いかもしれないね。でも、やはりラップである。
 
「昔のピンナップはみんな壁からはがして捨ててしまった」
「冬のボードウォークにすわって すべての終わりを待ちながら ブルーな恋に落ちてゆく」
「心のスクラッチを抱いて オマエを激しくノックする」
「数えきれないイタミのキス 星くずみたいに降ってくる」
 
フレーズが一々イケテル。最高の詩人だと思うなあ。
 

MARTINCLUB VOLUME.50のインタビュー
 
さて、佐野元春本人は、最新号のMARTINCLUB VOLUME.50のインタビューで、ニューヨークのこと、そしてこのアルバム「VISITORS」のことをこう言っている。ちょっと長いけど紹介しよう。
 
「時代はヒップホップカルチャーが炸裂していて、サウンドもアナログからデジタルへと移行していたとき。レコーディング・スタイルも変化していきました。デジタルとアナログという選択があることで、レコーディング・エンジニアにも二手に分かれていったのです。デジタルな技術を使っていくミュージシャンと、その一方、デジタルには制限があると、アナログな表現を追及していくグループ。僕はどの二つのグループ、どちらにも属していた。
 言うならば、デジタルなサウンドの中にアコースティック・サウンドをいかに活かすかということ。その延長戦上のアルバムが、‘84に発売した4枚目のアルバム『VISITORS』だった。デジタルなドラムや先鋭的なシンセサイザーのサウンドの中に、アコースティック・ギターの音を導入したものだった。ギターやピアノは自分にとってのベイシックな楽器で、曲を作る際の基本なのです」
 

還暦過ぎてもバリバリのミュージシャンはいくらでもいるからね。
ぜひぜひ同世代の期待の星佐野元春と郷ひろみだわな)として、ますます格好よくなっていただきたい。

何はともあれ、デビュー30周年おめでとうございます。


【読者プレゼントのお知らせ】

最後にお知らせです。

佐野元春デビュー30周年を記念して、今野誠一から、記事で紹介したアルバム『VISITORS』を1名様にプレゼント。予算がないので、たった1名様でごめんなさい。
応募者1名の場合は、自動的にあなたのものになりますが、複数名様ご応募の場合は厳正なる抽選にてお送りします。

この記事のすぐ下にあります「ご意見・ご感想をお待ちしています」欄からお申し込みください。
お申し込みには、お名前メールアドレス、そして「VISITORS希望」とお書きください。
ご感想合わせてお書きいただけるとうれしいです。

それではお待ちしております。そうそう応募締め切りは『5月17日(月)』とさせていただきます。

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